「追いピート」ができる長濱蒸溜所のアトマイザーをいろんなものにかけてみよう!
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長濱蒸溜所から「追いピート」が出来るアトマイザー(噴出器)が発売されました。
「ピート」からウイスキーの沼にハマった一人として、こんなおもしろそうな商品を試さない手はありません。
ということで、今回は3月15日に発売された「AMAHGAN ATOMIZER」を購入して、いろんなものにプシュっと試していきます。
目次
長濱蒸留所とは?
まずは、今回「AMAHAGAN ATOMIZER」を発売した長濱蒸留所について紹介します。
長濱蒸留所は、滋賀県の長浜市にある、蒸溜所兼ブルワリーです。ウイスキーの蒸溜は2016年からと最近で、いわゆるベンチャーウイスキーにあたります。
代表的な銘柄は「AMAHGAN」と「長濱」。
なかでも「100年後も喜ばれるウイスキーづくり」というコンセプトの元、技術として欠くことのできない「ブレンド」に焦点をあてて造られてた「AMAHAGAN」は、世界的にも評価が高いです。
AMAHAGAN ATOMIZERとは?
今回の記事の本題となる「AMAHAGAN ATOMIZER」、価格は1本2,000円(税抜)です。
長濱蒸溜所がブレンドしたヘビリーピーテッドの原酒が40mlがアトマイザー(噴出器)にボトリングされています。40mlというと少ない感じもしますが、約250回噴出できる量です。
ピートの強さの基準となるppm(フェノール値)は約50です。同じぐらいのppmですと、キルホーマンやラガヴーリン、ブルックラディなどが近いですね。
実際に香りを嗅いでみた感じとしても、キルホーマンやブルックラディ、ボウモアと言った海に近い蒸溜所の香りがしました。
「追いピート」をする人間にピート香にヒヨってるヤツはいないので、個人的にはもうちょっと攻めたppm濃度でも良かったと思いつつも、ワクワクする商品であることには間違いありません。
いろんなものにプシュッと試してみよう!
ということで、いろんな飲み物、食べ物にプシュッと試していきます。
飲み物にかけてみる
まずは飲み物編です。アルコール、ノンアルコール問わず様々試していきます。
水
ベースを知るために、もっともシンプルな水にかけて試してみました。
プシュッとかけた香りは完全にピートのあるウイスキーです。
水が口に触れる寸前まで完全にウイスキーです。しかし、口の中に水が入ってきた瞬間に水になります。
ものすごく不思議な感覚です。鼻はウイスキーだというのに、眼と舌は水なので当然と言えば当然かもしれませんね。
美味しいかは置いておいて、おもしろい組み合わせとなりました。
コーラ
私のなかでジュースの代表はコーラでした。だからコーラで試します。
コーラの色合いと甘みが相まってうがい薬のような香りを感じる仕上がりになりました。
なかなかピーキーな尖り方をしていますが、これはこれで結構好きな自分もいます。
牛乳
「カウボーイ」というカクテルがあります。ウイスキーに牛乳と砂糖を加えて飲むカクテルです。
通常はクセの少ないウイスキーと合わせて楽しむことが多いカウボーイなのですが、1プッシュであればぶつかり合いすぎないのではと期待して試してみました。
飲んでみると、正解。
牛乳にサッパリとしたニュアンスが加わり、飲みやすくなりました。
ストロングゼロ
界隈からの声にお応えして、ストロングゼロでも試してみました。
しかし、結論からいうと、あまり変化はありませんでした。
缶にプシュッとかけても、圧倒的にストゼロです。飲み口にかけても、周りに散らすようにかけても。
グラスに注いでからかけると遠くにいる感じはしなくもないけど、ただやっぱりストゼロはストロング。
これは無しですね。
ウイスキー
お待たせしました、本来の追いピートです。今回は日本で最も知名度の高いウイスキーのひとつである「角」で試してみました。
香りは、アトマイザーのピート原酒を纏った角、と表現するのが近いですかね。
1つになることはなく、確かにそこに2つのウイスキーがある感じがします。
いざ飲んでみると、甘いです。飲むまでは軽快なピートのテンションですが、口に入った瞬間から角を感じます。
最初は不思議に感じますが、後引くように飲みたくなるニュアンスです。
ウォッカ
少しのウォッカにプシュとかければウイスキー風の高アルコール飲料に変身です。
香りを確認し、飲んでみると、これを「ウイスキー。」と言い張っている銘柄も探せばありそうなレベルでウイスキーを感じます。
ソーダ割りにしてプシュッとかければ、倫理を問われる飲み物になりそうです…。
個人で楽しむ分には、コスパも良くて、おもしろくて良いのですけどね。
食べ物にかけてみる
続いては食べ物編です。美味しそう!と思うものにとりあえずかけていきます。
生ハム
おしゃれおつまみの定番ですが、アトマイザーをかけることで、おしゃれさが増しました。
最も変化があるのは塩味の雰囲気です。
生ハムに塩分を入れ込むためにソミュール液というものに漬け込むのですが、そのソミュール液を燻製にして使っているようなそこはかとない上品な塩味を感じます。
ただし個人的には、おしゃれ度がパリコレすぎて、たしかに良さそうですが、分かりやすくはない印象です。
今回の検証は会社の会議室で行っていましたが、ちゃんとした料理店で提供された場合と受け取り方が100%変わると思います。
チーズ
こちらもおつまみの定番です。
アトマイザーをかけてみると、しっかりとチーズの上にピートが乗っています。美味しいです。
ピートはよく燻製のスモークと比較されますが、アトマイザーで後付けする違いは、中までは風味が浸透していないことでしょう。
しつこくないサッパリとしたピート香が楽しめます。
ポテトチップス
AMAHAGANのアトマイザーには海のニュアンスが感じられたので、同じく海っぽいのりしおで試してみました。
口に運ぶまではピートで海、口のなかでは海苔で海を感じて、なかなか相性は良いです。
しかし、1ポテチに1プッシュぐらい欲しくなるので、コスパは良くないかもしれません。
ナッツ
お皿にごろごろとナッツを転がし、アトマイザーをプシュ。ミックス全体にピート原酒を纏わせて頂きました。
しかし、あまり変化は感じられませんでした。
香りや塩味のニュアンスは変わっているかもしれませんが、なかなか繊細な領域な気がします。
アトマイザーの特性上揮発性が高いので、時間をかけてちょっとずつつまむようなおつまみには効果が薄いかもしれません。
チョコ
ありがとうLOOKさん。種類が違う横並びのおかけで検証がスムーズです。
さておきプシュッとかけてみると、高級な香りがします。しかし、食べれば食べるほど普通のチョコでした。
ミルクの強いチョコも、カカオの強いチョコも同様です。
タブレットタイプのチョコは溶けるのに時間がかかるので相性が良くない可能性があるかもしれません。
検証していて思いついたのですが、ウイスキーボンボンに追いピートするとよりウイスキーが楽しめそうです。
かけて美味しかったランキングTOP3
ベースとなる水を除くと合計で10種類の飲み物と食べ物に「AMAHAGAN ATOMIZER」をプシュッとかけて試した中から、美味しかったランキングTOP3を紹介していきます。
美味しかった第3位
まずは、第3位。第3位は、「ウイスキー」です。
どちらかというとおもしろくなったに近いですが、可能性がかなり広いのもポイントですね。
今回は「角」で試してみましたが、ピートの強いウイスキーにかけるとどうなるのだろう?など、いろんなウイスキーにかけてみて試してみたくなります。
美味しかった第2位
続いて第2位は、「生ハム」です。
大きな変化は、塩味の雰囲気が丸くなり、香りも間違いなくおしゃれになっています。
ワンプッシュかけて味変して試して欲しい組み合わせです。
美味しかった第1位
最も美味しかった第1位は、「ポテトチップス のりしお」です。
コスパは悩ましいですが、のりしお味にかけることで抜群の「海感」を発揮します。
うすしお味やコンソメ味でも相性は良さそうなので、ぜひ試してみてください。
まとめ
今回は長濱蒸溜所から発売された「AMAHAGAN ATOMIZER」をいろいろな飲み物、食べ物にかけて味や香りを検証してみました。
まとめると、
・揮発が早いので少しずつ食べるものには向かない。
・味自体が大きく変わることはないので、香りの変化で食事を楽しめる。
・パーティーなどで絶対に話題にはなる。
・お店の人がプシュッと飲み物、料理にかけてくると出来る店に見える。
といった感じでしょうか。
実際に使ってみて、実用的かと言うと普段飲みには難しいかもしれないというのが正直な感想です。
どちらかと言えばよく人を招いてお酒を楽しむ人や、バーで働く人がおすすめにひとポイントアイテムが欲しいという時に役立ちそうです。
ただ「香変」とも言える新しい角度での楽しみ方ができるおもしろい商品ではあるので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
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