日本ワインに使われるブドウの固有種3選!
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長年、ワイン造りに向かないと揶揄されてきた日本…しかし近年は、チリ、オーストラリア、アメリカといったワイン大国と肩を並べる「ニューワールド」の地位まで上りつめました。
日本はワイン造りの歴史こそ浅いですが、世界的なコンペティションでは常に高い評価を受けています。短期間で日本ワインが世界に名を馳せるようになった立役者として、国産ブドウの存在は押さえておきたいところ。
今回は日本ワインに使われるブドウについて深掘りし、ブドウが持つ特徴やワインに与える味わいの影響などについてまとめていきたいと思います!
日本ワインの定義
日本ワインは、日本国内で栽培されたブドウを原料として使用し、日本国内で醸造が行われたワインと酒税法によって定義づけられています。
少し前までは輸入されたワインを原料として造られたものが「国産ワイン」という名前で売り出されていました。名ばかりの表示は消費者の混乱を招いてしまうので、2018年からは日本国内で製造されたものに限り「日本ワイン」の表示が適用されるようになりました。そして、「国産ワイン」として出回っていたものは「国内製造ワイン」と名称を変え、「日本ワイン」とは明確に区別できるようになりました。
ちなみに国税庁が定める条件をクリアすれば、産地やブドウ品種、ヴィンテージ(収穫年)を表示することも可能です。
日本の固有種
日本ワインの原料となるブドウ品種の中で、主に使われる固有種は3種類あります。
甲州
日本を代表する固有種で、白ワインの原料によく使われます。シルクロードを経て日本に伝来した説があり、甲州のルーツはヨーロッパにあると言われています。山梨県を中心に栽培が行われていて県の特産品としても知られています。
甲州を原料に造られたワインからは、ナシやシトラス系の香りが感じられるようになります。またフレッシュでありながら品のある味わいを与えるので、お出汁が利いた料理や、みりんの風味がある和食との相性が抜群です。
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マスカット・ベーリーA
1927年に開発された黒ブドウ品種。赤ワインの原料として使われます。日本の気候風土に合わせて生み出されたため、湿気、病気、寒さに強く、東北から九州地方まで広く栽培されています。
「ベリー(Berry)」の間違い?と思われる方もいると思いますが「マスカット・ベーリーA」の「ベーリー」は、交雑の時に使われた品種「Bailey」に由来しています。
マスカット・ベーリーAを原料に造られたワインからは、キャンディーを思わせる甘い香りが感じられるようになります。タンニンが少なく渋味が穏やかなので、ライトボディ、ミディアムボディ、ロゼやスパークリングワインなど、幅広い用途で使うことが可能です。
ブラッククイーン
甲州やマスカット・ベーリーAと比べてしまうとあまり目立たない品種となりますが、赤ワインの原料として全国のワイナリーで使われています。
こちらも1927年に開発された黒ブドウ品種で、マスカット・ベーリーAと同じく「ベーリー(Bailey)」を母親に持っています。ブラッククイーンとマスカット・ベーリーAは兄弟ということになりますね。マスカット・ベーリーAの味わいを補助する役割を担っていましたが、近年はブラッククイーンをメインとするワインが造られるようになりました。
ブラッククイーンはワインに独特の酸味と重厚感を与えます。どっしりとした厚みのあるワインに仕上げるときに使われることが多いです。
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まとめ
今回は日本ワインに使われるブドウ品種にフォーカスしました。
日本の気候風土に合ったブドウを使うことで、日本ワインならではの味わいが生み出せることが分かりました。オリジナリティ溢れる日本ワインが簡単に味わえるのも日本国民の特権なので、日本ワインを試す機会がある方はブドウ品種にも注目してみては?
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