ワインやビールなどお酒を飲んで下痢になる6つの原因|対処法や予防法、よくある悩みもご回答
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お酒を飲んだ時に、下痢や、腹痛になることはありませんか?
すぐに悪くなったり、飲んだ次の日に下痢になったりと人によって症状はさまざまです。
しかし、なぜお酒を飲むことでお腹の調子が悪くなるのでしょうか?
今回は、お酒で下痢になる原因と対処法を紹介します。
お酒を飲んだ時に、お腹を下しやすい人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ワイン・ビールなどの飲酒ですぐ下痢になる6つの原因
まずはアルコールで下痢になる原因をまとめてみました。
小腸の機能の低下
アルコールの約80%は小腸で吸収されます。
そのため、お酒を飲みすぎると小腸の機能が低下し、糖分や水分の吸収が遅くなります。その結果、浸透圧性の下痢を引き起こしてしまうのです。
またアルコールは大腸の機能を活性化させるため、大腸で吸収されるはずだった水分が下痢として排出される場合もあるでしょう。
肝臓機能の低下
肝臓の胆汁は、アルコールを分解する働きを持っています。もともと脂質の消化や吸収をサポートするものですが、アルコールが入ると分解に力を入れ始めます。
その結果、胆汁の生成が手一杯となり、下痢を引き起こしてしまうのです。主に、飲んだ次の日に下痢になるといわれています。
肝臓の胆汁は、アルコールを分解する働きを持っています。もともと脂質の消化や吸収をサポートするものですが、アルコールが入ると分解に力を入れ始めます。
その結果、胆汁の生成が手一杯となり、下痢を引き起こしてしまうのです。主に、飲んだ次の日に下痢になるといわれています。
おつまみの脂質で消化不良を起こしている
脂質の多い食べ物には要注意です。唐揚げやピザ、ラーメンなどは、大量の脂質を含んでいます。
脂質を過剰に摂取すると、すい臓の機能が低下して油を分解する力が弱まります。もともとすい臓はアルコール耐性が弱く、炎症を引き起こしやすい臓器です。
そのため、脂質とアルコールを摂取すると機能が大幅に低下し、消化しきれなくなります。
早食いや食べ過ぎ
早食いや食べ過ぎは下痢のもとです。
お酒やおつまみを大量に摂取すると、消化不良を引き起こします。そして、消化不良でガスに腸が反応し異常収縮し始めます。
その結果、便の水分が多くなり下痢になってしまうのです。
ワイン・ビールなどのお酒の飲み過ぎ、水分の摂りすぎ
お酒を飲むと、必然的に多くの水分を摂取することになります。
お酒には水分が多く含まれていますし、チェイサーとして水を飲む人もいるでしょう。
アルコールは小腸で吸収されますが、これだけの水分量を受け入れるのは困難です。そして、吸収しきれなかった水分は大腸へ流れ込み、水分量の多い便となるのです。
酔いを覚ますために水を飲むことは大切ですが、量が多いと下痢の原因になってしまいます。
ワイン・ビールと食べ合わせが悪く下痢になる
ワインやビールなどと食べ合わせの悪い食材だと、下痢になる可能性があります。
食べ合わせの悪い食べ物は下痢になるだけでなく、体調を崩したり脂肪がつきやすくなったりする場合もあるので注意が必要です。具体的には、バナナや揚げ物などが挙げられます。
食べ合わせの悪い食材を理解して、心からお酒を楽しめるようになりましょう。
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ワイン・ビールなどの飲酒で下痢や腹痛になった時の対策
それでは、お酒で下痢や腹痛になった時の対処法を紹介します。
こまめな水分補給
下痢になると体内の水分がなくなり、脱水症状を引き起こすことがあります。
そのため、下痢になった時はこまめな水分補給を心がけましょう。できれば、水よりもスポーツドリンクの方が吸収されやすく、塩分や糖分を効率的に摂取できます。
脱水症状は命に関わるため、下痢になったら早めの対処を心がけてください。
安静にする
体調が悪い時は安静にするのが一番です。
下痢や腹痛を治すために、身体中の臓器が働き続けています。そこで体を動かしてしまうと余計に体力を消費し、治りが遅れる可能性があります。
こまめな水分補給をし、安静にしておきましょう。
整腸剤を飲む
下痢には整腸作用のある薬がおすすめです。
正露丸やビオフェルミンなど、ドラッグストアで購入できるものでかまいません。
正露丸は、腸の働きを正常に戻す作用があります。ビオフェルミンは、飲みすぎ食べ過ぎの下痢に作用してくれます。
それぞれの特性を理解して、飲む薬を決めてみてください。
消化に良いものを食べる
下痢で胃腸が弱っている時は、消化の良い食べ物を食べましょう。
おかゆや煮込みうどん、すり下ろしたりんご、野菜スープなど、消化しやすく脂質が少ないものがおすすめです。
また下痢が治ってもすぐに元の食事に戻してはいけません。胃がびっくりして下痢を再発する可能性があるからです。
様子を見ながら、徐々に元の食事に戻すことが大切です。
ワイン・ビールなどの飲酒で下痢を予防する方法
最後にお酒で下痢にならないポイントを紹介します。
あらかじめ対策しておけば、下痢や腹痛で悩まされることも減りますよ。
お酒と一緒に水も飲む
お酒と一緒に水を飲むと体内のアルコール濃度を下げられます。すると胃腸への負担が軽減され、消化への負担が軽減できるでしょう。
またお酒と一緒に水を飲むことで、飲酒量を減らす効果が期待できます。お酒と水を交互に飲んでいると満腹感が得られ、必然的にお酒の量が減っていきます。特にアルコール度数の高いお酒を飲む時におすすめです。
ただし、水を飲みすぎると下痢を引き起こす可能性があります。そのため、水はお酒と同量飲むことを心がけてください。
タンパク質が多いおつまみを食べる
お酒を飲むときは、タンパク質が多いおつまみを食べましょう。
アルコールを分解する酵素は、タンパク質でできています。タンパク質が多いおつまみを食べることで、肝臓の代謝機能が良くなり、アルコール代謝も改善されます。
特に大豆に含まれる植物性のタンパク質は、体に必要不可欠な必須アミノ酸を含んでいます。
枝豆や大豆の煮物、豆腐など、豆類を原料としたおつまみを積極的に摂取しましょう。
脂質や糖質が多いおつまみは控える
脂質や糖質を過剰摂取すると、すい臓の機能が低下し油を分解する能力が下がります。すい臓はアルコール耐性が弱いため、脂質と一緒に摂取すると大きなダメージを受けてしまうのです。
そのため、唐揚げやピザ、ラーメン、天ぷらなど、脂質と糖質を大量に含む食べ物は避けた方がいいでしょう。
どうしても食べたい時は、タンパク質が多いおつまみを先に食べてください。すると、糖質と脂質の吸収が穏やかになり、体への負担も少なくなりますよ。
ゆっくり食べる
早食いや食べ過ぎは、消化不良の原因です。
ゆっくりと飲み食いすれば、満腹感を得られ食べ過ぎや飲みすぎを予防できます。
いつも食事をするスピードは早い人は、お酒や料理をじっくりと味わいながら楽しんでみてはいかがでしょうか。
ワイン・ビールの飲酒に関するよくある質問
最後に、ワインやビールを飲む際によくある質問へ回答していきます。飲酒に関して疑問がある方は、今のうちに解消しておきましょう。
飲み過ぎで下痢が翌日以降も続き、止まらない場合はどうする?
お酒を飲んだ翌日以降もずっと下痢が続く場合は、早めに病院を受診しましょう。
脱水症状で体力が奪われるだけでなく、感染性胃腸炎や大腸疾患、食中毒の可能性もあるからです。内科や胃腸内科、消化器科内科などの受診をおすすめします。
ワインを飲んだ後の下痢で、黒い便や血便の原因は?
お酒を飲んで下痢になると、黒い便や出血が伴うこともあります。
黒い便の原因は、食べ物が原因です。特に肉を食べた時は、便が黒くなりやすいといわれています。
また大腸の悪玉菌が原因で、便が黒くなることもあるようです。黒い便が改善されない場合は、病院の受診をおすすめします。
そして出血の原因は、お酒の可能性が高いです。アルコール度数の高いお酒を飲むと、食道や胃腸がダメージを受け、出血する場合があります。
もしくは、なんらかの病気の可能性もあるため、すぐに病院を受診した方がいいでしょう。
ワイン・ビールのアレルギー物質が下痢や頭痛などを引き起こす?
ワインやビールを飲んで体調を崩す主な原因は、上記で解説した消化不良や食べ過ぎです。とはいえ、アレルギー反応が起こる可能性も少なからずあります。
アレルギー反応が起こると、肌が赤くなったり発作が起こったりするケースもあるでしょう。
ワインやビールを飲んでアレルギー症状が出る原因を、以下で3つ紹介します。
亜硫酸塩(酸化防止剤)
亜硫酸塩(酸化防止剤)とは、ワインを発酵させる過程で品質を担保するために必要な食品添加物です。
食品衛生法と酒税法で使用を許可されている添加物ですが、大量に摂取すると下痢や頭痛などの症状が起こる可能性があるでしょう。
ワインに含まれる亜硫酸塩(酸化防止剤)による頭痛や下痢を防ぐためには、含有量の少ないオーガニックワインがおすすめです。また亜硫酸塩は空気に弱いので、煮沸したワインを飲んでもいいでしょう。
アセトアルデヒド
アセトアルデヒドとは、アルコールを分解する時に発生する頭痛や二日酔いを引き起こす原因物質です。
アセトアルデヒドの症状はアルコールの分解を促進すると防止できるので、水や味噌汁などの摂取が効果的でしょう。
ビール酵母
ビール酵母は、その名の通りビールを発酵する過程で発生する酵母です。
ビール酵母にはヒスチジンという交感神経を刺激する物質が含まれており、これがヒスタミンに変換されることで蕁麻疹などのアレルギーが発生します。
症状が出ないように気をつけながら、お酒を楽しむようにしましょう。
オーガニックワインは身体にいい?
オーガニックワインは、身体だけでなく地球にもいいワインです。理由としては、オーガニックワインは有機農法で作られており、有機栽培認証機関の公的認証を取得しているからです。
各オーガニック機関の認証を通過しているワインではありますが、亜硫酸塩が一切含まれていないわけではないので注意してください。
酸化防止剤無添加ワインは存在しない?
ワインの製造過程において亜硫酸は添加しなくても自然に発生するため、酸化防止剤無添加ワインはほとんど存在しないといえます。
なお、亜硫酸は10mg/Lを超えたら成分表示する義務が発生します。そのため、酸化防止剤無添加を謳っているワインは、無添加ではなく含有量が10mg/L以下であるということです。
まとめ
今回は、お酒を飲んで下痢や腹痛になる原因と対処法を紹介しました。
お酒を飲む時だけでなく、下痢になってからもこまめな水分補給が大切です。
また下痢の症状がひどい場合は、すぐに病院を受診しましょう。
それでは本記事を参考に、お酒をかしこく飲んでみてくださいね。
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