クロアチアワインの人気おすすめ銘柄10選|特徴や歴史、主要産地、ぶどう品種を紹介

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イタリアの対岸に位置するクロアチアでは、ワイン産業が盛んです。日本人には馴染みが薄い国ですが、各地で品質の高いワイン造りが行われています。

そこで今回は、クロアチアワインのおすすめ銘柄を紹介します。

この記事を読むと、クロアチアワインの特徴や歴史、代表的な産地とぶどう品種について詳しくなります。

クロアチアワインがどんなものなのか、知りたい人は参考にしてみてくださいね。

クロアチアについて

クロアチアワイン イメージ画像

クロアチア共和国は、東ヨーロッパのバルカン半島に位置する国です。1991年にユーゴスラビアから独立し、2013年にはEUに加盟しています。

「アドリア海の宝石」を呼ばれ、温暖な気候と美しい街並みが広がる観光地です。首都ザグレブではバスやトラムが発達しており、日本からの観光客も多く訪れます。

またクロアチアは自然が豊かな国です。国土の約50%を森林で覆われており、その中の40%は農業に活用され、ぶどう栽培も盛んです。

ワイン造りに適した土地として、古くからワイン生産が行われてきました。

バラエティに富んだワインが生産され、大陸性気候の内陸部では白ワインの生産、地中海性気候の沿岸部では赤ワインの生産が盛んです。

クロアチアワインの人気おすすめ銘柄

続いて、クロアチアワインのおすすめ銘柄を紹介します。

今回紹介するワイン銘柄はこちらです。

■ ヴィナ・ファキン テラン (赤)
■ ディンガチ (赤)
■ フェラヴィノ・ディカ(赤)
■ プラヴァツ (赤)
■ ヴィナ・ファキン (白)
■ スティナ ポシップ (白)
■ ピノ・ブラン フェラヴィノ(白)
■ キュヴェ トラミナック+グラシェヴィーナ (白)
■ ロクサニッチ アンテイーツァ (オレンジワイン)
■ テッラ・マドレ プラヴァツ・マリ (ロゼ)

 

ヴィナ・ファキン テラン

ヴィナ・ファキンは、クロアチアのイストリア半島で造られたワインブランドです。品質の高さから、国内のコンクールで金賞を受賞されています。

テランというクロアチアの土着品種を100%使用し、濃い赤の色彩とチェリーやベリーの香りが特徴。やや酸味が強いのですが、甘みとタンニンにうまく調和され、全体的に軽快で優しい飲み口に仕上げられています。

通常の赤ワインより18~20℃の高めの温度で飲むと、より一層香りと味わいに深みが出るでしょう。価格は6,000円と高めですが、贈り物などにおすすめです。

ペアリングは、赤身肉を使ったローストビーフやビーフステーキが良く合います。

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おすすめペアリング
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ディンガチ

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ディンガチは、アドリア海沿岸地域に位置するダルマチア地方の赤ワインです。

ダルマチア産の最高峰品種プラヴァツ・マリを使っており、紅茶やシナモン、チェリーの印象を受けます。

味わいは豊かな果実味とキリっとした酸味、柔らかなタンニンが特徴。後味にほんのり苦みもあり、口直しや食後のデザートに合わせるワインとしておすすめです。

ペアリングは、甘めに味付けされた料理や、ドライフルーツなどが相性マッチします。

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魚の煮付け ドライフルーツ スペアリブの甘煮

フェラヴィノ・ディカ

クロアチアで18世紀から歴史を持つフェラヴィノの赤ワインです。ワイン樽の生産地として有名なスラヴォニアにワイナリーを構え、近年じわじわと注目度が高まっています。

こちらの銘柄は、ツヴァイゲルトやシャルドネなど、いくつかのぶどう品種をブレンド。ベリーの香りに、清々しいハーブのニュアンスが漂います。飲み口は軽すぎず重すぎず、酸を含んだドライな味わいです。

お値段は、2,000円前後で初心者におすすめします。

ペアリングは、お肉を使った料理が相性抜群です。

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プラヴァツ

クロアチアを代表する赤ワイン「プラヴァツ」。急斜面を利用し、日差しをたっぷり浴びて育った人気土着品種プラヴァツ・マリを100%使用して造られています。

製造元は、先ほど紹介したディンガチです。

チェリー、ラズベリーなど華やかな香りに加え、ローストアーモンドやスパイスのアクセントも効いています。丸みのあるボリューム感と、上品なタンニンが調和されたバランスの良い味わいが特徴。

お値段は2,000円前後なので、カジュアルに楽しめる辛口テイストをお探しの方におすすめです。

合わせる料理は、スパイスを使ったお肉料理と相性が合います。

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スティナ ポシップ

スティナ ポシップ(Stina Posip)は、クロアチア固有品種のポシップを使用した白ワインです。クロアチア国内で高い評価を得ている白ぶどう品種で、原産地のコルチュラ島以外での栽培も盛んになってきています。

コルチュラ島は、牡蠣やムール貝の産地として有名で、スティナ ポシップも魚介類と合わせやすいように設計されています。クロアチアでは「牡蠣にはポシップ」という言葉があるほどで、その相性の良さは抜群です。

トロピカルフルーツのような香りと繊細な口当たり、程よい酸味が味わえます。牡蠣料理と楽しみたい方におすすめな銘柄です。

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おすすめペアリング
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ヴィナ・ファキン

ヴィナ・ファキンは、イストリア半島の固有品種マルヴァジヤ・イスタルスカを使用した白ワインです。デキャンター・ワールド・ワイン・アワードでは金賞を受賞されています。

マルヴァジヤ・イスタルスカは、シャルドネやソーヴィニヨン・ブランのような白ぶどう品種で、国際的なワインコンテストでも評価が高いです。

味わいはフレッシュな酸味とフルーティーさ、程よいミネラル感があります。さっぱりとしていて、どんな料理にも合わせやすいでしょう。

お値段は4,000円前後で、手土産などにも喜ばれますよ。

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おすすめペアリング
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ピノ・ブラン フェラヴィノ

フェラヴィノ・ディカと同じ生産者が造る白ワインです。一般的にブレンドワインに使われることが多いピノ・ブランを100%使用しています。

グラスに注ぐと、緑がかったゴールドの色味に、爽やかな青リンゴと洋梨の香りが広がります。主張が強すぎず、優しい酸味とドライな飲み口が特徴。

ペアリングは魚介料理と相性がよく、どんな料理方法でも楽しめる一本です。

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サイクリスト キュヴェ トラミナック+グラシェヴィーナ

クロアチアの土着ぶどう品種グラシェヴィーナにトラミナック品種をブレンドした白ワインです。

クロアチアで様々なワインブランドを展開するイウリス社が手掛けています。ブランド名にちなんだ、自転車のラベルデザインがチャームポイントです。

ワインの中味は、バラが薫る華やかな香りに、フルーツの酸味とほんのり甘みが感じられます。甘すぎない中辛テイストなので、女性のみならず男性でも飲みやすいです。

合わせる料理は、酸味のある食材が良く合います。

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ロクサニッチ アンテイーツァ オレンジワイン

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2001年アドリア海に位置するヴィシュニアン村で設立されたロクサニッチのオレンジワインです。使用するぶどうは、鉄分をたっぷり含んだ赤土の土壌で栽培されています。

こちらのワインは、イストリア半島由来の希少土着品種「マルヴァジーア・イストリアーナ」を100%使用した6年の長期熟成もの。

樽熟成由来の香ばしいニュアンスとフルーツの香りが重なり、複雑味帯びた味わいが特徴。オレンジワインらしい果実のコクと、ほろ苦さ、厚みのある力強さが楽しめます。

ペアリングは、濃厚な料理と相性抜群。チーズや中華料理、煮込み料理が合います。

いつもと違うワインを楽しみたい方は、オレンジワインがおすすめです。

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テッラ・マドレ プラヴァツ・マリ ロゼ

テッラ・マドレ プラヴァツ・マリ ロゼは、プラヴァッツ・マリから造られるロゼワインです。生産者のテッラ・マドレは、オーガニックの製法を取り入れ、丁寧なぶどう栽培をしています。

淡いピンク色にチェリーのような香り、フレッシュな果実味、ほのかなミネラル感が特徴です。

ロゼワインは赤ワインと白ワインの中間なので、ワイン初心者やお酒が苦手な方も飲みやすいでしょう。

ペアリングは、魚料理や前菜と合わせやすいです。

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クロアチアワインの歴史

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クロアチアでは、紀元前5世紀からぶどう栽培していた歴史が残っています。ギリシャの入植者によってぶどう栽培が伝来し、次第にワイン造りが行われるようになりました。

中世になるとワインの生産量が増え、ヨーロッパ諸国に輸出されはじめます。18世紀に入るとハプスブルク帝国の支配下となり、ドイツやオーストラリアのぶどう品種の栽培が盛んになります。

しかし1990年代からはクロアチア紛争により、ぶどう畑が壊滅的な被害を受けます。これにより、ワイナリーの多くは廃業しワインの生産量は激減しました。

1995年に畑の激減を危惧したワイン生産者が集まり、ワイン協会を立ち上げます。ぶどう栽培やワイン醸造の研究所も建てられ、クロアチアワインの生産も増えていきました。

現在は国内消費がメインですが、海外でも高く評価され日本でも認知されつつあります。

ギリシャワインについて詳しく

クロアチアワインの主要な産地

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クロアチアワインの産地は「大陸」と「沿岸部」2つに分類されます。

内陸部は冷え込みやすく、寒冷な気候が特徴。一方で、沿岸部は冬でも比較的に温暖な気候をもっています。

このように、気候条件が異なるため、クロアチアでは産地によっても個性が違うワインに仕上がります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

大陸部

クロアチアの大陸は東部と西部に分けられ、白ワインがメインに造られています。

大陸部のワイナリーは、大手から小規模まで立ち並び、ワインの価格帯は2,000円~6,000円まで様々です。

まず東部ですが、フルヴァツコ・ポドゥナウリェやスラヴォニアなどの地域が有名で、品質の高いワインが多く造られています。またスラヴォニアは、ワイン生産だけでなく、オーク樽作りも盛んです。

そして西部は、プレシヴィツァという地域があり、ポルトギザッツという黒ぶどうが有名です。

紀元前4世紀からぶどう栽培の歴史をもっているため、地域に根付いた土着品種を中心としたワイン造りが行われています。

沿岸部

クロアチアの沿岸部では、ダルマチア地方やイストリア半島でワインの生産が行われています。

クロアチア沿岸部は大陸部に比べ、小規模ワイナリーが多いのですが、大陸部に劣らない品質の高いワインが造られています。

ワインの価格帯は2,000円~4,000円が多いです。

ダルマチア地方は、栽培ぶどう品種が130種類以上。クロアチアワインの発祥地で、赤ワインの産地として有名です。

特に、クロアチアにしかない「プラヴァツ・マリ」を使ったワインが高評価で、濃厚なフルボディに仕上がります。

そしてイストリア半島は、オレンジワインが盛んです。暖かい海風をうけて育った白ぶどうを使用し、キレとミネラルが豊富なワインに仕上がります。

クロアチアの代表的なぶどう品種

クロアチアワイン ぶどう品種 イメージ画像

クロアチアには130種類以上のぶどう品種があり、現在も30種類のぶどうがワイン生産に使われています。

そこで、今回はクロアチアの代表的なぶどう品種のグラシェヴィナ、プラヴァッツ・マリ、マルヴァジアを取り上げて紹介します。

グラシェヴィナ

グラシェヴィナは、クロアチアで最大の栽培面積を誇る白ぶどう品種です。

クロアチアが起源の品種で、オーストリアではヴェルシュ・リースリングとして栽培されています。

名前からリースリング品種と同じ家系のぶどうと思われますが、実は両者には特に関係性がないそうです。

青リンゴのようなフレッシュな酸味と、ナッツのような香ばしさがあり、スッキリとした白ワインに仕上がります。

どちらかと言えば、ドイツのエルプリング品種に近いです。

ドイツワインについて詳しく

プラヴァッツ・マリ

プラヴァツ・マリは、クロアチアワインの起源となった黒ぶどう品種です。

フヴァル島やブラーチュ島、ヴィス島などの島々で栽培されています。

プラヴァツ・マリは、タンニンが強くしっかりとした骨格で、飲みごたえがあります。またフルーティーさもあり、ワイン初心者でも飲みやすいのが特徴です。

味わいは、カベルネ・ソーヴィニヨン品種に似ています。

カベルネ・ソーヴィニヨンについて詳しく

マルヴァジア

マルヴァジアは、ギリシャのクレタ島が原産の白ぶどう品種です。イタリア各地でも栽培されています。

中には黒ぶどう品種もあり、赤ワインの原料としても使われます。

まろやかな口当たりと桃やアプリコットのような香りがある、アロマティックで飲みやすい白ワインに仕上がります。

白ワイン品種について詳しく

クロアチアワインの選び方

クロアチアワイン 選び方 イメージ画像

クロアチアではぶどう品種が多種多様に栽培されています。ですから、クロアチアワインのスタイルも多彩なのです。

そこで選び方が分からない方のために、クロアチアワインの選び方を紹介します。

今回紹介する選び方は、生産地・生産者・ぶどう品種の3つです。

生産地で選ぶ

クロアチアでは、地域によって造られるワインのスタイルが違います。

赤ワインを飲みたい方は、ダルマチア、プレシヴィツァなどの産地がおすすめです。

一方で白ワインを飲みたい方は、スラヴォニア、モスラヴィーナ、プリゴリェ・ビロゴラなどの産地がいいでしょう。

このように、ワインのスタイルで選びたい方は生産地にも注目してみてください。

生産者で選ぶ

クロアチアの安くて飲みやすいワインは、大手生産者。個性的なワインを飲み方は、小規模生産者がいいでしょう。

クロアチアの大手生産者は、ヴィナ・ファキン、スティナ・ヴィノ、フェラヴィノ、テッラ・マドレ、ブラックアイランドワイナリーです。

小規模生産者は、プラヴァツ、トラパン、ビレワイナリーなどがあります。

ぶどう品種で選ぶ

ぶどうの特徴を抑えると、クロアチアワインが選びやすくなります。

古いぶどう栽培の歴史を持つクロアチアでは、様々な土着品種が植えられています。

白ぶどう品種は、グラシェヴィナ、マルヴァジヤ・イストランスカ、ジュラフティーナ、トラミナッツ、リースリングなどです。

黒ぶどう品種は、フランコウカ、テラン、プラーヴァッツ・マリ、ツールイェナック・カステランスキーなどがあります。

黒ぶどう品種について詳しく
白ぶどう品種について詳しく

まとめ

今回はクロアチアワインの特徴や歴史、おすすめの銘柄を紹介してきました。

日本人には馴染みのないワインですが、古くから歴史があり高く評価されていることがわかりました。

それでは本記事を参考に、クロアチアワインを飲んでみてはいかがでしょうか。

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