白身、淡泊なお寿司に合うお酒とは?10種類のお酒で検証してみた
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お寿司を食べにいくと、まず白身や淡白なネタを注文する人も多いと思います。
シンプルな味わいが特徴で、食感を楽しんだり調味料で味変したりと、さまざまな食べ方が楽しめます。
そしてやっぱりおお寿司を食べるなら、美味しいお酒と合わせたいですよね。
今回は、前回の赤身のネタに続いて、白身や淡白なネタと合うお酒を実際にペアリングしてみました。(赤身のお寿司の記事はこちら)
お寿司とお酒の相性を知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
また、以下記事にて、お酒と料理を組み合わせるコツをご紹介しています。
いつものディナーが、まるで旅行先でふと入ったレストランにいるような楽しいひとときにしたい人は、本記事とあわせてぜひ参考にしてください。
参考記事:あなたの好みのペアリングを見つけよう!
目次
白身魚の特徴
白身魚とは、その名の通り「身の白い魚」を指します。
白身魚の多くは、海底で静かに泳いだり、動きが鈍かったりするのが特徴です。
持続力のある筋力に必要なヘモグロビンやミオグロビンを必要としないため、身が白いままなのです。
そのため白身魚は身が締まっていて、コリコリとした食感を楽しめます。赤身に比べて低脂肪・高タンパクで、子どもからお年寄りまで食べやすい食材といえるでしょう。
代表的なお寿司ネタ
まずは、白身や淡白な魚をいくつか紹介します。
タイ
鯛(タイ)はスズキ目タイ科に属す魚です。
日本では高級魚として扱われ「腐っても鯛」「えびで鯛を釣る」などのことわざもあります。
実はタイは24種類もいます。一般的にはマダイを食べることが多いです。刺身はもちろんのこと、塩焼きや煮付け、干物などさまざまな料理に用いられます。
旨味が強く、お寿司の中でも特に人気のある寿司ネタです。
ヒラメ
鮃(ヒラメ)はカレイ目カレイ亜目ヒラメ科に属する魚です。
タイと同じく高級魚として扱われ、淡白な味わいならが旨味が強いのが特徴です。
特にヒレを動かすための筋肉である「エンガワ」は、お寿司ネタとして重宝されています。
エンガワはヒラメ1匹から4貫分しか取れない貴重なネタです。そのためリーズナブルな回転お寿司では、エンガワの部分が30〜60貫分取れるカラスガレイを使用していることが多いです。
歯応えも良く、脂も乗っていて濃厚な味わいが楽しめるでしょう。
サワラ
鰆(サワラ )はスズキ目・サバ科に属する魚で、成分的には赤身魚に分類されていますが、今回は淡白なネタという分類で紹介させていただきました。
出世魚としても有名で、50cm以下のものを「サゴチ」それ以上の大きさを「サワラ」と呼んでいます。
脂が少なく淡白な味わいですが、冬に獲れる「寒鰆」は中トロに匹敵する高級魚として扱われています。
ハマチ
鰤(ハマチ)とは、スズキ目アジ科の魚で、赤身魚に分類されています。
サワラと同じく出世魚として知られ、30〜40cmのものを「ハマチ」、80cm以上のものを「ブリ」と呼んでいます。
プリッとした食感があり脂もしっかり乗っているため、お寿司屋さんでも人気のネタです。
白身・淡白なお寿司とお酒と合わせるコツ
白身は淡白でシンプルな味わいが特徴です。
お寿司屋さんでも最初に食べることが多いため、合わせるお酒もすっきりしたものを選ぶといいでしょう。定番の日本酒や焼酎、白ワインなどがおすすめです。
次の章からは、魚の種類別に実際に10種類のお酒を食べ合わせてみて、相性が良かったお酒を紹介していきます。
タイと合うお酒(ベストペアリング)
まずは、白身魚寿司ネタの定番「タイ」と相性が良かった(ベストペアリングした)お酒を紹介します。
日本酒
白身魚に限らず、日本酒と魚の相性は良いとされています。
特に吟醸系の日本酒は華やかな香りがあり、それを邪魔しないタイの旨味と相性抜群。日本酒の味は強すぎない方がタイの旨味が引き立ちます。
また口の中をリセットしたいなら、辛口淡麗の日本酒もおすすめです。
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白ワイン
白身魚と白ワインは世界でも認められた組み合わせです。
フランスの地中海では、シーフードと白ワインを合わせるのが定番。
白ワインはシンプルな味わいなので、タイの旨味を邪魔しません。今回合わせたシャルドネのウッドブリッジでは、フルーティーな香りと程よい酸がタイと相性抜群でした。
ソーヴィニョンブランを使った白いワインでもねぎの様な青い香りが良いアクセントになってくれると思うので、やはり白ワインとの相性は良さそうです。
また、お寿司はできれば醤油ではなく、塩やレモンと合わせるとマリアージュしやすいでしょう。
醤油は白ワインの個性を消すので、ペアリングする際は注意してください。
麦焼酎
麦焼酎は、すっきりと癖の少ないお酒です。
シンプルな味わいなので、タイはもちろんのことおお寿司全般と合わせやすいでしょう。
麦焼酎を口に含むと、タイの旨味が引き立ちます。後味はさっぱりしているので、口の中をリセットできるのもポイントです。
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ハマチと合うお酒(ベストペアリング)
続いては「ハマチ」とベストペアリングしたお酒を紹介します。
芋焼酎
芋焼酎は芋の香りと味わいの強いお酒です。
ハマチは旨味が強く脂も乗っているため、芋の個性に打ち消されません。
できれば醤油をしっかりつけて食べると、芋の強さとバランスが取れるでしょう。
ハマチの脂身をすっきりと洗い流し、芋の風味が口に広がって良いペアリングとなりました。
レモンサワー
ハマチとレモンは相性の良い組み合わせです。
ハマチの上にカットレモンが添えられることもありますし、最近はレモンを餌に育った「レモンハマチ」も人気を集めています。
またレモンサワーは脂を洗い流してくれるのがポイントです。
ハマチの旨味が引き立ちつつ、レモンの爽快感ですっきりと味わうことができました。
関連記事:レモンサワーの素ってどれが美味しいの?おすすめ商品10選
白ワイン
白ワインは酸味があり、すっきりした飲み口が特徴です。
ハマチと合わせると、白ワインのキレが脂を洗い流してくれます。
また酸味がハマチの旨味を引き立ててくれ、口の中に美味しさが広がります。
ハマチは赤身魚ですが、すっきりとした白ワインとも相性抜群でした。
エンガワと合うお酒(ベストペアリング)
最後に「エンガワ」とベストペアリングしたお酒を紹介します。
日本酒
エンガワは脂が乗っていて旨味の強い部位です。
日本酒の旨味とも相性が良く、脂もほどよく流れるのがポイントです。
エンガワは噛めば噛むほど旨味が広がります。そこに日本酒を流し込めば、旨味の相乗効果で最高のマリアージュを楽しめるでしょう。
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白ワイン
お寿司屋さんにもよりますが、エンガワには大葉が挟んであります。そのためハーブ系の香りのある白ワインと相性抜群です。
また白ワインのキレが脂をほどよく流してくれ、口の中もリセットできます。エンガワの旨味も際立って、良いペアリングとなりました。
レモンサワー
白身魚はレモンやお酢の酸味と相性抜群です。
レモンを添えるだけでなく、お酢を加えてカルパッチョにすることもあります。
レモンサワーと合わせれば、エンガワの旨味が口の中で際立ちます。
またエンガワは脂身が多いため、レモンサワーの炭酸で口の中をリセットできるのもポイントです。
白身・淡白(お寿司)と合わないお酒(ワーストペアリング)
次に、今回試した中で白身や淡泊な味のお寿司とは相性があまり良くないと感じたお酒を紹介します。
赤ワイン
赤ワインは白身魚の個性を打ち消します。
味わいが濃厚なので、白身魚の味や香りが感じられません。
少し余談ですが、魚卵系との相性は最悪と言う話は有名です。魚に含まれる脂が、タンニンと化学反応をおこし血生臭いような香りを発生させます。
お寿司を食べる際には注意しましょう。
ブランデー
ブランデーは芳醇な香りと濃厚な甘みが特徴です。
白身や淡白なネタの個性が打ち消され、ブランデーの味わいしか感じません。
甘だれがかかっている甘めのお寿司ネタなら合わせやすいと思いますが、無理に合わせる必要もないでしょう。
ウイスキー
ウイスキーはコク深い味わいが楽しめるお酒です。
魚介類と相性の良いお酒ですが、味の濃いものと合わせるのが一般的。白身魚の味わいが薄れてしまうため、銘柄によっては合わないかもしれません。
ただしハイボールや水割りにすれば、白身魚の旨味が際立って良いペアリングになると思いました。
白身・淡白(お寿司)とお酒の種類別の評価・特徴
白身や淡白なネタとお酒の相性をまとめてみました。
タイとのペアリング
順位 | お酒の種類 | 評価 | コメント |
---|---|---|---|
1位 | 日本酒 | ★★★★★ | 白身魚に限らず、日本酒と魚の相性は良いとされています。特に吟醸系の日本酒は華やかな香りがあり、それを邪魔しないタイの旨味と相性抜群です。 |
2位 | 白ワイン | ★★★★★ | 白ワインはシンプルな味わいなので、タイの旨味を邪魔しません。できれば醤油ではなく、塩やレモンと合わせるとマリアージュしやすいでしょう。 |
3位 | 麦焼酎 | ★★★★ | 麦焼酎は、すっきりと癖の少ないお酒です。シンプルな味わいなので、タイはもちろんのことおお寿司全般と合います。 |
ハマチとのペアリング
順位 | お酒の種類 | 評価 | コメント |
---|---|---|---|
1位 | 芋焼酎 | ★★★★★ | ハマチは旨味が強く脂も乗っているため、芋の個性に打ち消されません。できれば醤油をしっかりつけて食べると、芋の強さとバランスが取れるでしょう。 |
2位 | レモンサワー | ★★★★ | ハマチの上にカットレモンを添えることもあり、最近はレモンを食わせた餌で育った「レモンハマチ」も人気です。またレモンサワーはハマチの脂を洗い流してくれるので、口の中をリセットできるのもポイントです。 |
3位 | 白ワイン | ★★★★ | 白ワインのキレがハマチの脂を洗い流してくれます。また酸味がタイの旨味を引き立ててくれ、口の中に美味しさが広がりました。 |
エンガワとのペアリング
順位 | お酒の種類 | 評価 | コメント |
---|---|---|---|
1位 | 日本酒 | ★★★★★ | エンガワは噛めば噛むほど旨味が広がります。そこに日本酒を流し込めば、旨味の相乗効果で最高のマリアージュを楽しめます。 |
2位 | 白ワイン | ★★★★★ | エンガワには大葉が挟んであります。そのためハーブ系の香りのある白ワインと相性抜群です。 また白ワインのキレが脂をほどよく流してくれ、口の中もリセットできます。 |
3位 | レモンサワー | ★★★★ | 白身魚はレモンを添えるだけでなく、お酢を加えてカルパッチョにすることもあります。レモンサワーと合わせれば、エンガワの旨味が口の中で際立ちます。またエンガワは脂身が多いため、レモンサワーの炭酸で口の中をリセットできるのもポイント。 |
まとめ
今回は白身や淡白なネタと合うお酒を実際にペアリングしてきました。
白身魚には、味わいを邪魔しないシンプルなお酒がおすすめです。
日本酒や焼酎、白ワインなどすっきり系と合わせると失敗は少ないでしょう。
それでは本記事を参考に、お寿司とお酒のペアリングを楽しんでみてくださいね。
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