球磨焼酎おすすめ12選!熊本が世界に誇るブランド米焼酎の魅力とは?
※当メディアの記事で紹介している一部商品にはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトなどのアフィリエイトプログラムが含まれています。 アフィリエイト経由での購入の一部は当メディアの運営等に充てられます。
「球磨(くま)焼酎」は、薩摩焼酎などと同様に国から「地理的表示の産地指定」を受けたブランドで、熊本県が誇る最高峰の米焼酎です。
その芳醇な香りや深いコク、飲みやすさ、お米の風味の良さなどから全国的にファンも多く、人気があります。
今回はそんな球磨焼酎について、おすすめの銘柄や、選び方などを紹介していきます。
目次
球磨焼酎とは?
球磨焼酎は、1995年に国税庁に認定された熊本県の人吉球磨地域で造られるブランド米焼酎です。
人吉球磨は熊本県の南端に位置しています。山々に囲まれた盆地で、日本三大急流のひとつの球磨川や16年連続で水質日本一にも選ばれる川辺川などが流れる地域で、自然に恵まれており、県内でも有数の米どころとしても有名です。
そんな人吉球磨の水で仕込んだもろみを、人吉球磨で単式蒸留機を用い、蒸留・瓶詰めした米(米こうじ)を原料としたものが「球磨焼酎」として認定されます。
また、「”球磨”焼酎」のように地理的表示の産地指定を受ける焼酎は、鹿児島県の薩摩焼酎(芋)、沖縄県の琉球泡盛、長崎県の壱岐焼酎(麦)を合わせた4つしかありません。
実は、国内有数のブランド焼酎なのです。
27蔵200以上のブランドの球磨焼酎
人吉球磨には、現在27蔵200ブランド以上と非常にたくさんの球磨焼酎があります。
大石酒造場、松下醸造場、林酒造場、豊永酒造場、恒松酒造本店、抜群酒造、宮元酒造場、房の露、木下醸造所、那須酒造場、高橋酒造 多良木工場、堤酒造、松の泉酒造、松本酒造場、高田酒造場、宮原酒造場、常楽酒造、六調子酒造、鳥飼酒造、渕田酒造場、繊月酒造、寿福酒造場、福田酒造、深野酒造、白岳酒造研究所、大和一酒酒造元、渕田酒造本店
一部の蔵は、事前予約が必要な場合もありますが、見学することも可能です。それぞれの詳しい情報は、球磨焼酎酒造組合のホームページより確認できます。熊本県へ旅行するかたなどは、ぜひチェックしてみましょう!
【選び方】球磨焼酎は4つのタイプでみると分かりやすい!
球磨焼酎は製法によって、同じ球磨焼酎であると分からないほどに大きく味が変わります。200以上ものブランドがあると選ぶのもかなり大変です。
そこで参考にしてほしいのが4つのタイプ分け。
・フレーバータイプ
・ライトタイプ
・リッチタイプ
・キャラクタータイプ
4つのタイプをおさえておくことで、おおよその系統が分かった上で好みに合わせて球磨焼酎選びが可能です。詳しく見ていきましょう。
フレーバータイプ
フレーバータイプは、日本酒や白ワインが好きな方におすすめのタイプです。
華やかな香りが特徴的で、日本酒の吟醸香や白ぶどうの爽やかさに近いニュアンスを持っています。
ロックやソーダ割りといった飲み方から、柑橘系やミント系のカクテルとの相性が良いです。
合わせる料理には、前菜系の料理や魚料理、鶏肉料理などがおすすめ。
ライトタイプ
ライトタイプの球磨焼酎は、減圧蒸留で造られるスッキリ感とお米のほんのりとした甘みが特徴的なタイプです。
減圧蒸留は、蒸留器内の気圧を下げ、沸点を下げることで、火入れを低めの温度で行う蒸留方法のこと。
低温で蒸留すると特有の匂いや雑味の成分抽出が抑えられるためスッキリとした仕上がりになります。
幅広い料理に合わせやすく、特にソーダ割りにするとかなり万能に楽しめるでしょう。
リッチタイプ
リッチタイプは、常圧蒸留で造られる重厚感のある焼酎らしさが前面に出たタイプです。
常圧蒸留は、蒸留器内の気圧を外気と変えず、90〜100℃で火入れする蒸留方法のこと。減圧蒸留とは反対に、昔ながらの焼酎らしいコクがしっかりと現れます。
ロックや水割りも美味しいですが、最もおすすめな飲み方はお湯割りです。焼酎らしいコクが活きる飲み方なので、元々焼酎が好きという方に特におすすめでしょう。
味も香りもしっかりしているので、合わせる料理も濃い味のものとの相性がより良いです。
キャラクタータイプ
キャラクタータイプは、個性的なもの全般を指しますが、一般的には樽熟成させたタイプです。
樫樽などで熟成されているため、同じく樽で熟成させているウイスキーと近いニュアンスを持っています。
ロックやストレートで濃厚なチョコ系のデザートに合わせたり、ソーダ割りで生ハムやチーズに合わせたりすると、和風と洋風の両面を感じられるペアリングを楽しめるでしょう。
おすすめの球磨焼酎12選
ここからは、おすすめの球磨焼酎を12選紹介していきます。
あさぎりの花
タイプ | フレーバータイプ |
蔵元 | 高田酒造場 |
蒸留 | 減圧蒸留 |
度数 | 25% |
飲み方 | ソーダ割り、ロックなど |
ナデシコの花から分離培養した「ナデシコ酵母」を使用した球磨焼酎です。球磨焼酎の中では、花酵母を使ったものはこの「あさぎりの花」が初めてなんだとか。
クセが非常に少なく、フレーバータイプらしい華やかな香りが豊かに感じられます。優しいニュアンスがあるので、ストレートで飲んでも25%のアルコール度数を感じさせません。
キンキンに冷やしてストレートで飲んだり、ソーダ割りで飲むのがおすすめです。
最古蔵
タイプ | ライトタイプ |
蔵元 | 松下醸造場 |
蒸留 | 減圧蒸留 |
度数 | 25% |
飲み方 | ロック、ソーダ割りなど |
最古蔵は、人吉球磨で最も古い「松下醸造場」がつくるライトタイプの球磨焼酎です。
家族経営で全て手造りで醸されており、生産量も100石(約18,040ℓ)と多くなく、長期熟成の手間もあるため、あまり熊本県の外でみることもありません。いわゆる地元のお酒ですね。
お米の丸みのあるやさしさが感じられ、焼酎とは思えないほどスルスルと飲めてしまいます。
ロックで氷が溶けていき、ニュアンスが変化する過程を楽しみながら飲むのがおすすめです。
極楽 常圧蒸留
タイプ | リッチタイプ |
蔵元 | 林酒造場 |
蒸留 | 常圧蒸溜 |
度数 | 25% |
飲み方 | ロック、ストレート、お湯割りなど |
極楽 常圧蒸留は林酒造場が造る、昔ながらの焼酎を彷彿とさせるコクと、厚みのあるお米の香ばしい香りをしっかりと感じられる球磨焼酎です。
3年以上熟成させた原酒を使用しており、アルコールのツンとした感じはほとんど感じられません。
焼酎が元々好きな方なら間違いなくハマる逸品。ストレートを温めて飲むのがおすすめです。
球磨の泉
タイプ | リッチタイプ |
蔵元 | 那須酒造場 |
蒸留 | 常圧蒸溜 |
度数 | 25% |
飲み方 | お湯割り、ストレートなど |
球磨の泉は、お米の丸みを感じられるリッチタイプの球磨焼酎です。
家族経営、手造りのため生産量は多くありませんが、徹底した焼酎との対話的生産から完成度の高い逸品に仕上がっています。
飲み方によって表情の変化を分かりやすく感じられるので、お湯割りからロック、ストレート、お燗など様々な方法で楽しんで欲しい逸品です。
特別限定酒 大石
タイプ | キャラクタータイプ |
蔵元 | 大石酒造場 |
蒸留 | 減圧蒸留 |
度数 | 25% |
飲み方 | ロック、ストレートなど |
大石は比較的知名度の高いキャラクタータイプの球磨焼酎です。
自社生産法人の大石農場でつくるお米をはじめ原料へのこだわりも強いですが、熟成させている樽も本格的。
約1,200本保有する樽のなか、シェリー樽とコニャック樽の絶妙なブレンドから生まれる芳醇さとやさしさを備えた逸品で、全国的にもファンがたくさんいます。
球磨焼酎で初めて樽熟成させた銘柄でもあるので、話題性もありギフトにもおすすめです。
白岳 しろ
タイプ | ライトタイプ |
蔵元 | 高橋酒造 |
蒸留 | 減圧蒸留 |
度数 | 25% |
飲み方 | ロック、水割りなど |
白岳 しろは、ライトタイプの球磨焼酎です。公式サイトを覗いてみると、販売店の検索が出来るほど多くのお店で取り扱いがあります。
味わいは、素材由来のお米感がありつつも淡麗で食中酒として非常に万能です。
飲み方もロック、水割りはもちろん美味しくいただけますが、お茶割りや柑橘系ジュース割りなどのカクテルアレンジにも適しています。
吟香 鳥飼
タイプ | フレーバータイプ |
蔵元 | 鳥飼酒造 |
蒸留 | 減圧蒸留 |
度数 | 25% |
飲み方 | ソーダ割り、水割りなど |
吟香鳥飼もスーパーや酒屋でよく見かける球磨焼酎です。乱開発を阻止するために山林を取得するなど、環境・自然に対するおもいも強くSDGsな面もあります。
日本酒の吟醸香、白ワインのような酸のニュアンスとフルーティーさが非常に爽やかです。
キンキンに冷やしたストレート、ソーダ割りがおすすめの飲み方。香りを楽しむように飲んでみてください。
武者返し
タイプ | リッチタイプ |
蔵元 | 寿福酒造 |
蒸留 | 常圧蒸溜 |
度数 | 25% |
飲み方 | お燗、お湯割りなど |
武者返しを造る寿福酒造場は、明治23年の創業以来、常圧蒸留にこだわって球磨焼酎を醸しています。
常圧蒸留一筋のこだわりから生まれる、荒々しくも真っ直ぐで強い個性は、焼酎好きならきっと気に入ることでしょう。
少し濃いめのお湯割りで香りとコクを楽しみながら飲むのがおすすめです。
球磨拳
タイプ | ライトタイプ |
蔵元 | 恒松酒造本店 |
蒸留 | 減圧蒸留 |
度数 | 25% |
飲み方 | 水割り、ソーダ割りなど |
球磨拳は、日本酒造りによく使用される黄色麴と酵母で造られる球磨焼酎です。
ライトタイプですが、無濾過でつくられているため、フルーティーな吟醸香をしっかりと感じられます。
日本酒や白ワインが好きな方におすすめです。水割りやソーダ割りにすると爽やかに楽しめます。
球磨川
タイプ | リッチタイプ |
蔵元 | 大和一酒造元 |
蒸留 | 常圧蒸溜 |
度数 | 25% |
飲み方 | 水割り、ロックなど |
球磨川は、2022年7月に販売が開始された新しい球磨焼酎です。2020年の豪雨災害の復興焼酎としてリリースされました。
豪雨によって氾濫した球磨川によって、原酒をほとんど失ってしまいます。しかし、球磨川が新たに酵母菌を運んできているはずだという考えの元、自然発酵を行い「球磨川」が誕生したそうです。
天然の球磨川酵母で仕込まれた想い溢れる、新球磨焼酎といえるでしょう。
秋の露 樽
タイプ | キャラクタータイプ |
蔵元 | 常楽酒造 |
蒸留 | 減圧蒸留 |
度数 | 25% |
飲み方 | ロック、ソーダ割りなど |
秋の露 樽は、シンプルながら本格的な樫樽熟成の球磨焼酎です。
最高品質を惜しみなく使用して造られる焼酎はまさに本格。原料由来の芳醇で華やかな香りと、樽由来のバニラを彷彿とさせる甘みは絶妙なバランスです。
ロックやお湯割りで飲むと甘みや樽の良さを感じられるでしょう。
川辺
タイプ | フレーバータイプ |
蔵元 | 繊月酒造 |
蒸留 | 減圧蒸留 |
度数 | 25% |
飲み方 | ロック、ソーダ割りなど |
川辺は、「水質が最も良好な河川」に16年連続で選ばれている川辺川の水、熊本県球磨郡相良村産「ひのひかり」で仕込まれる球磨焼酎です。
涼やかな吟醸香と透明感が抜群で素材の旨味も活きており、日本酒を飲んでいるような錯覚を起こすほど豊かな香味があります。
ロックやソーダ割りで飲むのがおすすめ。米焼酎のイメージを変えてくれるような1本です。
まとめ
今回はブランド米焼酎「球磨焼酎」について、おすすめ12選を合わせて紹介しました。
米焼酎はかなり飲みやすいタイプから、焼酎らしいタイプ、洋酒のようなタイプまで、同じ中でも個性の違いが分かりやすいと思います。
飲み比べもおもしろいですし、お米由来であるため料理との相性もとりやすいです。
ぜひこの機会に米焼酎、球磨焼酎を試してみはいかがでしょうか?
■この記事を読んだ方におすすめの記事 | |
前割り焼酎の自宅での手軽な作り方|おすすめの銘柄や注意点を解説! | |
【芋臭い】クセが強い人気芋焼酎ランキング15選|おすすめな飲み方や美味しいおつまみも紹介! | |
「酒豪」と「下戸」の違いは?どこからがお酒に強いのかを解説 |