消費量が世界一!ポルトガルワインのおすすめ人気銘柄と特徴、産地、ぶどう品種を紹介
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ワインといえばフランスやイタリアを思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、近年コストパフォーマンスの高さから世界中で注目を集めているのがポルトガルワインです。
小さな国土のほとんど全域でワインが造られているポルトガルには、固有の品種が250種類以上も存在するとされており、品種の多さは世界一を誇ります。また、国民一人あたりのワインの消費量でも世界一になった実績が多々あります。
そこで、今回はポルトガルワインのおすすめ人気銘柄について紹介。この記事を読むと、ポルトガルワインの特徴や歴史、代表的な産地とブドウ品種について分かります。
ポルトガルワインに興味がある方や、ワインの知識を増やしたいは参考にしてみてください
目次
ポルトガルワインの特徴
ポルトガルワインとは、その名の通りポルトガルで製造されているワインの総称です。フランスと並びに評価される旧世界のワインで、古い歴史を持っています。
ポルトガルは国土面積が約92平方kmと北海道と青森県をあわせた程度の広さしかなく、人口も1,022万人ほどで約1,400万人の東京都よりも少ないです。
ポルトガルは小さな国であるものの、ほぼ全域でワインが製造されています。
特にブランデーを添加して造られるポートワイン(酒精強化ワイン)が有名で、ポルトガルを代表するワインとしても知られています。
また土着品種の多さと、多彩な気候と土壌を持ち、世界でも高い評価を獲得しているのです。
ポルトガルワインの魅力については、また後ほど改めて詳しく解説していきます。
ポルトガルワインのおすすめ人気銘柄
続いて、ポルトガルワインの中でもおすすめな人気銘柄を厳選してお届けします。
今回紹介するポルトガルワインはこちらです。
■ エスポラン プライベートセレクション レッド (赤)
■ グラハム ファイン ルビー ポート (赤)
■ フォンセカ・ルビー・ポート (赤)
■ ジョゼ・マリア・ダ・フォンセカ ぺリキータ オリジナル (赤)
■ カサ・フェレイリーニャ エステヴァ (赤)
■ リーコックス・セイント・ジョン・フル・リッチ (赤)
■ レゼルヴァ・ドス・アミーゴス ソーヴィニヨン・ブラン (白)
■ ヴィニョス・ボルゲス ガタオ ヴィーニョ・ヴェルデ フラゴンボトル (白)
■ カザル・ガルシア (白)
■ アフェクテュス・ロウレイロ (白)
ブドウの品種の多さも相まって、ポルトガルワインにはさまざまな種類があり、好みも人それぞれ異なります。
ここで紹介するものを参考にしながら飲み比べを行い、自身の好みに合うポルトガルワインをぜひみつけてみてください。
エスポラン プライベートセレクション レッド (赤)
ポルトガルを代表する名門エスポランの高級赤ワインです。
「世界で最も称賛すべきワインブランド2020」で受賞し、欧州最大規模のオーガニック生産者としても知られています。最新技術や設備を取り入れ、世界60カ国へ輸出を行う高クオリティなワイン造りが人気です。
こちらのワインは、アリカンテ・ブーシェやアラゴネス、シラー品種をブレンドして造られています。果実味や酸味、タンニン共にバランスがよく、重厚な飲み口が特徴。
お値段は8,000円前後しますが、大切な人と至福なひと時を過ごす特別な日にいいでしょう。
ペアリングは、力強い味わいに負けないビーフシチュー、煮込みスペアリブと合わせてみてください。
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グラハム ファイン ルビー ポート (赤)
ポルトガルのポートワインと言えば1820年創業のグラハムです。これまで多数のヴィンテージ・ポートワインを輩出しており、かつては貴族たちにも絶大な人気を集めていました。
ワインに使用するぶどうは、トウリガ・ナショナル、トウリガ・フランカ、ティンタ・バロッカ、ティンタ・ロリス、ティント・カン。
グラスに注ぐと深い紅色がかった色彩、心地よい香りが特徴。口に含むと、深い余韻が楽しめる芳醇な味わいが楽しめます。
非常に飲みやすくて、女性の方にも気に入ってもらえるでしょう。合わせる料理は、チョコレートやチーズ、ビーフシチューがおすすめです。
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リーコックス・セイント・ジョン・フル・リッチ (赤)
ポルトガルのマディラワインを代表する名門リーコックス社のマディラワインです。
マディラワインとは、ポルトガルのマディラ島で造られた3大酒精強化ワインの1つです。そして、マディラ島は世界的なサッカー選手クリスティアーノ・ロナウドの出身地としても知られています。
ドライフルーツの甘い香りと、チョコレートのニュアンスが広がり、スモーキーさとスイートさを両方兼ね備えたワインです。口に含むと至福なコクと、ふくよかな味わいを楽しめます。
マディラワイン入門酒や、食後酒にぴったりな一本です。
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フォンセカ・ルビー・ポート (赤)
こちらは、ポートの2番目規模を誇るフォンセカ・ギマラエンス社のポートワインです。
ポルトガルで厳しい自然環境を持つドウロ川の渓谷から栽培されたトウリガ・ナシオナルやウリガ・フランセーザを使用しています。
伝統的な製法にこだわって造られており、しっかりとした骨格も持ちながらも、甘口で飲みやすいまろやかな味わいが特徴です。
料理とも合わせやすく、ペアリングを楽しみたい方におすすめします。
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ジョゼ・マリア・ダ・フォンセカ ぺリキータ オリジナル (赤)
ポルトガル3大ワインメーカー「モスカテル・デ・セトゥーバル」が造る赤ワインです。
ペリキータは、ポルトガルでもっとも歴史があるワインブランド。近代的な生産設備を取り入れた大規模生産が特徴で、リーズナブルなテーブルワインとして人気です。
カステラン品種を使用し、柔らかな果実味と優しいタンニン、酸味に仕上げられています。
ハンバーグやメンチカツなど、挽き肉を使った料理と相性抜群です。安くて美味しいワインをお探しの方におすすめします。
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カサ・フェレイリーニャ エステヴァ (赤)
フェレイラ・ポートと同一メーカーが造るスティルワインです。乾燥した暑いドウロ地区にブドウ畑を持ち、傾斜を活かした良質なブドウ栽培を行っています。
中味は、トウリガ・フランカとテンプラニーリョを使った非常にボリュームのある味わいが特徴。アタックはイチゴやチェリーを連想させる甘い香り、上品なタンニン、そしてエレガントなフィニッシュが待っています。
価格は、2,000円以内で購入できると思えないほど高クオリティです。コスパ重視の方、飲みなれた方も満足できる一本でしょう。
合わせる料理は、口当たり滑らかなチーズやクリーム料理がおすすめです。
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レゼルヴァ・ドス・アミーゴス ソーヴィニヨン・ブラン (白)
レゼルヴァ・ドス・アミーゴスは、伝統と現代のスタイルを融合させたヴィディガル・ワインズのワインブランドです。お値段は、1,000円前後。お買い得なハイコスパワインとして人気で、国内外から注目度が高まっています。
ワインは、ソーヴィニョン・ブランを100%使用した軽やかなスタイルです。
レモンやグレープフルーツの爽やかな柑橘の香り、時折ハーブやハチミツのニュアンスも感じられます。心地良い苦みとミネラル感が印象的で、全体的に果実味と酸味のバランスいいです。
ペアリングは、前菜やペペロンチーノなどのパスタと良く合います。
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ヴィニョス・ボルゲス ガタオ ヴィーニョ・ヴェルデ フラゴンボトル (白)
1884年に創業されたポルトガル屈指のワインメーカー「ヴィニョス・ボルゲス」の微炭酸ワインです。青草さを表現した爽やかなイメージから、ポルトガル語では「緑のワイン(ヴィーニョ・ヴェルデ)」と名付けられました。
先ほど紹介したペリキータと同じJMVグループ造られており、2012年にAWCウィーン国際ワインコンクールでポルトガル最優秀生産者賞を受賞。
ガタオ産地のテロワールを忠実に再現された、フレッシュで果実味豊かな味わいが特徴。軽やかで飲みやすく、魚料理と非常に相性がいいです。
またフラスコデザインのボトルも可愛らしくて素敵で、贈り物としてもおすすめできます。お値段は、1,000円前後です。
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ポート・ホワイト ラモス・ピント(白)
ポートワインのパイオニアで知られるラモス・ピントのホワイト・ポートワインです。ポルトガル王室御用達の実績を持ち、上質なポートワインが造られています。
ヴィオジーニョ、ラビガド、アリント3種のぶどうを巧みにブレンドし、味わいは品種それぞれの特徴を引き出した甘口テイスト。かと言って甘すぎず、重すぎず、リッチで複雑味もあります。
食前酒、ソーダで割った食中酒やデザート酒など、飲む場面を選ばないおすすめの一本です。いつもと違う白ワインを飲みたい方は、ぜひホワイトポートを試してみてください。
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アフェクテュス・ロウレイロ (白)
ポルトガルで4世紀にわたる歴史を持つ老舗ワイナリー「キンタ・デ・クルヴォス」のヴィーニョ・ヴェルデです。2016年にデカンターアワードやインターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティションにて銅賞を受賞されています。
ヴィーニョ・ヴェルデとは、緑のワインの1大生産地です。完熟前なブドウを使っているため、トロピカルフルーツの香りが漂います。
まるでぶどうを食べているかの様なみずみずしさと、爽やかな味わいが特徴で、微発泡でシュワシュワとした軽快な口当たりを楽しんでいただけます。
鶏肉と魚介との相性がよく、蒸し鶏やチキンステーキ、あさりの酒蒸しと相性抜群です。
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ポルトガルワインの魅力
ポルトガルワイン銘柄について紹介しましたが、ポルトガルワインの魅力についても知りたい方もいるでしょう。
ここでは「土着品種の多さ」「多彩な気候と土壌」「世界的な評価」の3つに分けて、ポルトガルワインの魅力を紹介していきます。
土着品種の多さ
ポルトガルワインの特徴に、土着品種の多さが挙げられます。土着品種とは、品種改良や他地域より持ち込まれることなく、古来よりその土地で育ってきた固有遺伝子を持つブドウ品種のことです。
ポルトガルの土着品種は250種類以上あるといわれており、世界一の品種量を誇ります。
従来はさまざまな品種のブドウをブレンドしてワインを製造されていましたが、近年では1つの品種からワインが製造されることが多いです。品種が幅広いことから世界的なトレンドになるほど、個性的なワインがいくつも誕生しています。
多彩な気候と土壌
品種が多い理由の1つに挙げられるのが、土壌や気候の多様性です。ポルトガルは南には地中海、西には大西洋があり、これらの影響を受けて内陸部は大陸性気候となっています。
地域によって気候や環境が大きく異なるため、さまざまな環境に適合する品種のブドウが誕生したことが、ポルトガルワインの多様性を生み出したとされています。
世界的な評価
品種の多さとそれに伴う多彩なワインの誕生で、ポルトガルワインは世界的な評価も高いです。あるワイン評価誌では、テイスティングされたポルトガルワインの約40%が90点以上の高得点を獲得しています。
ポルトガルワインは世界からも高い評価を得ており、ポルトガルの赤ワインは世界最高標準と称されています。
世界で訪問するべきワイン産地のトップに常にポルトガルがランクインしていることからも、その評価の高さがうかがえるでしょう。
ポルトガルワインの歴史
ポルトガルワインの歴史は古く、ポルトガルでワインの醸造がはじまったのは紀元前2,000年頃からです。8~11世紀頃まではイスラムの支配によって醸造が停滞するものの、キリスト教が領土回復した頃から再度ワイン醸造が活発になったとされています。
それからはワインの醸造が継続して行われ、同時にブドウの栽培法や醸造法の技術進歩によってポルトガルワインが発展していきました。実は、日本に初めてワインを伝えたのもポルトガル人なのです。
日本におけるワイン醸造は比較的に新しいイメージがありますが、ポルトガルはまさに「オールド・ワールド」に足を付けたような古い歴史を持っています。ポルトガルワインは、古くからある品種でワイン醸造している伝統あるワインなのです。
ポルトガルワインの代表的なぶどう品種
前述のとおり、ポルトガルワインに使用されるワインは250種類以上の品種があります。
その中でも今回は代表的な品種としては「トゥーリガ・ナショナル」「ティンタ・バロッカ」「アルヴァリーニョ」「トラジャドゥラ」の4種類を紹介します。
トゥーリガ・ナショナル
トゥーリガ・ナショナルは、ポルトガルを代表する黒ぶどうの1つです。
トゥーリガ・ナショナルは果皮が厚く、しっかりとしたタンニンの力強いポテンシャルの高いワインワインに仕上がります。
ポートワイン用として主に使われており、南部・西部・そして大西洋の諸島にわたって広い範囲で栽培されています。
国際品種ではカベルネ・ソーヴィニヨンと特徴が近いです。
ティンタ・バロッカ
ティンタ・バロッカは、ドウロ地方で栽培されている品種の中では典型的な黒ぶどう品種といわれており、ポートワインに適しています。
しかし、ポートワインに最適な品種とされるものの、暑さや水不足に弱いなどの繊細さが特徴です。
ティンタ・バロッカには豊富な糖度、果皮が薄いとった特徴があり、ワインの色合いを濃くしてくれる品種です。
またタンニンも強くないため、ワインを彩る品種として多くの銘柄にブレンドされています。
味わいの特徴が近い品種は、メルローです。
アルヴァリーニョ
アルヴァリーニョは、スペイン原産のアルバリーニョと同じ品種です。ヴィーニョ・ヴェルデ地方を中心に栽培されています。
香りが豊かで、ピーチやレモン、ライチ、オレンジの皮、花を連想させる複雑なアロマが特徴。度数の高い、リッチなワインに仕上がります。
味わいは糖度と酸味のバランスがよく、早飲みはもちろん、瓶内熟成してからでも美味しくいただけます。
特徴が似てる国際品種は、リースリングです。
トラジャドゥラ
「トラジャドゥラ」は、主にヴィーニョ・ヴェルデ北部で栽培される白ぶどうです。
他のブドウと比較すると酸味が低く、バランスのよいワインに仕上がります。しかし、生育サイクルが遅いため、収穫までに時間がかかります。
ピーチやアップルなどを彷彿とさせる穏やかなアロマ感が特徴の品種で、ブレンドされることが多いです。
ソーヴィニョン・ブランの風味に近く、ソーヴィニョン・ブランが好きな方はチェックしてみてください。
ポルトガルワインの主要な産地
ポルトガルワインの主要産地は、「スティルワイン産地」と「酒精強化ワイン産地」の2つに分けられます。
スティルワインとは非発泡性のワインで、一般的に飲まれるワインのことです。そして酒精強化ワインは、保存性を高めるためにアルコールを添加したワインのことです。
これらの特徴について正しく理解して、産地の特徴をみていきましょう。
スティルワインの代表的な産地
スティルワインの代表的な産地は、ヴィーニョ・ヴェルデとドウロがあります。
ヴィーニョ・ヴェルデ
ヴィーニョ・ヴェルデは、「緑のワイン」と呼ばれる軽やかな味わいが特徴的なワインです。
完熟する1,2か月前にぶどうを収穫するのが最大の特徴。
アルコール度数が低く、果実感のような瑞々しさと爽快なフレッシュさのある味わいに仕上がっていることが多いです。
また、ワイン発酵時の気泡が残りやすいことから、微発泡性ワインよりもさらに小さく弱い泡を楽しめます。
近年ではアルコール度数が高い商品や、発泡しない熟成ワインも誕生しています。ヴィーニョ・ヴェルデワインのお値段は、1,000円~3,000円台です。
ドウロ
ドウロは、世界遺産にも登録されているポルトガルワインの主要産地です。
ドウロ川流域の上流には、ポートワインが造られています。これまでは酒精強化ポートの産地として有名でしたが、実はスティルワインの品質も高く、近年はじわじわと人気が高まっています。
起伏の多い山が軒を連ねるドウロでは、岩板土壌の急斜面を利用した階段所でぶどうを栽培。特にティンタ・ロリス、トゥーリガ・フランカ、ティント・カオン、トゥーリガ・ナシオナル、ティンタ・バロッカなどの土着品種が多く植えられています。
この地域で造られるワインは、凝縮されたパワフルな力強いワインが特徴です。ワインのお値段は1,000~2,000円台が多いので、初心者も気軽に楽しめる銘柄が取り揃えられています。
酒精強化ワインの代表的な産地
酒精強化ワインの代表的な産地は、マディラとポートがあります。
マデイラ
「大西洋の真珠」と称されている「マデイラ」です。「マデイラ」とは島の名前であり、世界三大酒精強化ワインの1つに数えられている「マデイラワイン」を製造しています。
酒精強化ワインは、アルコール度数が通常のワインよりも高く15%ほどあり、糖度や酸度、タンニンも強いため、開栓後も含めて保存性が高いです。
マディラワインは、加熱熟成によってワインを意図的に酸化させることで、他のワインにはない特有の風味が特徴的です。
ジョージ・ワシントンをはじめとした歴代アメリカ大統領などに愛され、シェイク・スピアの戯曲にも登場しています。
マディラワインのお値段は、2,000円から5,000円前後。ヴィンテージワインは、数万円する銘柄もあります。
ポート
ポートは、ポルトガルワインの宝石とも讃えられるポートワインの産地です。世界初の原産地呼称管理法が誕生した地域としても知られています。
ポートは、ポルトガルの北部に位置し、ドウロ河上流域のアルトドウロでポートワイン造りが行われています。
14世紀から海外に向けてワインを輸出していたため、より長期間な貯蔵が可能なワインにしようと、蒸留アルコールを添加したのがポートワインの始まりです。
そのためポートワインは、一般的なワインに比べてもアルコール度数が高いことが特徴。開栓してもすぐに劣化することはないので、時間をかけてじっくり楽しめるワインです。
現在では若いタイプのルピーポートや樽熟成のトウニーポート、白ぶどうのホワイトポートなど、様々なスタイルが造られています。
ポートワインのお値段は、3,000円~5,000円前後の上質なワインが多いです。
ポルトガルワインの選び方
スティルワインから酒精強化ワインまで、ポルトガルでは多彩なワイン造りが行われています。銘柄も豊富なことから、ワインの選び方に頭を抱えてる方もいるでしょう。
そこで今回は、ワインのスタイル・生産地・ぶどう品種に注目した3つの選び方について紹介します。ワイン初心者の方や、ポルトガルワイン入門者の方は参考にしてみてください。
ワインのスタイルで選ぶ
ポルトガルワインのスタイルは、大きくスティルワインと酒精強化ワインの2つ。
スティルワインは、ぶどうを発酵させて造られる一般的なワインです。一方で、酒精強化ワインとは原料以外のアルコールが添加されています。
ぶどう本来の味わいの楽しみたい方であれば、スティルワイン。飲み切らずじっくり時間かけて楽しみたい方や、通常のワインと違う風味を感じたい方は、酒精強化ワインを選んでみてください。
ちなみに、スティルワインの産地は先ほど紹介したヴィーニョ・ヴェルデとドウロのほか、ダンやバイラーダなどがあります。そして酒精強化ワインの産地は、マディラやポート、セトゥーバルがあります。
生産者で選ぶ
ポルトガルワインは、生産者によってもスタイルや価格が違います。
例えた、大手生産者の場合。大手生産者は、資金に余裕があるため、最新技術を取り入れた醸造方法や大量生産が得意です。大量に作るのでワインのお値段も抑えられ、お手頃価格で購入することができます。また一般受けの良いワインを作る傾向があるので、飲みやすいワインをお探しの方にもおすすめです。
反対に小規模生産者は、大手生産者のような設備を持っていません。そのため、ほとんどが少量生産です。しかしその分、1つ1つ手が込んでおり、行き届いた品質管理が可能。また個性的なワインも多く、ワイナリーごとのスタイルが顕著といえます。お値段は大手生産者に比べ、少々張りますが、唯一無二な味わいに出会いやすいでしょう。
ぶどう品種で選ぶ
ワインの味わいは、ぶどう品種によって左右されます。
酸味が強いぶどうは、しっかりとした酸を持ったワインに仕上がります。一方で、渋みが少ないぶどうはスッキリとしたワインに仕上がります。
特にぶどう1種類しか使わない単一品種のワインは、個性がそのまま現れるのでぶどう本来の味わいを感じることが出来ます。しかし個性が強すぎたりすることもあるので、好き嫌いが分かれやすいです。
一方でブレンドワインは、複数のぶどうをブレンドするので、飲みやすいワインが多いです。初心者の方は、ブレンドワインから試してみるのもいいでしょう。
特にポルトガルワインはぶどう品種の種類が豊富なので、色々飲み比べたい方はぶどう品種にも注目してみてください。
まとめ
ポルトガルワインの種類や特徴、おすすめの銘柄などについて紹介しました。
ポルトガルワインの歴史は古いですが、今なお新しいワインが誕生し続けています。
赤白、酒精強化から、微発泡まで実にさまざまな銘柄があります。
百聞は一見にしかずといいますが、ぜひ多くの種類を飲み比べて、自身の好みに合うポルトガルワインを探してみてください。
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