【世界・日本】ウイスキー蒸留所ランキング8選|各蒸留所の魅力・特徴も紹介
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ウイスキー造りが行われる場所であり、ウイスキーの品質を左右するうえで最も重要なこと、それが「蒸留所」です。
なぜなら、蒸留所が掲げるビジョン、蒸留所設備の質、そこで働くメーカーの人々の技術、これらが結集して生み出されているのがウイスキーだからです。
今回はそんな蒸留所にフォーカスし、伝統的な蒸留所から新鋭の蒸留所まで、各地で高い評価を得ている人気蒸留所を厳選しましたので紹介していきます。
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目次
ウイスキーの蒸留所とは
ウイスキーの蒸留所は文字通り、ウイスキーを製造するための施設を指します。
蒸留所ごとに使われる大麦や水、酵母、さらには熟成に使われる樽が異なるため、各蒸留所が持つ特徴がウイスキーの味わいに大きく影響を与えます。
また、蒸留所の歴史や文化もそのウイスキーの魅力の一部となり、多くのウイスキー愛好家にとって訪れる価値のある場所となっていることも併せて押さえておきましょう。
【世界編】ウイスキー蒸留所ランキング4選|伝統が息づく名門トップ4
それでは、歴史的価値やウイスキーのクオリティ的にも世界的な評価の高い、海外の蒸留所と日本の蒸留所を紹介します。
世界には、長い歴史を持つウイスキー蒸留所が数多く存在し、それぞれが独自の製法と伝統を守りながら高品質なウイスキーを生産しています。
ここでは、世界的に評価の高い蒸留所を4つ厳選し、その魅力と特徴を紹介します。
グレンフィディック蒸留所(スコットランド)
世界で最も売れているシングルモルトを手がけるのが、グレンフィディック蒸留所。
現在、世界約180か国に輸出されており、市場では世界1位の販売数量を誇っています。
1887年、名だたる蒸留所がひしめき合うスペイサイドに創設されて以降、1963年に世界初のシングルモルトをリリース。
さらに、ボトルデザインへのこだわりも強く、今では入手困難さを極める「グレンフィディック アルティメット 38年」がWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)デザイン部門を受賞。
名実ともに、今もなお世界的人気を確立しているスコットランドを代表する蒸留所の一つです。
【代表銘柄】グレンフィディック 12年
ザ・マッカラン蒸留所(スコットランド)
世界で最も高級なワインは”ロマネコンティ”、では世界で最も高級なウイスキーはというと、この”ザ・マッカラン”が一つの答えでしょう。
その威厳と高貴さを表すように、”シングルモルトのロールスロイス”などの愛称で親しまれているザ・マッカラン。
その歴史は1824年に始まり、ハイランドで2番目に「蒸溜ライセンス」を取得した歴史古い蒸留所でもあります。
※ちなみに、ハイランド初の蒸留所は「ザ グレンタレット蒸溜所」
ウイスキー造りへのこだわりも各所に見られ、特に「スペイサイド最小のポットスチルの使用」や「いい原液のみを抽出するファイネストカット」、「自社での樽作り」など、徹底した品質管理を行っています。
【代表銘柄】ザ・マッカラン ダブルカスク
ウッドフォード・リザーブ蒸留所(アメリカ)
ウッドフォード・リザーブ蒸留所は、ケンタッキー州にあるアメリカンウイスキーの名門中の名門であり、また現存するケンタッキー州最古の歴史を持つ蒸留所でもあります。
それを象徴するかのように、蒸留所の建物はアメリカの国指定歴史建造物に登録されているほど、国をあげて重宝されていることがわかります。
また、製造面では少量生産を基盤とし、トリプルディスティレーション(3回蒸留)と呼ばれるバーボンでは普通行われない特別な製法を採用。
そしてラインナップはたったの1種。蒸留所名を冠した「ウッドフォード・リザーブ」のみを徹底して造り続けています。
【代表銘柄】ウッドフォード・リザーブ
ミドルトン蒸留所(アイルランド)
ミドルトン蒸留所は、アイルランドの第2の都市、コークから東の街ミドルトンにあるアイルランドで最も著名な蒸留所の一つ。
1840年のアイルランドの大飢饉やその後の貿易戦争、アメリカにおける禁酒法などにより一時は衰退したウイスキー産業ですが、1860年代には、地元の蒸留所が合併してコーク蒸留所会社を設立。
20世紀まで業績は低迷しましたが、1966年に3つの蒸留所(ジェムソン、パワーズ、コーク)が協力し、ミドルトンに新しい蒸留所を建設してできたのがこのミドルトン蒸留所です。
ジェムソンやレッドブレストなどのブランドを擁する蒸留所として、アイリッシュウイスキーの象徴ともいえる存在となっています。
【代表銘柄】ジェイムソン
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【日本編】ウイスキー蒸留所ランキング4選|世界で認められた名所トップ4
日本のウイスキーは、近年世界的にも高い評価を受けていることで知られていますが、その背景には国内にある蒸留所の卓越した技術と造り手の情熱があります。
ここでは、特に高く評価されている日本のウイスキー蒸留所を5つ紹介します。
山﨑蒸留所(大阪府)
山﨑蒸留所は、サントリーが所有するウイスキー蒸留所で1923年に創業しました。
日本のウイスキー文化を築き上げた場所として知られており、「山﨑」ブランドは世界的にも非常に高い評価を受けています。
サントリーの創業者 鳥井信治郎氏による、「日本人の繊細な味覚にあった、 日本のウイスキーをつくりたい」という強い思いは、脈々と現代に引き継がれています。
【代表銘柄】山﨑 12年
白州蒸留所(山梨県)
白州蒸留所は、サントリーが1973年に設立した、世界的にも稀な森の中に佇む蒸留所です。
東京からおよそ2時間ほどで訪れることのできる利便性もあり、最近では海外からの観光客でも多く賑わっているようです。
数ある蒸留所の中でも屈指の景観を誇る白州蒸留所。
この蒸留所から生まれるウイスキーの味わいは当然素晴らしいのですが、何より蒸留所を取り巻く環境そのものに心奪われた人も少なくないでしょう。
【代表銘柄】白州 12年
知多蒸留所(愛知県)
知多蒸留所は、モルトウイスキーの山崎蒸溜所や白州蒸溜所と共に、サントリーの3つある国内ウイスキー蒸溜所の一つです。
前者2つがモルトウイスキーに特化した醸造を行う中、知多蒸留所ではグレーンウイスキーに特化して日本人好みの味わいのウイスキーが造られています。
また、知多蒸留所で造られる多様なグレーン原酒は、同じくサントリーが世界に誇る高級ブレンデッド銘柄の「響」や、デイリーウイスキーとして古くから愛されている「角瓶」にもブレンドされます。
まさに、”縁の下の力持ち”。
知多蒸留所の存在は、世間のイメージ以上にジャパニーズウイスキー躍進の鍵を握っていると言えるでしょう。
【代表銘柄】知多
富士御殿場蒸留所(静岡県)
富士御殿場蒸留所は、標高620メートルの富士山麓に位置する蒸留所で、独自の湿潤な気候と富士山の伏流水を活かして高品質なウイスキーを製造しています。
所有するのは、キリンビール(日本)、JEシーグラム(米国)、シーバスブラザーズ社(英国)の3社が合弁したキリン・シーグラム社。
「日本の風土や食文化に合ったウイスキー」を目指し、ウイスキー造りの技術が国境を越えて結集しました。
また、マスターブレンダーにはウイスキー業界の国際的アワード「Hall of Fame」を受賞した田中城太氏が務めている点も大変注目です。
【代表銘柄】富士山 シグニチャーブレンド
まとめ
この記事では、世界と日本のウイスキー蒸留所をランキング形式で紹介し、それぞれの蒸留所が持つ独自の魅力を解説しました。
各蒸留所の歴史や製法、そしてそのウイスキーの特徴を知ることで、ウイスキー選びや蒸留所見学がさらに楽しめるようになります。
ウイスキー愛好家にとって、これらの蒸留所は必訪の場所ばかりです。
次回のウイスキー購入や蒸留所訪問の際には、ぜひこの記事を参考にして特別な体験をお楽しみください。
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