錦糸町に醸造所 | 色鮮やかな「北斎」のビールを飲みにいってみたら
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大型商業施設や公園などが立ち並び、交通の便もメトロ、JRともにアクセスが良い、錦糸町。飲食店から映画館、ヒトもモノもひしめき合っています。
そんな都会の地に、醸造所が併設された飲食店があります。その名も「北斎麦酒工房」さん。
「錦糸町に醸造所」と言うと半分嘘のようですが、気になる!ということで、話を伺ってきました。
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目次
北斎麦酒工房 とは?
北斎麦酒工房とは、墨田区・江東区でクラフトビールを醸造する「ヴィルゴビール」が展開するレストランです。JR錦糸町駅南口から徒歩1分の楽天地内にお店を構えています。
北斎麦酒工房の最大の特徴は、醸造施設が併設されている点です。こだわりのクラフトビールを堪能できます。また、イタリアンを中心とした料理とのペアリングを楽しむこともでき、食の時間を満喫できる場所です。
料理以外にもお店で、「北斎麦酒」や「北斎」の名称にあったグッズの販売もされています。
ちなみに、JR錦糸町駅から徒歩2分の錦糸町駅前プラザ内にも、もう1店舗直営のお店があります。こちらは、常時8種類のビールと、本格的なフレンチが楽しめるお店となっています。
今回は特別に試飲もさせていただきました。後ほど、ビールのレビューもご紹介します。
ヴィルゴビールとは?
醸造をつとめるヴィルゴビールについて紹介します。
ヴィルゴビールは、2000年創業のクラフトビールメーカーで、主にエールタイプのビールを醸造しています。
料理と美味しく味わうことができることを狙った、お腹にたまらないシルキーな微発泡のビールが特徴です。
北斎麦酒工房は、この「料理に合う」の特徴を最大限に活かしたレストラン。メーカーならでは、バリエーションが豊富な飲み比べに加えて、本格的なイタリアンとのペアリングを楽しむことができるのです。
ヴィルゴビール 公式HPはこちら
北斎麦酒を6種類いただきました
お店などの紹介はこのぐらいにしまして、ビールの紹介をしていきます。
今回は、6種類のビールをいただきました。
まずは、6種のうち4種類から、1つずつ飲んでいきましょう!
北斎麦酒・白
まず頂くのは、基本となる「北斎麦酒・白」です。
北斎麦酒・白は、ピルスナータイプの「北斎シリーズ」の定番ビールです。
一番最初に感じるのは、甘み。麦芽特有の甘みを強く感じます。しかし、甘ったるいということはなく、シルキーな炭酸とほのかな酸味ですっきりと飲むことができます。
また、苦みがほとんどないのは、ビールが苦手な人でも楽しめるポイントではないでしょうか。
料理は、割となんでも相性良さそうですが、味が強すぎるものより、少し軽いものがより良さそうです。
北斎麦酒・青
続いては、「北斎麦酒・青」をいただきました。
北斎麦酒・青は、台湾産のライチ果汁を使用したフルーツビール。何と言っても色が特徴的です。
光の関係で上の写真ではあまり違和感がないかもしれませんが、想像以上に緑です。
お店のメニューボードの写真をみてみても緑です。
こんなに緑色のビールは飲んだことはありません。正直躊躇います。
っと。担当者の目が怖いので、まずは香りを確かめてみます。
香りは、非常に爽やか。系統は青りんごのような香りです。
それでは…いただきます…
酸味と甘みが感じられます。苦みはほとんどありません。デザートに近い感覚です。かき氷シロップの最上級品といったイメージを持ちました。
女性や、ビールが苦手な人には嬉しい味わいです。一方、一般的にイメージされるようなドライなビールとはかけ離れているので、ホップ好きには合わないかもしれません。
料理とのペアリングは、味の強くない、淡泊な前菜やデザートとの相性が良さそうです。
北斎麦酒・赤ぶどう
続いては、「北斎麦酒・赤ぶどう」です。
赤ぶどう果汁を使用したフルーツビール。こちらも「北斎麦酒・青」同様に色が特徴的な1本です。赤ぶどうの色がはっきり現れています。
香りは、色や名称とギャップのない、ベリー系のニュアンスです。
味わいは、スパークリングタイプの赤ワインであるランブルスコをイメージして飲んだのですが、全くの別物。赤ぶどうと麦の甘みを感じ、ベリーらしい酸味が後を追ってきます。お酒感はなく女性ウケ抜群な味わいです。
赤ぶどうジュースの延長線上にあるビールといったところでしょうか。
貝類などの甘みのあるものや、チーズなどの乳製品などとの相性が良いと思います。
北斎麦酒・黒
4杯目は、「北斎麦酒・黒」です。
一般的に黒ビールは、特有のローストした麦芽から生まれる焙煎の香りと苦みが特徴的なビールです。苦みにパンチがあるので、好みがはっきりします。
香りは、「黒ビール」。紛うことのない「黒ビール」。
しかし、あまり苦みを感じないというのが、味わいの感想です。もちろん、先に飲んだ北斎麦酒・青や赤ぶどうよりも苦みは感じますが、一般的な「黒ビール」にある特有の苦みはかなり控えめな印象を受けました。
黒ビールとは思えないほど爽やかなので、初心者に黒ビールをオススメするのであれば、私はこのビールを選ぶと思います。
ペアリングは、黒ビールのニュアンスはしっかりとしているので、味の濃いものとの相性が良さそうです。
北斎麦酒IPA
続いては、「北斎麦酒・IPA」と「北斎麦酒・ペールエール」の2種類を飲んでいきます。
まずは、「北斎麦酒・IPA」からいただきます。泡はお腹いっぱいだったので、減らしてもらいました。IPAは、ホップの苦みを強く感じるエールタイプのビールですが、「北斎IPA」は、通常のIPAとは少し違う香りを感じました。
「若い」というか、「青い」というか、香りが独特です。
しかし、飲んでみると完全に味はIPA。ホップの強烈な苦みが走ります。
他の北斎ビールで、特徴的であった「初心者向け」というニュアンスは感じず、玄人向けな印象を受けました。
パンチがあるので、濃い味の煮込み料理などとも相性は良いでしょう。
北斎麦酒・ペールエール
最後は、「北斎麦酒・ペールエール」です。
ペールエールは、ホップとモルトのバランスが良い、フルーティーで香ばしい人気のクラフトビールスタイルの一つです。
香りは、なんといっても香ばしさが印象的です。BBQを彷彿とさせます。
しっかりと焙煎した黒ビールとまでではもちろんないですが、ペールエールの中では焼き感が強く、香ばしいほうだと思います。
一方で、ホップによる苦みはそこまで強くなく、初心者向けな味わいです。
ペアリングは、グリル系の料理には抜群にハマる予感がします。
総評6種類を飲んでみて
以上6種類をいただきました。
共通して、シルキーな微発泡の炭酸と初心者よりな柔らかめな味わいでした。コンセプトが体現されています。
一方で、ビールの苦みやコクが好き、ビールらしいビールのファンの方には今回飲んだビールはあまりハマらないかもしれません。
とはいえ、お店のオシャレな雰囲気やペアリングを重視されている点も合わせて、家族や恋人、友達など老若男女、誰でも楽しめることは間違いないかなと思います。
ヴィルゴビール醸造長とSAKE Mania編集長が選ぶNO,1
ヴィルゴビールの醸造長とSAKE Mania編集長とで一番好きなおすすめNO.1を選びましたので、紹介していきます。
と、いきなり醸造長が出てきましたが、実は醸造所の見学もさせていただきました。ありがとうございます。
醸造見学は別の記事で紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください!
ヴィルゴビール醸造長が選ぶNO1
少し脱線してしまいましたが、ヴィルゴビールの醸造長の青山さんです。
青山さんのおすすめは…
「北斎麦酒・黒」
ヴィルゴビール 青山さんより
暑い時期でもサラッと飲める味わいなので、これからの暑い時期にピッタリだと思い選びました。
グランピングなど屋外イベントに最適なので、ぜひ合わせて飲んで頂きたいです!
SAKE Mania編集長が選ぶNO1
続いては、6種類飲み比べさせていただきました、SAKE Mania編集長です。私が選ぶおすすめNO1はこちらです。
「北斎麦酒・青」
SAKE Mania 編集長
鮮やかな見た目もしかり、飲みやすい味わいもしかり、非常にユニークで他にないので、NO1に選ばせていただきました。
一般的に想像されるであろう「ビール」とは一線を画しているライチの甘みと酸味ですが、色見のおかげで、変に認知バイアスがかからず、新しい気持ちで楽しむことができました。
非常に飲みやすく、カクテルやチューハイなどを好んで飲む方でもハマるかもしれません。
まとめ
ふと、錦糸町駅の近くを歩いていたときに見つけた、ヴィルゴビールの北斎麦酒工房へと伺い、クラフトビール6種類の飲み比べをさせていただきました。
非常にユニークなビールですが、初心者でも非常に飲みやすい軽い泡と味わいです。
幅広い種類の食べ物とも合わせやすいと思います。ぜひ、クラフトビールの入り口として試してみてください。
ヴィルゴビールの皆様ご協力いただきありがとうございました~