日本ワイン発祥の地~山梨県のワインおすすめ銘柄10選と代表的な品種、選び方を紹介
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ワイナリーの数が日本で一番多いのは、山梨県だと知っていますか?
現在は日本で唯一の「ワイン産業振興特区」に指定され、日本で最もワイン造りが盛んな県として有名です。
県内では多種多彩なワイン銘柄が造られており、リピーターが多いことも知られています。
そこで今回は、山梨県のとりわけおすすめなワイン銘柄をまとめて紹介。日本ワインを存分に味わいたい人や、お土産に山梨県ワインを購入したい方はぜひ参考にしてみてください。
~日本ワイン発祥の地~山梨ワインの特徴
山梨県は「日本ワイン発祥の地」で、縄文時代からブドウ果汁で醸造をしていた歴史も持っています。現在は日本で唯一の「ワイン産業振興特区」に指定され、日本で最もワイン造りが盛んな県として有名です。
山梨県は周囲を山に囲まれているため、台風や大雨の影響を受けにくく、日照時間が長いのが特徴です。また昼夜の寒暖差も大きく、ブドウ栽培に適した環境が整っています。
甲州やマスカット・ベーリーAは山梨ワインを代表する品種で、日本一の生産量を誇っています。そのため、ワイナリーの数は日本で一番多い85軒(2019年)。2位の長野県(38軒)と比べても圧倒的な差があります。
これから日本ワインを楽しみたい人は、まず山梨ワインから始めることをおすすめします。
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山梨ワインのおすすめ銘柄
それでは山梨ワインのおすすめ銘柄をまとめて紹介します。
今回紹介する山梨県のワイン銘柄はこちらです。
■ マウントワイン ベリーアリカント(敷島醸造)
■ グレイス 茅ヶ岳甲州(中央葡萄酒)
■ 登美の丘 赤/ミディアムボディ(サントリーホールディングス)
■ 甲州グリ・ド・グリ(シャトー・メルシャン)
■ 甲州おりがらみ(塩山洋酒醸造)
■ ロリアン スパークリングワイン 甲州(白百合醸造株式会)
■ 河口湖ノワール(スズラン酒造工業有限会社)
■ ルミエール スパークリング 甲州(ルミエール)
■ くらむボンボン アジロン(くらむぼんワイン)
■ シャンモリ 山梨 (盛田甲州ワイナリー)
マウントワイン ベリーアリカント(敷島醸造)
マウントワイン ベリーアリカントは、標高600mの茅ヶ岳南麓にある敷島醸造が製造している赤ワインです。
敷島醸造では輸入ワインとのブレンドは行わず、自社栽培したブドウのみを使用し、こだわりを持ってワイン造りをしています。ベリーアリカント種は色が濃く、通常ワインの色彩や調整に使われるブドウ品種です。それを活かし、濃厚で程よい酸味のある赤ワインに仕上げました。
他のブドウでは味わえない独特の味わいや酸味があるので、山梨の珍しいワインを飲んでみたい人や濃厚な果実味を味わいたい人におすすめです。
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グレイス 茅ヶ岳甲州(中央葡萄酒)
茅ヶ岳は、日本百名山として知られる標高が高い産地です。製造元の中央葡萄酒は、甲州のグレイスワインを世界に広めた名門ワイナリーであり、日本ワインを語る上で欠かせない存在と言えるでしょう。
そんなグレイス茅ヶ岳甲州は、日本固有のブドウ品種「甲州種」を主体とし、ブドウ本来を香りや味わいを活かした銘柄です。爽やかな風味に、キリっとした味わいが調和しています。
和食だけでなく、イタリアンとも合わせやすい山梨県の白ワインです。
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登美の丘 赤/ミディアムボディ(サントリーホールディングス)
登美の丘はサントリーホールディングスの技術を結集した高品質の赤ワインです。生産を行っている登美の丘ワイナリーは、「品種ごとに適した土地で育てる」をコンセプトに、ブドウの品種を徹底管理。自園産ブドウ100%にこだわっています。
登美の丘 赤/ミディアムボディは、さくらんぼやザクロのような甘酸っぱい香りと、豊かな果実味を味わえる赤ワインです。後味はかすかにチョコレートを感じ、程よい余韻を楽しめるでしょう。
ペアリングは、深みのある料理と合います。おすすめは、ビーフシチューやチョコレートなどです。
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甲州グリ・ド・グリ(シャトー・メルシャン)
甲州グリ・ド・グリは、日本を代表するワイナリー「シャトー・メルシャン」を自信作です。シャトー・メルシャンは「世界を知り、日本の個性を育てる」をコンセプトに、日本ワインにしかできない表現や個性を重視したワイン造りを行っています。
日本で育ったブドウだからこそ、その個性を最大限に活かし、世界に発信をしています。甲州グリ・ド・グリは「甲州種」を使用した白ワインですが、製法は赤ワインの要素を組み込み、果皮や種、果汁まで全てを活かし、複雑な味わいを演出。
少し赤みがかったオレンジ色が特徴で、杏やりんごのような甘い香りと豊かな果実味が楽しめる白ワインです。みりんや醤油など甘めの和食と合わせやすく、煮物や天ぷらなどとの相性は抜群です。
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甲州おりがらみ(塩山洋酒醸造)
甲州おりがらみは、山梨県塩山市にある塩山洋酒醸造が製造する白ワインです。塩山洋酒醸造は、果実の生産者組合が母体としたワイナリーで、自社農場と契約栽培農家から山梨県産のブドウを100%を仕入れています。
甲州おりがらみは「甲州種」を100%使用し、濾過処理をすることなく瓶詰めをします。そのため甲州種の良さを最大限に味わえ、すっきりとした酸味と柔らかな口当たりを楽しめます。
にごりタイプの白ワインなので、濁り酒が好きな人におすすめです。パッケージもおしゃれなのでプレゼントにもいいでしょう。
料理は癖が強くない、淡泊な食材がおすすめ。味付けも塩などシンプルな料理方法がいいでしょう。
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ロリアン スパークリングワイン 甲州(白百合醸造株式会社)
ロリアン スパークリングワイン 甲州は、ブドウ栽培の中心地、山梨県勝沼町にある白百合醸造株式会社が製造をするスパークリングワインです。「地元の勝沼を大切にすることが美味しいワインを造ることにつながる」と考え、ブドウ栽培から丁寧に行うワイナリーです。
ロリアンは「東洋」を意味するフランス語で、「ヨーロッパに負けない高品質なワインを造る」という想いで名付けられました。ロリアン スパークリングワイン 甲州は、山梨県産の甲州を100%使用した辛口のスパークリングワインで、柔らかな発泡と柑橘系の香りが爽やかに香ります。
すっきり飲めるので和食や揚げ物によく合います。食前から食中酒まで幅広く楽しめるスパークリングワインです。
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河口湖ノワール(スズラン酒造工業有限会社)
河口湖ノワールは、山梨の老舗ワイナリー、スズラン酒造工業有限会社が製造している赤ワインです。スズラン酒造工業有限会社はワイン雑誌「リアルワインガイド誌」でも高い評価を得ています。
ブドウは樹を植えてから一度も肥料は与えず、過酷な環境で栽培。そのため、ブドウがより凝縮し甘い果実に仕上がります。河口湖ノワールは自社農園で栽培したピノ・ノワールを使用し、フレッシュな酸味と豊かな果実味が味わえます。口当たりは柔らかなので、ワイン初心者にも飲みやすい銘柄です。
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ルミエール スパークリング 甲州(ルミエール)
ルミエール スパークリング 甲州は、宮内庁御用達のワインを卸していた歴史があるルミエールが製造するスパークリングワインです。ルミエールではあえて畑を耕さず雑草が生い茂った自然な形でブドウを栽培しています。育ったブドウは土地のミネラルをしっかりと吸い上げ、凝縮した果実となります。
ルミエール スパークリング 甲州は、甲州ブドウを使用した辛口のスパークリングです。瓶内発酵で自然に発泡を促すことで、きめ細かい泡立ちに仕上がっています。柑橘系の香りとすっきりとした酸味が特徴で、和食だけでなく中華料理やイタリアンにもよく合います。
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くらむボンボン アジロン(くらむぼんワイン)
くらむボンボン アジロンは、古民家のワイナリーで有名なくらむぼんワインが製造する赤ワインです。くらむぼんワインは自社農園を持っており、フランスでは主流の垣根式栽培を実践しています。
くらむボンボン アジロンは、日本では珍しい「アジロンダック種」を使用。強い香りと濃厚な甘みが特徴で、個性的なワインに仕上がります。甘みが強いため、冷やして飲むとジュースのような感覚で飲めます。そのためワインが苦手な人でもゴクゴク飲めるでしょう。
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シャンモリ 山梨 甲州 (盛田甲州ワイナリー)
シャンモリ 山梨 甲州は、山梨県産の甲州品種を100%使用した白ワインです。1881年から歴史を持つ盛田甲州ワイナリーが手掛けています。品質が高く、国内外で数々の賞を獲得してるのです。
フレンチオークを主体とした熟成にこだわり、後を引く余韻が楽しめます。口当たりもよく、毎日の晩酌や、スッキリと飲みたい方におすすめです。
ペアリングは、和食や軽めの前菜と合わせてみてください。
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山梨県の代表的なぶどう品種
山梨県の代表的な品種は、甲州とマスカット・ベーリーAがあります。どのような特徴を持っているのか見ていきましょう。
甲州
甲州は、1000年以上前から日本で栽培される白ぶどう品種。果皮が厚く、比較的に病気にも強いです。
白ワインやロゼワインの原料として使われていますが、生食用としても食べられます。
造られるワインの味わいは、控えめな甘みと程よい酸味、そして爽やかな香りが特徴です。ロワール地方で栽培されるミュスカデと味わいが似ています。
ワインは国際的評価も高く、現在は山梨県以外でも栽培されるようになりました。
マスカット・ベーリーA
マスカット・ベーリーAは、山梨県のみながら、全国でも栽培される日本固有の黒ぶどう品種です。
特徴はなんといっても甘~い香り。口に含むと、赤いベリーの果実とキャンディーを彷彿させます。渋みが少なく、なめらかな口当たりで飲みやすいです。
ブルゴーニュで栽培されるガメイ品種や、イタリヤを代表するサンジョヴェーゼ品種と味わいが似ています。
和食との相性も良く、軽やかに飲みたい日におすすめな品種です。
山梨ワインの選び方
おすすめワインを10選紹介しましたが、山梨県では他にもバラエティ豊かなワイン銘柄があります。
そこで色々なワインを飲み比べたい方や、ワインの選び方が分からない方のために、今回は価格・生産者・ぶどう品種に注目した3つの選び方を紹介します。
参考にしてみてください。
価格帯で選ぶ
山梨県で造られるワインは、1,000円~10,000円まで価格帯が様々。そこで、予算をあらかじめ決めておくと選びやすいです。
カジュアルに楽しみたい方は、1,000円~2,000円前後のワインがおすすめ。1,000円~2,000円前後のワインであれば、初心者の方も気軽に楽しめるでしょう。
またプチ贅沢したい日や、高品質なワインを飲みたい方は3,000円前後を選んでみてください。3,000円台のワインは、デイリーワインよりも上質な味わいを堪能できます。
そして手土産や贈り物、特別な日は5,000円前後のワインを選んでみてください。安くはない価格ですが、満足度の高いワインに出会えるでしょう。
生産者で選ぶ
ワインの細部までこだわりたい方は、生産者に注目しましょう。
山梨県のワイナリーは大きく東部・勝沼・西部の3つのエリアに分けられます。
東部エリアは、甲斐ワイナリー、塩山ワイン、アルプスワイン、マルス山梨ワイナリー、モンテリアなど小規模なワイナリーから大手酒造まで軒を連なっています。
そして勝沼エリアは、勝沼ワイナリー、グレイスワイン、シャトーメルシャン、シャンモリワイナリーなど名の知れた有名ワイナリーが多いです。
一方で西部エリアは、敷島ワイナリーやサントリー登美の丘ワイナリー、シャトー酒折ワイナリーなど、個性的なワイナリーが特徴です。
ぶどう品種で選ぶ
料理と合わせたい方や、味わいで選びたい方はぶどう品種に注目しましょう。
さっぱりとした料理とペアリングしたい場合は、白ワイン。山梨県の白ワインに使用されるぶどう品種は、甲州、デラウェがあります。
そして濃厚な料理や肉料理と合わせる場合は、赤ワインがおすすめです。山梨県の赤ワインに使われるは、マスカットベリーA、カベルネ・ソーヴィニヨンなどがあります。
好みにあわせて選んでみてください。
まとめ
今回は山梨県のおすすめワイン銘柄をまとめて紹介してきました。日本ワインを語る上で欠かせない産地として、これからも品質の高いワイン造りが行われていくでしょう。
それでは本記事を参考に、好みの山梨ワインを見つけてみてくださいね。
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