イタリアの人気品種ネッビオーロのおすすめワイン9選!特徴と合う料理を紹介
※当メディアの記事で紹介している一部商品にはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトなどのアフィリエイトプログラムが含まれています。 アフィリエイト経由での購入の一部は当メディアの運営等に充てられます。
イタリアワインの王様と称される「バローロ」の原料にも使用されており、イタリアで栽培されるブドウ品種の中でもっとも高級な品種の一つがネッビオーロです。
今回は、イタリア・ピエモンテ地方を代表する「ネッビオーロ」のおすすめ赤ワインを紹介します。
この記事を読むと、ネッビオーロの人気ワインと、ネッビオーロ品種の魅力、相性の良い料理が分かります。
イタリアワインが好きな方は参考にしてみてください。
目次
ネッビオーロとは?
ネッビオーロ(Nebbiolo)とは、主にイタリアの北西部に位置するピエモンテ地方で栽培されている赤ワインのブドウ品種。名前の由来は諸説ありますが、イタリア語のネッビア(霧)から来ています。
ネッビオーロはテロワールの個性が反映されやすいという特長がありますが、栽培しにくく、とてもデリケートなブドウ品種でもあります。成熟が遅くかつ寒さに弱い。さらに湿気にも敏感で、降雨量の多い時期になるとカビやすいデメリットがあります。
このような特性を持つネッビオーロを活かせるのは、世界的にみても気候や土壌が一致したイタリアだけ。アメリカや日本など、世界各国でも栽培を試みていますが、評価されるようなワインがまだ誕生していないのが現状です。
このため、ネッビオーロで造られるワインのシェアにおいて、イタリアが大部分を占めています。
そんなイタリアでは、日常的に楽しめるデイリーから高級ワインまでネッビオーロワインのラインアップがとても豊富なのです。
ネッビオーロワインの味わい
ネッビオーロで造られる赤ワインは、しっかりとした酸味と、豊富に含んだタンニンが特徴。ブレンドせずに単一品種で仕上げるワインが多く、ブドウの味わいがダイレクトに表れます。
長期熟成にも耐えうる品種で、年数を重ねるごとにバランスの取れた味わいに変貌します。ですから、ヴィンテージ次第では違った味わいが堪能できるのです。
ネッビオーロの味わいや香りの系統が似た品種は、シラーズやカベルネ・ソーヴィニヨンなどがありますが、同じイタリア原産のサンジョヴェーゼとは真逆の味わいとなります。
ネッビオーロのおすすめワイン9選
つぎに、ネッビオーロのおすすめワインを9選紹介します。
今回紹介するワインはこちらです。
■ バローロ・ダグロミス (イタリア)
■ プロドゥットーリ・デル・バルバレスコ (イタリア)
■ バローロ リゼルヴァ テッレ・デル・バローロ (イタリア)
■ カーサ ヴィニコラ ニコレッロ ネッビオーロ ダルバ (イタリア)
■ モンフェッラート ネッビオーロ (イタリア)
■ ランゲ ネッビオーロ カーサ・ヴィニコラ・ニコレッロ (イタリア)
■ デントン ネッビオーロ (オーストラリア)
■ ジャコモ・フェノッキオ ランゲ ネッビオーロ (イタリア)
■ ヴィタリス ランゲ・ネッビオーロ (イタリア)
バローロ・ダグロミス ガヤ
イタリアのトップクラスワイナリー・ガヤ(GAJA)が手がけるネッビオーロ品種の高級赤ワインです。
バローロの中でも最上級のテロワールから採れたネッビオーロを使用し、しっかりした骨格の力強い果実味が特徴。グラスに注ぐと、熟れたベリーの甘いアロマが漂います。
値段は少々張りますが、記念日や贈り物で喜ばれるでしょう。
ペアリングは、チーズを使った濃厚な料理が良く合います。特に、イタリア原産のゴルゴンゾーラがおすすめですよ。
おすすめペアリング | ||
チーズの記事はこちら | チーズリゾットの記事はこちら | グラタン |
プロドゥットーリ・デル・バルバレスコ
イタリア・ピエモンテのワイン生産者組合、プロドゥットーリ・デル・バルバレスコが手がけるネッビオーロの単一品種ワイン。厳しい基準をクリアした高品質なネッビオーロのみを使用し、24か月熟成してから出荷されます。
華やかな味わいに加え、力強いタンニンとミネラル感が特徴。口に含むと、ほんのりブラックベリーの甘みに、スパイシーな刺激がアクセントとなります。
5,000円前後の定番ワインをお探しの方におすすめです。
料理は、赤身肉を使ったローストビーフや、ビーフシチューが良く合います。
おすすめペアリング | ||
ビーフシチューの記事はこちら | ローストビーフ | ボロネーゼ(パスタの記事はこちら) |
バローロ リゼルヴァ テッレ・デル・バローロ
こちらは、イタリアの生産組合テッレ・デル・バローロによるリセルヴァです。2020年の「Weinwirtschaft」誌では、イタリア生産者組合の第1位にも選出されています。
リセルヴァとは、5年以上の熟成期間を経たワインしか名乗ることができません。
使用するネッビオーロは、いくつかの村から厳選した物。高品質なのに、2,000~3,000円前後の価格とは思えない熟成感が楽しめます。
合わせる料理は、同じ熟成感が楽しめる物がいいでしょう。チーズやビーフジャーキー、ビターなチョコレートがおすすめです。
おすすめペアリング | ||
チーズの記事はこちら | チョコレートの記事はこちら | ビーフジャーキーの記事はこちら |
カーサ ヴィニコラ ニコレッロ バルバレスコ
イタリア・ピエモンテ州で1900年からワイン造りを行う老舗「カーサ・ヴィニコラ・ニコレッロ」の赤ワインです。
長年培ったノウハウや鋭い五感を活かし、ぶどうの特徴を最大限に引き出したワイン造りを行っています。
黒い果実の香りと、やさしいタンニンと口当たりが特徴です。
どんな料理とも合わせやすく、手土産やパーティーにおすすめなワインとなっています。
おすすめペアリング | ||
ハムの記事はこちら | ポークソテー | ムニエル |
モンフェッラート ネッビオーロ
こちらは、EUオーガニックワイン認証をうけたネッビオーロワインです。製造するのは、ピエモンテ州の銘醸地アスティで17世紀からワイン造りを行うロヴェロ家。
濃縮した果実と土、スパイスの複雑な香りが漂います。しっかりとした酸味がありますが、エレガントで飲みやすいです。
ペアリングは、ワインの個性を引き出せるシンプルな料理と合わせてみてください。おすすめは、野菜のホイル焼きや、蒸し鶏などが良く合います。
価格は5,000前後と高めですが、オーガニック食品や環境にやさしいワインをお探しの方におすすめです。
おすすめペアリング | ||
蒸し鶏のサラダ | バーニャカウダ | 和風パスタの記事はこちら |
ランゲ ネッビオーロ カーサ・ヴィニコラ・ニコレッロ
1900年から先祖代々で家族経営するイタリアのニコレッロ社による赤ワインです。ランゲ地区のネッビオーロを単一品種で使用し、より自然なワイン造りにこだわっています。
コルク栓を開けると、一気に広がるストロベリーやアセロラの香りが特徴。味わいは、珈琲を連想させるコクと深みが楽しめます。
リッチでありながらもお手頃な価格帯で購入できるので、初心者におすすめです。
おすすめペアリング | ||
チョコレートの記事はこちら | アヒージョ | ジャーマンポテト |
デントン ネッビオーロ オーストラリア
珍しいオーストラリア産のネッビオーロワインです。オーストラリアでネッビオーロの達人の異名を持つワイン醸造家ルーク・ランバートが手掛けています。
土壌が花崗岩なため、イタリア産ネッビオーロより力強いエネルギッシュな味わいが特徴。よく熟れた果実感と、バランス良いタンニンが楽しめます。
イタリア産と飲み比べたい方におすすめです。
ペアリングは、力強さを調和できるクリーミーな食材と合わせてみてください。煮込み料理や、バターソテーがよくマリアージュします。
おすすめペアリング | ||
ムニエル | グラタン | ホワイトシチュー |
ジャコモ・フェノッキオ ランゲ ネッビオーロ
イタリアで5世代にわたってワイン造りをしてきたジャコモ・フェノッキオの赤ワインです。バローロの有名生産者と並びに評価されており、抜群の知名度を誇ります。
チェリーやブラックベリーの華やかな香りと、飲みやすいエレガントな味わいが特徴。
価格は3,000円前後で、贅沢したい日にも手が届く商品となっています。
ペアリングは、マイルドな料理がおすすめ。すき焼きや、角煮、焼き鳥のタレ味なんかもいいでしょう。
おすすめペアリング | ||
すき焼きの記事はこちら | 角煮 | 焼き鳥の記事はこちら |
ヴィタリス ランゲ・ネッビオーロ
1950年からネッビオーロの名産地ランゲ地区で家族経営を行うモリーノの赤ワイン。
小規模生産のため、これまで海外輸出がほとんど行われていませんでしたが、国内では有名評論誌に度々取り上げられています。
ワインに添加する酸化防止剤を最小限に抑え、完熟した赤いフルーツの香りとフレッシュな味わい、心地よいタンニンの余韻が続きます。
ペアリングは、肉料理のほか、パスタにも良く合います。おすすめは、濃厚なカルボナーラです。
おすすめペアリング | ||
ビーフステーキの記事はこちら | カルボナーラ(パスタの記事はこちら) | ポテトサラダの記事はこちら |
ネッビオーロワインの代表的な産地
前述した通り、ネッビオーロの代表的な産地はイタリアです。しかし一口にイタリアと言っても、気候や土壌の条件によってワインの味わいが異なります。
そこで、イタリアの代表的な産地であるピエモンテ州と、ロンバルディア州の特徴を紹介します。
ピエモンテ州
ピエモンテ州で栽培されるネッビオーロは、南部のランゲ地方と、北部のロエーロ地方に分けられています。
ランゲ地区は、バローロの生産地域として有名です。若いうちから楽しめる高品質なワインや、長期熟成型のワインなどがあり、製造スタイルも様々。しっかりとした飲み口が好きな方におすすめな産地です。
そしてもう1つが、北部のロエーロ地方です。ロエーロ地方は、ネッビオーロ・ダルバとして評価の高い産地で、軽快な味わいのワインが造られています。ランゲ地方同様、こちらも若いうちから楽しめる銘柄が多く、豊かな香りが楽しめる産地です。
ロンバルディア州
ロンバルディア州の代表的な地区は、ヴァルテッリーナです。こちらの地方では栽培されるネッビオーロを、キアヴェンナスカと呼びます。
ヴァルテッリーナのネッビオーロワインは、しっかりとした酸味が特徴。度数が高く、熟成を楽しみたい方にもおすすめします。
ネッビオーロは、同じイタリアでも地区によってスタイルが違うので、色々飲み比べてみても面白いかもしれません。
ネッビオーロワインの選び方
おすすめワインを紹介しましたが、選び方がよくわからない方もいるでしょう。実はワインを選ぶ際に、味わい、産地、熟成スタイルに注目すると選びやすくなります。
それでは、ネッビオーロワインの選び方について解説します。
味わいで選ぶ
まず初めにおすすめしたい選び方は、味わいです。自分の好みに合わせるだけなので、初心者にもできます。
ネッビオーロで造られるワインは、基本的に赤ワイン。赤ワインの味わいは、大きくフルボディ、ミディアムボディ、ライトボディの3つに分類されます。
果実味がしっかりとした重厚なワインは、フルボディとなります。一方で、軽快ですっきりとした味わいのワインは、ライトボディとなります。
このように、濃厚な味わいを好む方であればフルボディをチョイスし、軽やかに飲みたい方はライトボディといったように、自分の好みに合わせてチョイスしてみてください。
産地で選ぶ
また、ぶどうの栽培地である産地に注目するのも一つの方法です。
ワインというのは非常に繊細で、土壌や天候が違えば十人十色なワインが出来上がります。
ピエモンテ州のランゲ地方では、しっかりとした飲み口が特徴。ロンバルディア州では、豊かな酸を含んだワインが特徴です。
先ほど紹介した産地の特徴を参考に、ぜひ色々飲み比べてみてください。
熟成で選ぶ
ネッビオーロ品種は、熟成にも耐えうるぶどう品種です。若いうちから楽しめるワインもあれば、じっくり時間をかけて熟成してから完成するワインもあります。
このように、年数を重ねるごとに違った表情が楽しめるのです。
すぐに飲みたい方は早飲みタイプのワイン、自宅で熟成を楽しみたい方は晩期型のワインを選んでみてもいいでしょう。
ネッビオーロのワインと合う料理
ネッビオーロワインは、同じイタリアの食材や料理と相性抜群です。産地産消という言葉があり、不思議と同じ生産地の食材同士はよくマリアージュします。
特にイタリア名物のチーズやハムは、ワインの旨味をグッと引き出してくれるので、どなたでも気軽に楽しめる組み合わせです。
また赤身肉との相性も最高で、ジャンル問わず、あらゆる調理方法でネッビオーロワインと楽しめますよ。
まとめ
今回は、イタリアを代表するブドウ品種「ネッビオーロ」のおすすめワインを紹介しました。
ネッビオーロと言えば高級ワインを想像しますが、意外にも手の届きやすいデイリーワインも多かったですね。
興味がある方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
■この記事を読んだ方におすすめの記事 | |
ワイン漫画「神の雫」で登場した人気ワイン8選 | |
プロも認める木村硝子店のワイングラス!その特徴とおすすめ商品を一挙紹介 | |
ジビエ料理に合う赤ワインは?おすすめの商品を紹介 |