「くーす」ってどんなもの?知れば泡盛がもっと好きになる!
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沖縄の地酒として定着している泡盛ですが、実は泡盛にはもうひとつの顔があることをご存知でしょうか?それは、年代物の泡盛として地元で愛される「くーす」です。
そこで今回はくーすに着目!くーすの定義をまとめるとともに、作り方や美味しい飲み方もご紹介していきます。
目次
そもそも泡盛とは?
まずくーすを知るには泡盛を知る必要があります。
泡盛とは沖縄の米焼酎のことで、泡盛と名乗るには以下の条件が必要になります。
・原料に米を使うこと
・黒麹菌を使用すること
・全量を米麹で仕込むこと
・単式蒸留器で蒸留すること
以上の4つが泡盛を謳うために必要な最低限の条件となります。
ちなみに原料となるお米にはタイ米が使われることが多いですが、必ずしもタイ米を使わなければならないというわけではありません。
くーすとは?
沖縄では「古酒」と書いて「くーす」と読み、甕や瓶で3年以上熟成させた泡盛のことを指します。「3年」「5年」「7年」など、年数を表記する商品も多く見られます。
くーすの中には異なる古酒を混ぜて造られる「ブレンド酒」も存在していますが、表記できる年数は最も若い年数となります。例えば、7年熟成のくーすと3年熟成のくーすをブレンドさせる場合、表記できるのは「3年」の方となります。なんだかウイスキーみたいですね。
かつては100年もの、200年もののくーすがいくつも実在したそうですが、戦争によってそのほとんどが消失してしまいました。
現存する最古のくーすは、識名酒造にある150年ものの古酒だと言われています。識名酒造が持つ150年もののくーすは、地中深くに埋めていたため奇跡的に戦禍を免れたのだそうです。
オリジナルくーすの作り方
すでに3年以上の熟成を経た泡盛をそのままくーすとして飲むのもアリですが、ゲットした泡盛を熟成させてオリジナルのくーすを作ることもできます。
自宅で作る方法
まず初めに、親酒となる泡盛やくーすを用意します。アルコール度数43度以上がおすすめで、お好みの銘柄でOK!
本格的なくーすを作りたいのであれば、甕を3つほど用意する必要があります。
※瓶のままでも熟成は可能ですが、瓶で長期間熟成するとくーすが揮発してしまうというデメリットがあります。
親酒となる泡盛やくーすを甕に入れ、密封したら直射日光を避けて保管します。1年に一度のペースで様子を見ながら、泡盛であれば7年、3年熟成のくーすであれば4年静かに置いておきます。
7年目のくーすができたら「仕次ぎ」という工程に入ります。「仕次ぎ」とは3番甕から2番甕、2番甕から一番古い甕へと順にくーすを注ぎ足していく沖縄の伝統手法です。親酒が8年目となった以降は、1年ごとに仕次ぎを行うようにしましょう。
3つの甕を置くスペースが無いという方は、甕2つでも挑戦できますよ!
※自家製でお酒を造る際には、違法になる場合もあります。ご注意ください。
詳しくは、国税庁HPよりご確認ください。
メーカーに託す方法
家に甕が置けない!という方や、もっと気軽に古酒が造れたらな~と思う方には、酒造のボトルキープサービスを利用することも可能です。
酒造に依りますが、鍾乳洞や洞窟といった比較的安定した環境で熟成させることができるので、変質をあまり気にすることなく預けることが可能です。
くーすの飲み方
熟成年数の長さで飲み方を変えていけば、よりくーすの良さを味わうことができます!
3~10年熟成のくーす
熟成期間が10年までのくーすであれば、ロックがおすすめ!可能であればコンビニなどでも売られている透明のロックアイスを選びましょう。
氷がゆっくり溶けていくとともに変わるくーすの味わいを楽しむことができますよ。
10~20年熟成のくーす
10年を越えるくーすはストレートでゆっくり飲んでみましょう。10年以上の熟成によって育まれた奥深さを味わうことができます。
おちょこを使って少しずつ飲んでみるのも良いですね!
まとめ
今回はくーすについて深掘りしました。150年もののくーすがあるのは驚きましたね!解禁日は来るのでしょうか?
泡盛がお好きな方も、これから泡盛に挑戦しようとしている方も、沖縄伝統のくーすに目を向けてみてはいかがでしょうか。
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