ギリシャワインのおすすめ銘柄10選!歴史や品種、産地情報を紹介
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紀元前からブドウ栽培が盛んで、ワインの起源ともいわれるギリシャ。300種類以上のブドウ品種があるといわれ、バラエティーに富んだ多彩なワインが特徴です。
日本ではあまり見かけませんが、気になる方も多いかと思います。
そこで今回はギリシャワインを10選厳選しましたのでご紹介します。
この記事を読むと、ギリシャワインの特徴や歴史、代表的な産地から人気のおすすめ銘柄まで分かります。
ギリシャワインについて詳しく知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
ギリシャワインの特徴
ギリシャは古代からワイン文化のあるワイン大国です。
古代から伝わるブドウ品種は300種類以上もあり、現在は40種類以上のブドウ品種でワインを生産しています。
ギリシャは日照量が多く、海から冷たい風が吹く地中海性気候です。
ペロポネソス半島やイオニア諸島、クレタ島、エーゲ海近郊の島など、ギリシャ全域でワイン造りが行われ、個性豊かなワインを生み出しています。地域によって味や香りは異なりますが、香りが高く酸味が強いのがギリシャワインの特徴です。
そしてギリシャには、松脂の香りをつけたレツィーナというワインがあります。
これはギリシャのみで生産されるワインで、陶器でワインを貯蔵していた時代に、壺口の接着剤である松脂が染み出したことで生まれたものです。
現在、生産量は減っていますが、ギリシャを代表するワインとして根強い人気があります。
おすすめのギリシャワイン10選
次に、ギリシャワインのおすすめ10選を紹介します。
今回紹介するワインはこちらです。
■クーロス・ネメア (赤)
■アラーゴ・シラー レッド (赤)
■ ロミオ&ジュリエット (赤)
■ キリ ヤーニ ラミニスタ クシノマヴロ (赤)
■ リララキス コツィファリ (赤)
■ アシリティコ バイ・イエア (白)
■ キリ・ヤーニ アシルティコ フロリナ (白)
■ ガバラス サントリーニ (白)
■ クルタキス レッチーナ・オブ・アッティカ (白)
■ ビオ リムノス ホワイト (白)
クーロス・ネメア (赤)
ギリシャ最大のワイナリー、クルタキス社が手掛けるフルボディの赤ワインです。
ネメア地域で栽培されるギリシャの固有品種アギオルギティコから造られ「ヘラクレスの血」と呼ばれています。
オーク樽で約6ヶ月間熟成させ、程よいタンニンとフルーティーさが特徴。飲みやすく、初心者の方にもおすすめです。
しっかりとした味わいなので、煮込んだ料理や濃厚な食材に良く合います。
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アラーゴ・シラー レッド ドロファキスワイナリー (赤)
地理的表示保護のクレタ島に位置するドロファキス ワイナリーが手掛ける赤ワイン。最新な技術を取り入れながら、オーガニックにこだわったワイン造りを行っています。
こちらの銘柄は、標高350mの斜面で栽培された自社産のシラー品種を使用。フルーティで豊かなタンニンとフレーバー、両方が楽しめるワインに仕上げられています。
シラー品種ならではのスパイシーな味わいが特徴で、ラム肉を使った料理と相性抜群です。お値段は4,000円しますが、特別なシーンにおすすめします。
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ロミオ&ジュリエット (赤)
1959年からネメア地方の銘醸地、クチ村とダニフ村でワイン造りを行う「エステート・コンスタンティン・ゴファス」の赤ワインです。
力強いカベルネ・ソーヴィニヨン品種と、ギリシャ固有品種アギヨルギティコを絶妙にブレンドし、2年以上フレンチオークで熟成させています。
ネーミングの通り、ロミオ&ジュリエットを連想させる情熱的な味わいが感じられ、飲みごたえがあるワインをお探しの方におすすめです。
グラスに注ぐと、広がる複雑なスパイスの香りと甘い黒果実の香りが楽しめますよ。
ペアリングは、ローストポークやチーズなどと合わせてみてください。
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キリ ヤーニ ラミニスタ クシノマヴロ (赤)
ギリシャワインを代表する造り手「キリ・ヤーニ」が手掛ける最品質の赤ワインです。世界的な知名度も高く、これまで数々の受賞を獲得。テロワールの反映したワイン造りにこだわり、量より質を追求しています。
今回紹介するワインは、ギリシャ北部で育ったギリシャ固有品種クシノマヴロを使用したもの。品種の魅力を最大限に引き出し、程よいスパイスがアクセントを効かせています。
熟成感、渋み、酸味ともにバランスの良く、ワイン上級者も楽しめる辛口テイストです。
ギリシャ料理と相性が良く、合わせるならフェタチーズ、肉の串焼きがいいでしょう。
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リララキス コツィファリ (赤)
ギリシャ クレタ島で1966年からの歴史を持つ「リララキス」の赤ワインです。土着品種を中心としたワイン造りを行い、比較的に若いブランドですが初心者でも飲みやすい味わいで人気を集めています。
こちらのワインは、粘土ローム質な土壌から育ったコチファリ品種を使用。プルーンを彷彿させる柔らかい香りと軽快な飲み口が特徴で、渋みの中にも甘みが感じられます。
度数がやや高いのですが、じっくり飲みたい方にぴったり。料理と合わせてもよし、ワイン単体で飲んでも美味しいですよ。
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セオドラカコス エステート キドニツァ オーガニック (白)
ギリシャ、ペロポネソス半島のラコニア地域で生産される希少品種キドニツァの白ワイン。
キドニツァ品種からくるマルメロの甘い香りに、飲みごたえのあるコクとシャープな酸が楽しめます。
ガツンとインパクトがありますが、フルーティで飲みやすい!
有機農法を取り入れたオーガニックな製法で造られており、健康志向な方にもおすすめです。
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キリ・ヤーニ アシルティコ フロリナ (白)
ギリシャワインを牽引し、常に新しい技術を取り入れるキリ・ヤーニが手掛ける白ワインです。
キリ・ヤーニは、世界の有名ソムリエやマスター・オブ・ワインからも高い評価を受け、世界でも優れたワイナリーとして成長を続けています。
こちらの白ワインは、北ギリシャのアミンディオン地区で栽培される、ギリシャ原産品種アシルティコを使用。ラ・フランスやグレープフルーツのような香りとキリッとした酸味が味わえます。
前菜と合わせたい方におすすめなワインです。
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ガバラス サントリーニ (白)
サントリーニ島最古のワイナリー、ガバラスが手掛ける白ワインです。サントリーニ島の伝統製法と、現代的な最新設備の元、高品質なワイン造りを行っています。
ガバラス サントリーニは、島の固有品種アシリティコ種を100%使用。レモンやグレープフルーツの香りと、豊富なミネラルを感じられます。
合わせる料理は、同じ系統の物がおすすめです。例えば、マリネや海鮮系が良く合いますよ。
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クルタキス レッチーナ・オブ・アッティカ (白)
ギリシャ最大のワイナリー、クルタキス社が手掛ける辛口の白ワインです。
レッチーナは、松脂を加えて風味づけした伝統的なギリシャワインです。通常のレッチーナよりも松脂の量を抑えることで、初心者にも飲みやすい口当たりとなっています。
柑橘系の香りと程よい酸味があり、スッキリと飲める白ワインです。
料理は、軽めな物から濃厚な物までよく合います。
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ビオ リムノス ホワイト (白)
エーゲ海北部にあるリムノス島を代表するムスカット・オブ・アレクサンドリア品種のオーガニックワインです。2002年に創立されたリムノス・オーガニック・ワインズが製造し、化学肥料や農薬を使わない、地球や消費者に優しいワイン造りを行っています。
リムノスとは、ギリシャの中でも最も気温の高い島。温暖な気候を生かし、古代からマスカット種が栽培されています。中でもムスカット・オブ・アレクサンドリア品種は、ギリシャで最古のぶどうとして知られています。
非常に香りが良く、マスカットの爽やかな味わいが特徴。酸味のある料理と相性が良く、前菜と楽しみたい方におすすめなワインです。
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ギリシャワインの歴史
ギリシャワインは紀元前2000年頃から始まったと伝えられています。
フェニキア人により古代ギリシアへワイン造りが伝わり、身分の高い人々の飲み物として親しまれていました。当時は水割りで飲まれ、ギリシャ語でワインを指す「κρασί」(クラシ)は「混合」を意味します。
その後は、地中海を中心にワイン造りが広まっていきます。そして1981年にEUに加盟し、ワイン法が導入され、ワインの技術も発展していきました。
1985年には、海外で栽培学と醸造学を学んだ研究者が帰国し、ギリシャワインの品質の底上げとなります。現在、ギリシャワインは世界中で高く評価されており、ヨーロッパのワイン産業を支えています。
ギリシャワインの産地
ギリシャは、全域でワイン造りが行われています。
今回は以下の代表的な4つの地域に分けて、産地の特徴を解説します。
・北部地域
・中央地域
・ペロポネソス半島
・クレタ島
北部地域
北部地域は、クシノマヴロの栽培が盛んで、高級赤ワインを飲みたい方におすすめな産地です。
ギリシャで初めてO.P.A.P(品質の高い原産地呼称ワイン)に認定され、ギリシャワインを牽引する地域として知られています。
北部では、古代ギリシャ時代から伝統的なワイン造りを行っています。
製造するワインは、軽快な物から重厚な物まで様々なスタイルがあります。
中央地域
中央地域は、日常的にワインを楽しみたい方におすすめな産地です。
中央地域は世界で最も古い都市「アテネ」のある地域で、ギリシャワインの生産量の1/3を占め、ギリシャ最大のワイン産地として栄えています。
サヴァティアーノから造られるレツィーナの生産が盛んで、世界中からファンが集まります。
O.P.A.Pに認定された産地はありませんが、新しい生産者も増えており、活気のある産地のひとつです。
製造するワインは大量生産が特徴で、1,000円から購入できる上質なワインを取り揃えています。。
ペロポネソス半島
ペロポネソス半島はギリシャ本土の最南端に位置し、ギリシャワインの生産量1/4を占めています。
特に赤ワインの生産が盛んで、ギリシャならではのワインが楽しめる産地です。
中でも、ギリシャ固有品種アギオルギティコの赤ワインは「ヘラクレスの血」と呼ばれています。色が濃く、力強い味わいのワインに仕上がります。
価格帯は2,000円前後で、ブドウ栽培を主産業とする島の名産品として根強い人気を誇っています。
クレタ島
クレタ島は、甘口ワインが好きな方におすすめしたい産地です。
クレタ島は、ギリシャ最南端に位置する島です。山間部が多く、標高の高い場所でブドウ栽培が行われています。
温暖な地中海性気候のため、ブドウ栽培に適した地域として栄えてきました。
マルヴァジアから造られる甘口ワインが有名で、豊富な果実味とキリッとした酸が味わえます。
価格帯は、1,000円から20,000円までラインナップの豊富さが魅力です。
ギリシャワインの代表的な品種
ギリシャでは様々ぶどう品種が栽培されており、個性豊かなワインが生みだされています。
今回はその中でもギリシャワインを代表する品種「クシノマヴロ」「サヴァティアーノ」「アシルティコ」の3つを紹介します。
クシノマヴロ
ギリシャ固有の品種であるクシノマヴロ。世界でも珍しい品種で「酸のある黒」とも呼ばれています。
柔らかいタンニンと強い酸味が特徴で、キリッとした飲み口が味わえます。
主にギリシャ北部で栽培され、フルボディの赤ワイン用の黒ブドウ品種として有名です。
北ギリシャは、地中海性気候から大陸性気候まで、気候の変化に富んでいます。そのため、クシノマヴロの味わいにも個性が出ます。
ピノ・ノワールやネッビオーロの風味と似ており、これらが好きな方はクシノマヴロがおすすめです。
サヴァティアーノ(サヴァティアノ)
古代ギリシャから栽培されていたサヴァティアーノ。レツィーナに使われる白ブドウ品種として知られています。
冷涼な気候で栽培され、乾燥や病気に強い品種です。標高が高い場所で栽培されたものは、芳醇な香りとコクのある旨味を引き出します。
アプリコットやモモのような風味と、ジューシーな飲み口が楽しめる白ブドウ品種です。
暖かい地域で栽培されるシャルドネ品種と似た味わいが楽しめるでしょう。
アシルティコ
アシルティコは、サントリーニ島で栽培されるギリシャ固有の白ブドウ品種です。
サントリーニ島やパロス島など、乾燥した火山灰が豊富な土壌で栽培され、病気に強い品種として知られています。
しっかりとした酸味とミネラル感があり、ほのかに柑橘系のニュアンスが感じられる白ブドウ品種です。
アシルティコは寒冷地のシャルドネと特徴が近いので、酸味を楽しみたい方におすすめします。
ギリシャワインの選び方
豊富なぶどう品種と、広大なぶどう畑を持つギリシャ。ワインのバリエーションが豊富で、選び方が分からない初心者もいるでしょう。
そこで今回は、生産者・産地・ぶどう品種に注目した3つの選び方を紹介します。
生産者で選ぶ
品質や醸造方法にこだわりたい方は、生産者で選びましょう。
品質の高いワインを飲みたい方は、知名度の高い生産者や世界的に評価の高い生産者がおすすめ。
安くて高品質なワインを飲みたい方は、大量生産のワイナリーや、共同組合によるワインがおすすめです。
ちなみに有名な生産者は、キリ・ヤーニ、クルタキス、ドゥルファキス・ワイナリーなどがあります。
産地
ワインの個性を感じたい方は、産地で選びましょう。
ギリシャのワイン生産地は、大きく4つに分けられています。北部から中央部、南部などに点在し、様々なジャンルが造られています。
先ほどにも紹介しましたが、北部では高級赤ワインが盛んな一方で、クレタ島では甘口ワインが主流です。
このように、飲みたいワインのジャンルに合わせて選ぶのもいいかもしれません。
ぶどう品種
ワインの味わいを決定付けるぶどう品種。好みの味わいで選びたい方は、ぶどう品種に注目してみてください。
ギリシャでは強烈な個性を持つ固有ぶどう品種が多いです。
赤ワインのクシノマヴロは、やさしいタンニンに加え、キリとした酸味が特徴。そして、白ぶどうのアシルティコは、豊富なミネラルと爽やかな柑橘香が感じられます。
ぶどうの特徴を抑えるとワイン選びが楽しくなりますよ。
まとめ
今回はギリシャワインの特徴や歴史、おすすめ銘柄を紹介してきました。
ヨーロッパのワインといえば、フランスやイタリア、スペインを想像しますが、ギリシャも深い歴史があることが分かりました。
ぜひこの機会に自分好みのギリシャワインを見つけてみてはいかがでしょうか。
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