カニに合うお酒とは?10種類のお酒で検証してみた!
※当メディアの記事で紹介している一部商品にはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトなどのアフィリエイトプログラムが含まれています。 アフィリエイト経由での購入の一部は当メディアの運営等に充てられます。
カニは日本の冬を代表する食材です。日本人は「世界で最もカニを食べる民族」とも言われています。
年末年始は海産物が多く出回るので、年越しやお正月はカニを食べるという人も多いのではないでしょうか?
そしてカニを食べるなら、美味しいお酒と合わせたいですよね。
そこで今回は、カニに合うお酒を実際にペアリングしてみました。カニとお酒を相性を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
また、以下記事にて、ペアリングの意味やコツ、具体例をご紹介しています。
ペアリングに興味がある人は、本記事とあわせてぜひ参考にしてください。
参考記事:日本酒がもっと美味しく、そして楽しくなる組み合わせを紹介
目次
カニの特徴
カニ(蟹)は、十脚目短尾下目(じゅっきゃくたんびかもく)に属する甲殻類です。
世界中にはさまざまなカニが生息しており、日本では「ズワイガニ」「毛ガニ」「タラバガニ」の3種類が多く食べられています。
食べ方としては、茹でる以外に刺身や焼き、鍋に入れるなどの食べ方があります。最もポピュラーな食べ方は「茹で」で、シンプルな味わいが特徴です。
日本人がカニを食べるようになったのは、7世紀後半から8世紀後半といわれています。万葉集にもカニを食べる描写があり、古くから親しまれてきました。
江戸時代になると蟹漁が活発になります。北海道で水揚げされたカニを塩漬けし、本州に送っていたといわれています。
明治時代に入るとカニが缶詰にされ、日本全国に広まりました。現在は各地で蟹漁が行われ、日本の食文化の1つとして定着しています。
カニとお酒と合わせるコツ
カニとお酒を合わせるコツを紹介します。
種類で選ぶ
カニは種類によって味わいが異なります。
ズワイガニ
最もポピュラーなカニ。旨味のバランスが良く、日本酒やビール、焼酎といった日本のお酒と合わせやすいでしょう。
タラバガニ
タラバガニは、他のカニと比較するとあっさりとした味わいです。カニ特有の癖が少ないため、ビールやレモンサワーなどすっきり系のお酒とよく合います。
毛ガニ
毛ガニは旨味や甘みが強いのが特徴です。蟹味噌も濃厚なので、定番の日本酒や焼酎と合わせてみてください。
部位で選ぶ
部位によっても味わいが異なります。
部位 | 特徴 |
---|---|
親爪 | プリッとしていて旨味が強い |
爪下 | 淡白でさっぱりした味わい |
甲羅 | 濃厚な蟹味噌が味わえる |
脚 | 一番食べられる部位。旨味のバランスが良い |
カニと合うお酒(ベストペアリング)
10種類のお酒とカニをペアリングしました。まずは、相性の良かったベストペアリングから紹介していきます。
日本酒
日本人なら一度は聞いたことのある定番の組み合わせです。
日本酒は、カニの旨味を引き立ててくれるだけでなく、カニ特有の生臭さも消してくれます。
また蟹味噌を食べた後の甲羅に日本酒を注いだ「甲羅酒」もおすすめです。軽く火で炙って熱燗にすると、濃厚で旨味の溢れる日本酒が楽しめますよ。
麦焼酎
海産物には麦焼酎がよく合います。麦焼酎はすっきりとした味わいがあるため、カニの生臭さを消してくれます。
特に茹でたカニはシンプルな味わいなので、キレのある麦焼酎と相性抜群です。
カニの旨味も引き立ち、最高のペアリングとなりました。
芋焼酎
芋焼酎は鹿児島で生まれたお酒です。鹿児島は魚介類が有名な地域なので、カニとの相性も良いことが伺えます。
芋焼酎は個性が強いので、毛ガニもしくは甲羅、親爪といった旨味の強いものと合わせるといいでしょう。もちろんあっさりしたカニと合わせても違和感はありません。
芋焼酎の風味がカニの旨味を引き立ててくれ、日本の冬を感じることができました。
白ワイン
シンプルに茹でたカニには、白ワインがぴったりです。
白ワインはミネラル感があり、魚介類とよくペアリングされています。実際にフランスブルゴーニュのシャブリ地区で造られる白ワインは、牡蠣などの魚介類と合わせられています。
白ワインのミネラル感がカニの塩味とマッチし、口の中で馴染んでいきます。白ワインの酸味も相まって、すっきりとした味わいを楽しめました。
▼コノスル シャルドネ ビシクレタ レゼルバをAmazonでチェックする
梅酒
茹でたカニには、カニ酢をつけて食べることがあります。カニ酢はほどよい酸味があり、カニの旨味を引き立ててくれます。
同様に梅酒も酸味があるので、相性は良いことが予想できます。
実際に合わせてみると、梅酒の酸味がカニ酢のような役割をしてくれ、カニの旨味を存分に感じとれました。
レモンサワー
カニをさっぱりと食べたい人にはレモンサワーがおすすめです。
カニ酢のように酸味があるため、旨味の引き立てる役割もあります。レモンは少々酸味が強いですが、カニの臭みも消してくれるので問題ありません。
もし酸味が気になるようなら、甘みの強いレモンサワーを選んでみてください。
ビール
日本のラガービールは、和食や海鮮料理に合うように開発されています。そのためカニとビールの相性は抜群です。
ビールはキンキンに冷やすのではなく、麦の旨味を感じられる、ほどよい冷たさがおすすめです。
カニの風味を活かしつつ、すっきりとした味わいと楽しめました。
カニと合わないお酒(ワーストペアリング)
続いては、今回合わせた中でカニとは合わなかったお酒を紹介します。
赤ワイン
赤ワインは濃厚な味付けの料理とペアリングしやすいため、シンプルな味わいのカニとは合いませんでした。
ただし蟹味噌やカニのパスタといった味付けの濃いものとは合わせやすそうです。調理法によって合わせるワインを変えることをおすすめします。
ブランデー
ブランデーの甘みが強く、カニの旨味や香りが感じられませんでした。ブランデーは、肉料理やお菓子と合わせやすいため、海鮮系の料理とはペアリングしない方がいいでしょう。
ウイスキー
微妙な組み合わせだったのがウイスキーです。合わないこともありませんが、麦焼酎や日本酒と比べると物足りない感じがします。
ただし塩っぽさを感じるアイラ系のウイスキーなら、良いペアリングになると思います。
カニとお酒の種類別の評価・特徴
カニとお酒を相性を一覧にまとめてみました。
順位 | お酒の種類 | 評価 | コメント |
---|---|---|---|
1位 | 日本酒 | ★★★★★ | カニの旨味を日本酒が上手く引き立ててくれるだけでなく、カニ特有の生臭さも消してくれます。蟹味噌を食べた後の甲羅に日本酒を注いだ「甲羅酒」もおすすめです。 |
2位 | 麦焼酎 | ★★★★★ | 麦焼酎はすっきりとした味わいがあるため、カニの生臭さを消してくれます。特に茹でたカニはシンプルな味わいなので、キレのある麦焼酎と相性抜群です。 |
3位 | 芋焼酎 | ★★★★★ | 芋焼酎の生まれた鹿児島は、魚介類が有名な地域です。そのためカニとの相性も良いことが伺えます。 芋焼酎は個性が強いので、毛ガニもしくは甲羅、親爪といった旨味の強いものと合わせるといいでしょう。 |
4位 | ビール | ★★★★ | 日本のラガービールは、和食や海鮮料理に合うように開発されています。キンキンに冷やすのではなく、麦の旨味を感じられるほどよい冷たさがベスト。 |
5位 | 白ワイン | ★★★★ | 白ワインはミネラル感があり、魚介類とよくペアリングされています。実際にフランスブルゴーニュのシャブリ地区で造られるシャブリワイン(白ワイン)は、牡蠣などの魚介類とペアリングされています。 |
6位 | 梅酒 | ★★★★ | カニ酢のように酸味のある梅酒を合わせれば、カニを美味しく食べられます。梅酒の酸味がカニ酢のような役割をしてくれ、カニの旨味を存分に感じとれます。 |
7位 | レモンサワー | ★★★ | カニをさっぱりと食べたい人にはレモンサワーがおすすめ。カニ酢のように酸味があるため、旨味の引き立てる役割もあります。 |
8位 | ウイスキー | ★★ | 合わないこともありませんが、麦焼酎や日本酒と比べると物足りない感じがします。ただし塩っぽさを感じるアイラ系のウイスキーなら、ベストペアリングするでしょう。 |
9位 | 赤ワイン | ★★ | 赤ワインは濃厚な味付けの料理とペアリングしやすいため、シンプルな味わいのカニとは合いませんでした。ただし蟹味噌やカニのパスタといった味付けの濃いものとは合わせやすそうです。 |
10位 | ブランデー | ★ | ブランデーの甘みが強く、カニの旨味や香りが感じられませんでした。ブランデーは、肉料理やお菓子と合わせやすいため、海鮮系の料理とはペアリングしない方がいいでしょう。 |
まとめ
今回はカニに合うお酒をペアリングしてきました。
冬の風物詩であるカニは、日本酒や焼酎、ビールといった日本のお酒と相性抜群です。個人的には、海産物と相性の良い白ワインとのペアリングも最高でした。
それでは本記事を参考に、カニとお酒の組み合わせを楽しんでみてくださいね。
■この記事を読んだ方におすすめの記事 | |
すき焼きに合うお酒とは?10種類のお酒で試してみた! | |
鍋料理に合うお酒をまとめて紹介!日本酒やワインと合わせてみた | |
牡蠣に合わせるのは本当に日本酒なのか?実際に試してみた |