ジョージアワインのおすすめ銘柄10選│世界最古のワイン歴史と伝統製法、産地情報、ぶどう品種を紹介
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独自なワイン醸造方法が人気を集めるジョージア。ギリシャ神話でも度々出てきますが、実は約8000年前からワイン造りが行われており、「ワイン発祥の地」として知られています。
今回はそんなジョージアワインの人気おすすめ銘柄を厳選してお届けします。
この記事を読むと、ジョージアのおすすめワインや特徴、歴史、ぶどう品種、主要産地について分かります。
ジョージアワインに興味がある方は参考にしてみてください。
目次
ジョージアとは?ワインの特徴
ジョージアは、黒海とカスピ海に挟まれた自然豊かな国です。1991年にソ連から独立して、2015年には「グルジア」から「ジョージア」という国名に変わりました。
2018年にはギネスブックで「世界最古のワイン発祥地」として登録されました。年間を通して温暖な気候で、ワイン造りにも非常に適しています。
ジョージアワインといえば、クヴェヴリ製法で造られる白ワインが有名です。通常の白ワインとは違い、皮や種子と一緒に発酵を進めるためオレンジ色のワインが出来上がります。「オレンジワイン」の原点でもあり、ジョージアでは「アンバーワイン」と呼ばれています。
琥珀色が特徴的で、アプリコットやクルミなどを彷彿とさせるアロマ、白ワインと赤ワインを掛け合わせたような優しいタンニンが特徴です。また非常にフルーティーで、女性やワイン初心者にも人気があります。
ジョージアワインのおすすめ銘柄
続いてジョージアワインのおすすめ銘柄を紹介します。
今回紹介するジョージアのおすすめワイン銘柄はこちらです。初心者にも飲みやすいものもありますので参考にしてみてください。
■ ムクザニ(赤)
■ キンズマラウリ・サペラヴィ・クヴェヴリ(赤)
■ キンズマラウリ アハシェニ (赤)
■ ヴァジアニ・ワイナリー マカシヴィリ・ワインセラー サペラヴィ (赤)
■ シャラウリ サペラヴィ(赤)
■ シュフマン サペラヴィ (赤)
■ カクウリ 陶器ボトル (白)
■ カヘティアン ツィナンダリ(白)
■ ケサネ ブルースイートワイン (白)
■ チョティアシュヴィリ ヒフヴィ(白・オレンジ)
トビルヴィーノ ディデブリ ムクザニ (赤)
ワイン造りが盛んなムクザニ地区を代表する赤ワインです。ジョージアの赤ワインのトップとも呼ばれ、国際コンクールでは数々の賞を受賞するほど。あまりの人気で生産が追いつかず、品薄状態が続いている人気銘柄です。
サペラヴィ100%で造られたワインは、濃厚な果実味と滑らかなタンニンが特徴。ベリー系のアロマが長い余韻を楽しませてくれます。赤ワイン好きなら一度は飲んでもらいたいジョージアワインです。
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キンズマラウリ・サペラヴィ・クヴェヴリ(赤)
ジョージアで最も古いワイナリーとして知られる、キンズマラウリ社の自信作です。自社畑で栽培されたブドウを使用し、昔ながらの製法でワイン造りを行なっています。
ザクロやチェリーを彷彿とさせる香りと力強いタンニンが特徴です。肉料理やチーズとの相性も抜群なので、焼肉やBBQなどで飲んでみるのもいいでしょう。
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ヴァジアニ・ワイナリー マカシヴィリ・ワインセラー サペラヴィ (赤)
1982年に創立されたカヘチ地方のヴァジアニ・ワイナリーが造る赤ワインです。サクラ・アワード2017 ダブルゴールド&ダイヤモンド・トロフィで受賞しており、伝統と技術の融合した自然派ワイン造りにこだわっています。
使用するぶどうは完全無農薬で栽培したサペラヴィ。紫がかった深いルビーの色調に、黒い果実を凝縮したジューシーな味わいが特徴。しっかりとしたタンニンで、長く続く余韻が楽しめます。
あらゆる料理と相性がよく、ミディアムボディで飲みやすいコスパの良い一本です。
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キンズマラウリ アハシェニ (赤)
アハシェニは、ジョージアのドゥルジ・ヴァレーでワイナリーを構えるキンズマラウリ社のもう1つのワインブランドです。
ジョージア全土で広く栽培されるサペラヴィ種100%使用し、黒系果実の酸味と豊富なタンニンを含んだ甘口テイストの赤ワインに仕上げられています。
お値段は1,000円とリーズナブルなので、食前酒やジョージアワイン初心者の方にもおすすめです。
ペアリングは、甘酸っぱいソースを使った料理と合います。
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シュフマン サペラヴィ (赤)
ジョージアワインの第一人者として評価されるシュフマンの赤ワインです。三世代にわたり、家族経営でワイン造りを行っています。
シュフマンは、土壌に合う適切なぶどう品種を植えることで、良質なぶどうを収穫することが可能。
ワインは濃い赤がかった色彩と、プラス、シナモン、タバコなどのニュアンスが漂います。口に含むと、程よい酸味としっかりしたタンニンが特徴。
しっかりとした骨格なので、飲みごたえのあるワインが好きな方におすすめです。
合わせる料理は、肉料理や濃いめに味付けされた料理が合います。
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シャラウリ サペラヴィ(赤)
ジョージアワインの名門、シャラウリ・ワイン・セラーズが造る赤ワインです。ブドウはサペラヴィ100%、発酵には天然酵母を使用し、丁寧にワイン造りを行なっています。人の手を極力加えない、自然の力に任せた製法が自慢のワインです。
ベリー系の果実味とフレッシュな酸味があり、後味はピリッとスパイシーなタンニンが追ってきます。ジビエ肉の料理などとの相性が抜群です。
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カクウリ 陶器ボトル (白)
シルクロードの西部にあるコーカサス地方のワイン銘醸地「カクウリ」で造られた白ワインです。
カヘチ地方で栽培されたジョージア固有品種ルカツィテリを100%使用し、味わいは洋梨やドライフルーツの香りに加え、バニラの甘いと樽香の絡み合った複雑な香りの印象をうけます。
味のあるアンティーク調のボトルデザインも特徴的で、コレクターや贈り物におすすめです。
合わせる料理は、ミネストローネや濃厚なチーズが相性マッチします。
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カヘティアン ツィナンダリ(白)
カヘティ地方のツィナンダリで造られる白ワインで、ジョージアでは非常に人気のある銘柄です。「ジョージアの白ワインといえばツィナンダリ」と呼ばれるほどで、旧ソ連時代には最も飲まれていたワインとして知られています。数千年以上もの歴史を持つセラーを持ち、現在でも伝統的な製法でワインを造り続けています。
品種はルカツィテリとムツバネのブレンド、トロピカルなアロマとレモンのようなフレッシュさが特徴。瑞々しさがあるので、サラダなどのシンプルな味付けの料理とよく合います。
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ケサム ブルースイートワイン (白)
こちらは、最高級のぶどう品種ルカツィテリを使った綺麗なブルー色の白ワインです。
色味にはブドウから受け取った天然の花の色素から由来する物を使用しているため、人口着色料は一切使用していません。
ハチミツと、スッキリした爽やかな香りが特徴。甘口テイストですが、大人好みのちょうどいい甘さが堪能できます。
視覚的にも楽しめるワインなので、カクテルとして使用してもいいでしょう。ブルー色を活かしたカクテルレシピで楽しんでみては?
合わせる料理は、軽めの前菜やデザートがおすすめです。
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チョティアシュヴィリ ヒフヴィ(白・オレンジ)
カヘティ地方にあるチョティアシュヴィリが造るオレンジワインです。ブドウは無農薬栽培され、昔ながらの製法でワイン造りが行われています。現在ではそのこだわりが認められ、オーナーのカヘ氏は、大学で栽培や醸造の授業を行なっているそうです。
ハーブやバニラを彷彿とさせる香りと、桃やマンゴーのような濃厚な甘みが特徴。また、ほのかなタンニンが余韻を楽しませてくれ、食後酒としても飲まれています。
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ジョージアワインの歴史
ジョージアワインの歴史は、紀元前6000年頃の新石器時代にまで遡ります。当時は野生のブドウからワイン造りを開始。ブドウの品種改良を繰り返し、ワイン造りが盛んになっていきました。
フランスやイタリアよりも歴史が古く「ワイン発祥の地」として有名です。またジョージは、シルクロードの要所として栄えており、ワインの輸出も盛んに行われていました。
ローマ帝国で名を馳せたクレオパトラもジョージアワインの愛飲者だったといわれています。クレオパトラは政権を維持することにストレスを感じ、不安を解消するために、涙を流しながらジョージアワインを飲んでいたそうです。この出来事からジョージアワインは「クレオパトラの涙」とも呼ばれるようになりました。
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ジョージアワインの製法
ジョージアワインの製法は、みなさんが知っている造り方とは全く違います。クヴェヴリ製法といわれ、素焼きの壺の中に潰したブドウを入れて発酵。その後、地中に埋めて再発酵と熟成が行われます。
ワインは樽で発酵されるのが一般的ですが、ジョージアでは古代からの製法を守り続けています。またクヴェヴリ製法に使われるブドウは、農薬や化学肥料をしようしない土壌で栽培。さらに発酵するときは添加物を加えず、自然の力を利用してワインを熟成させていくのです。
かなり手間がかかる製法なので、19世紀には造り手が減少をしていました。フランスやイタリアの製法が主流となり、現在ではクヴェヴリ製法を採用している生産者は10%ほど。
しかし、このクヴェヴリ製法は2013年のユネスコ無形文化遺産にも登録されています。この結果、クヴェヴリ製法のワイン造りに関心が持たれ、徐々に造り手も増えているそうです。
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ジョージアワインに使われるブドウ品種
歴史あるジョージアワインですが、固有品種のサペラヴィとルカツィテリを使ったワイン造りが盛んです。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
サペラヴィ(赤)
サペラヴィは、栽培面積も広いジョージアワインの定番黒ぶどう品種です。果肉まで赤いのが特徴で、タンニンもしっかりとしています。長期熟成に適した高品質のワインを生み出すことができます。
有名なワインジャーナリストであるジャンシス・ロビンソンも「偉大なブドウである」と称賛し、まさにジョージアワインを牽引するブドウ品種です。
サペラヴィは、国際品種のカベルネ・ソーヴィニョンと特徴が似ています。
ルカツィテリ(白)
ルカツィテリは、ジョージア1位の栽培面積を誇る白ぶどう品種です。
トロピカルフルーツのような甘みとフレッシュな酸味が特徴で、オレンジワインの原料として使われています。
ルカツィテリは、国際品種のミュスカデとソーヴィニョン・ブランと特徴が近いです。
ジョージアワインの代表的な産地
約7万km²と日本よりも狭小な国土を持つジョージアですが、国内各地で10か所の栽培地域があります。
今回はその中でも代表的な産地、西部のイメレティ地方と東部のカヘティ地方を取り上げて紹介します。
東部エリア・カヘティ地方
カヘティ地方は、ジョージアワインを代表する産地です。重厚なアンバーワインや赤ワインをお探しの方におすすめな産地です。
カヘティ地方は、ヨーロッパ式とジョージア独自のクヴェヴリを用いた2つの醸造法でワイン造りを行っています。ワインの価格は、3,000円~5,000円です。
内陸部に位置しているため、山脈から流れ込む寒気で乾燥しています。年間の降水量は少なく、南フランスに似た気候が特徴。
栽培されるぶどうは、ルカツィテリ、ムツヴァネ・カフリ、キシ、サペラヴィなどがあります。
西部エリア・イメレティ地方
イメレティは、ジョージアで2番目に大きい面積を誇る地方で、飲みやすいワインをお探しの方におすすめな産地です。
マセラシオンの時間が短い醸造方法を用いて、軽快で飲みやすいワインが作られています。ワインの価格は、2,000円前後が多いです。
イメレティは山岳地帯に囲まれ、比較的に冷涼で湿度が高く、年間を通して穏やかな気候が特徴。土壌は、粘土質・火成岩・石灰質と地域によって違います。
ジョージアワインの選び方
最後にジョージアワインの選び方を紹介します。どんなワインが自分に合うのか、選び方を目安に参考にしてみてください。
ワインのスタイルで選ぶ
ジョージアワインの醸造スタイルは、ヨーロッパ式とクヴェヴリ式の2つがあります。
ヨーロッパ式は、昔ながらの伝統的なワイン醸造法。今ではほとんどのジョージアワインがヨーロッパ式で造られており、リーズナブルで飲みやすい商品が多いです。
一方でクヴェヴリ醸造は、ジョージアで独自に発展した醸造法です。赤ワイン・白ワイン・オレンジワインの3種類が造られており、手間ひまがかかる分、ポリフェノールが多く含まれています。健康志向の方にも人気が高く、幅広い料理と相性がいいです。
生産地で選ぶ
生産地よって作られるワインのスタイルも違います。産地情報を参考に選んでみてください。
ジョージアワインは、東部エリア・西部エリア・沿岸部エリア・東南部エリアで造られています。
東部エリアの産地は、カヘティ地方、カルトル地方。西部エリアは、イメレティ地方、ラチャ地方。
そして沿岸部エリアはアジャラ地方、グリア地方、サメグレロ地方。東南部エリアは、サムツヘ・ジャヴァヘティ地方があります。
ぶどう品種で選ぶ
ぶどうの特徴に注目すると自分好みのワインに出会いやすくなりますよ。
ジョージアでは、産地ごとに適したぶどう栽培が行われています。
白ぶどう品種は、ルカツィテリ、ムツヴァネ・カフリ、ツォリコウリ、キシ、ヒフヴィ、クラフナです。
黒ぶどう品種は、サラペラヴィ、アレクサンドロウリ、オツハヌリ・サペレです。
まとめ
今回は、世界最古のワイン産地と呼ばれるジョージアについて解説をしてきました。私たちが知っているワイン造りとは異なる製法で造られており、オレンジワインなど馴染みのない銘柄も多かったですね。
ワインが好きでフランスやイタリアのワインを飲んでいた人も、ジョージアのワインが飲んでみたくなったのではないでしょうか?
それでは本記事を参考に、美味しいジョージアワインを見つけてみてくださいね。
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