時代はノンアルコール?noloワインの世界的な潮流とは?
※当メディアの記事で紹介している一部商品にはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトなどのアフィリエイトプログラムが含まれています。 アフィリエイト経由での購入の一部は当メディアの運営等に充てられます。
ワイン生産の盛んなアメリカでは「Noloワイン」と呼ばれるワインジャンルが誕生し、人気になっています。
ノンアルコール、または低アルコールのワインを指しますが、なぜ今アメリカで流行しているのでしょうか?
今回は、Noloワインの特徴やおすすめのワインを紹介します。
アルコール度数の低いワインに興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
アメリカで拡大中の「Noloワイン」とは?
ノンアルコールと低アルコールのワインを略して「Noloワイン」と呼びます。
Noloワインは、欧州やアジアで生まれアメリカに広がったものです。
「ノンアルコールワインはジュースと同じ?」と思われますが、全くの別物です。
ジュースはブドウをそのまま絞ったものを指します。一方ノンアルコールワインは、ブドウ果汁や果皮、種子を発酵させてからアルコールを抜くなど、ワインに近いのが特徴です。
また少しだけアルコールを残して、低アルコールワインにする場合もあります。
そのまま絞ったのがジュース、ワインと同じ工程を経たのがノンアルコールワイン(低アルコールワイン)と覚えておきましょう。
Noloワインが注目を集める理由
なぜNoloワインが注目を集めているのでしょうか?
その理由をまとめて解説します。
健康への関心が高まった
アメリカでは健康への関心が高まっています。特にお酒をたくさん飲む人は、飲みすぎによる健康被害を実感しているはずです。
アルコール自体にカロリーがあるため、Noloワインは通常のワインに比べてローカロリーだと考えられます。
またお酒を飲むと、食欲増進で食べ過ぎたり、二日酔いになったり、肝機能に異常が出たりと、さまざまなリスクがつきまといます。
Noloワインならそれらの心配が少なく、安心してワインを楽しむことができるでしょう。
若年層の飲酒量が減少
アメリカでは若年層の飲酒量が減っています。
2019年にワイン・マーケット・カウンシルが実施した調査によると、20~35歳の31%が飲酒量を減らしていることが分かっています。
こういった人は、「ソーバーキュリアス(Sober Curious)」と呼ばれ、健康を考慮してあえて飲まないという選択をしています。
現在の若年層は、インターネットで大量の情報に触れながら育ってきました。そのため、健康や予防医療の知識を有しています。その結果、アルコールを飲むことは良くないと感じているのです。
Noloワインの味や香り
Noloワインの味や香りは、通常のワインと少し異なります。
7~10%に定義されている低アルコールワインであれば、普通のワインとそこまで変わりません。
しかしノンアルコールワインは、少し味気ない印象があるようです。
アルコールを除去すると、旨味やコクが抜けます。そのため、ワイン本来の味わいとは少し違った印象となっています。
ノンアルコールワインの製法
ノンアルコールワインには2つの製法があります。
低圧蒸留法
低圧蒸留法とは、ノンアルコールワインの元祖ともいえるドイツのカールユング(Carljung)社が開発した製法です。
ワインを真空状態にし、加熱と蒸留してアルコールを抜いていきます。その後、香りだけワインに戻して完成です。
逆浸透法
逆浸透法は、アメリカ・カリフォルニアにあるAriel社が開発した製法です。
まずは通常のワインを製造します。その後、何度も濾過を繰り返して水とアルコール以外を取り出します。
濾過されたものは、水を加えノンアルコールワインとなります。
揮発性物質回収法
揮発性物質回収法とは、ワインに遠心力をかける製法です。
遠心力により香りとアルコールを除去します。その後、アルコール分だけを加熱する仕組みです。
おすすめのNoloワイン
最後におすすめのNoloワインを紹介します。
国産ワインも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
シャトー勝沼 カツヌマグレープ 赤 ノンアルコールワイン
シャトー勝沼は、140年以上の歴史を持つ老舗ワイナリーです。
山梨県甲府市勝沼町は、昼夜の寒暖の変化が大きく、ブドウの栽培に適した地域です。
日本最古のブドウ栽培の歴史を持ち、日本ワインの中心地として栄えています。
シャトー勝沼では、伝統的なワイン造りで磨いた技術を元に、アルコール0.00%のノンアルコールワインテイスト飲料を開発しました。
程よい果実味と酸味があり、ワインを連想させる渋みが特徴です。またポリフェノールも含まれているため、健康志向の人にもおすすめです。
インヴィノ ヴェリタス ヴィンセロ ティント ノンアルコールワイン
ドイツのPANAVAC(パナバック)が手掛ける、ノンアルコールワインです。
スペインの代表的な赤ワイン品種、テンプラニーリョからアルコールを抜いて生産されています。
濃厚な果実味とほどよい酸味があり、赤ワインと区別がつかないほど高品質です。
ワインが飲みたいけど飲めない、という時に試してみてはいかがでしょうか。
カールユング シャルドネ 白 (ノンアルコールワイン)
ノンアルコールワインの先駆けとして知られるカールユング社が手掛けるノンアルコールワインです。
創業者のカールユングは、ワインを含めブランデーなどを製造する会社を立ち上げました。
しかし歳を取ると、仲の良い顧客が健康上の理由でお酒を飲めなくなりました。そこで、ワインからアルコールを除去したノンアルコールワインを考案します。
その結果、世界初のノンアルコールワインを製造し、世界中で注目を集めました。
カールユング シャルドネは、独自に開発した低温真空蒸留法を使用し、アルコール分を除去。ワイン本来の味や香りを損なうことなく楽しめます。
ほどよい辛口に仕上がっているため、食事に合わせるのもおすすめです。
Paris’16 Blanc
Paris’16 Blancは、最高級のノンアルコールスパークリングワインです。
エッフェル塔にあるパリス(Paris)の16区のスジエムには、パッシー(Passy)と呼ばれる村がありました。
この場所では、修道士がブドウ栽培をしていたといいます。それにちなんで「Paris’16」と名付けられました。
フレッシュで瑞々しさがあり、上品な口当たりを楽しめます。すっきりとしているので、食事にも合わせやすいでしょう。
レ・ココット シャルドネ
フランスのドメーヌピエールシャヴァンが手掛ける、ノンアルコールスパークリングワインテイスト炭酸飲料です。
ノンアルコールワインのパイオニア的存在で、脱アルコールワインを中心に製造しています。
レ・ココット シャルドネは、シャルドネを100%使用し、繊細な泡とトロピカルフルーツのような香りが特徴です。バランスの取れたドライな飲み口に仕上がりで、食事の場面でも活躍してくれます。
まとめ
今回は、Noloワインの特徴やおすすめのワインを紹介してきました。
年々、Noloワイン市場は伸び続けています。健康を意識する人だけでなく、お酒を飲めない人にも楽しめるのが魅力ですね。
それでは本記事を参考に、Noloワインを飲んでみてくださいね。
■この記事を読んだ方におすすめの記事 | |
【脱アル】ノンアルコールのシャンパンおすすめ10選 | |
話題を集めている「ノンアルコール焼酎」に注目! | |
流行必至⁉「ハードセルツァー」特徴やおすすめの商品を紹介 |