赤ワインのおすすめ16選!選び方やより美味しく飲むコツなどもご紹介【お酒の会社が厳選】
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種類も値段も幅広くありすぎるワインの世界。独特なコメントやグラスをくるくると回す動作など、正直ハードルが高いイメージがあると思います。
しかし、ワインの基礎は意外と簡単です。ワイン選びの基礎やちょっとしたコツを覚えると各段にワインを楽しく飲むことができます。
この記事は、ワインの選び方の基礎やおすすめワインなどをご紹介。ワイン初心者から好きで良く飲むけど詳しくは知らないという方は参考になる内容も多いかなと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
赤ワインの選び方
赤ワインは、黒ぶどうの果肉や果汁の他に、果皮や種子を一緒に発酵させて造られるワインです。
赤ワインは、特有の渋みや色味が特徴ですが、一緒に発酵させる果皮や種子が由来となっています。
使われるぶどうや造り手によって大きく味わいが変わってきますので、どうやってワインを選んだらよいのかを紹介していきます。
初心者向け | ボディでワインを選ぶ
まず赤ワインを選ぶ時には、「ボディ」の表記をチェックするのがおすすめです。
「ボディ」とは、ワインの力強さや重さ、渋みを表現する際に使われる言葉。
重厚で渋みもどっしりとしたものから順に「フルボディ」「ミディアムボディ」「ライトボディ」と表現され、ワイン選びの一つの分かりやすい基準となります。
あまり渋みが得意ではない方には、ライトボディやミディアムボディのワインがおすすめです。
また、すべてに該当するわけではありませんが、ボトルの形を見てもライトボディか、フルボディかを選別することもできます。
左のボルドー型といわれる、いかり肩形状のワインボトルは、フルボディのワインが多いです。
主にフランスのボルドーで普及しているボトルですが、最もよく見る形状だと思います。
ボルドー地方では渋みなどの元となるタンニンを豊富に含むぶどう品種を使用したワインの生産が盛んです。
こうしたワインは一般的に熟成させて味わいを良くすることがありますが、熟成に伴って澱(おり)と呼ばれるタンニンが結晶化したものが発生してしまいます。
飲んでも問題はないですが、一緒に飲むと口当たりが非常に残念なものに。
そのため、注ぐときに澱が入りにくい形状ということで、いかり肩のような形状となっています。
フルボディやミディアムボディのワインを飲んでみたいという方はボルドー型のボトルを選んでみましょう。
一方で右のブルゴーニュ型、なで肩形状のワインボトルは、比較的渋みが少なめのライトボディのワインが多いです。
ボルドー型に比べて、澱があまり発生しないのが特徴の1つ。
ちなみに、ワインをたくさん保管できるようになで肩の形状になったといわれています。
ライトボディのワインを飲んでみたいという方はブルゴーニュ型のボトルを選んでみましょう。
初心者向け | ぶどう品種をチェックしよう
ボディでワインを選んでみると、ぶどうの品種によっての違いも気になってくるでしょう。
ぶどう品種を抑えるともう少し深まってワイン選びができると思います。
ここでは、赤ワインに使われる代表的なぶどう品種を紹介していきます。
ぶどう品種① ピノ・ノワール
フランスのブルゴーニュ地方を中心に栽培される黒ぶどう品種。
イチゴやラズベリー、チェリーといった赤色の果実の様相を感じさせてくれます。渋みも少なく、口当たりもスムースなので、飲みやすいワインになっている場合が多いです。
ぶどうの育った環境や造り手、その年の気候などによって表情がガラっと変わるのも特徴。
使われるワインの価格帯はピンキリですが、最も高価なワインとして有名なロマネコンティなどにも使用されています。
ぶどう品種② カベルネ・ソーヴィニョン
フランスのボルドー地方やアメリカのナパヴァレーなどで栽培される黒ぶどう品種。
「黒ぶどうの王様」「赤ワイン品種の王者」などとも評され、最もポピュラーなぶどう品種としても知られています。
香りや味わいには、カシスやブルーベリーのような黒っぽい果実が感じられるものが多いです。カベルネ・ソーヴィニョンを主体としたワインからは濃厚でどっしりとした印象を受けるでしょう。
地域によってエレガントな雰囲気を纏ったり、パワフルな表情を見せたり、スパイシーさを秘めたりとニュアンスに違いがありますが、果実感を楽しみたいならカベルネ・ソーヴィニョンがおすすめです。
ぶどう品種③ メルロー
フランスのボルドー地方やニュージーランドなどで栽培される黒ぶどう。
カベルネ・ソーヴィニョンに次いで2番目に多く栽培されています。
メルローを使ったワインの多くは「ビロード」や「シルキー」と表現され、滑らかで優しさのあるニュアンスが特徴的です。プラムやブルーベリー、チョコレートのようとも表現されます。
重みはありますが、渋みが優しいので、ワインに飲み慣れていない方にもおすすめです。
ぶどう品種④ シラー(シラーズ)
シラー(シラーズ)は、主にフランスのローヌ地方で栽培される黒ぶどうです。
ブレンド用の品種としても重要で、多くのワインに採用されています。
「スパイシー」とよく表現されるようなぶどう品種で、黒コショウのようなニュアンスを持っており、ジビエやローストしたお肉との相性が抜群です。
またローヌ地方で造られることが多いため、ボルドーやブルゴーニュ地方に比べてブランド的な価格高騰が少なく、お値段的にも優しめ。
ぶどう品種⑤ マスカット・ベリーA
「日本ワインの父」川上善兵衛氏が生み出した日本生まれの黒ぶどう品種です。山梨県や新潟県、岡山県などで栽培されています。国際的には、2013年に正式に品種登録されました。
マスカット・ベリーAを使ったワインは、いちごのような赤色の果実や、もう少し甘いキャンディを彷彿とさせる香りをもちます。
タンニンも非常に軽く、フレッシュなので、あまりワインを飲み慣れていない方でも飲みやすいでしょう。
初~中級者向け | 料理から選ぶ
ワインは一緒に合わせる料理によって、劇的に変化します。良い方向にも悪い方向にもですが…。
相性の良いワインと料理の組み合わせは「結婚」という意味を持つ「マリアージュ」という言葉が使われるほどに感動を与えてくれます。
料理を合わせることを想定して、ワインを選ぶ時のコツを見ていきましょう。
料理から選ぶ① 「色」を見て簡単ペアリング
料理に合わせてワインを選ぶときに最も簡単な方法が「色」を似たもの同士で合わせる方法です。
よく「白ワインには魚料理」「赤ワインには肉料理」と言われたりしますが、これは「色」を意識した組み合わせから来ています。
また、深みのある赤黒い色や、ルビーのような華やかで明るい赤色など赤色の中でも個性があるので、濃さに応じて料理を選んだり、逆に料理の濃さに応じてワインを選ぶと良いでしょう。
料理から選ぶ② 「産地」を合わせて旅行気分
ワインが造られた国、地域で食べられている料理と合わせると相性が良くなりやすいと言われています。
フランス料理を食べるならフランスのワイン、和食なら日本のワインなどでワイン選びを行うと良いでしょう。
ワインはその地域の個性を色濃く表します。料理もその土地の風土に馴染んだものが多いので相性がとりやすいです。
料理から選ぶ③ 「補う」イメージでワインを選ぶ
料理に足りない要素をワインで補うようなイメージで選ぶのも相性がとりやすいです。
例えば、シラーを使ったワインはスパイシーな要素が強いため、合わせる料理にスパイシーな要素が入ると美味しいそうなものを選ぶ、といった具合ですね。
白ワインでも同じですが、要素から脳内で掛け算してワイン選びができると、ペアリングもより一層に楽しめるようになりますし、バッチリ合ったときに何とも言えない嬉しさがあります。
中~上級者向け | 生産者にこだわる
よりワイン選びにこだわるなら、生産者(ドメーヌ)やブランドに注目してみましょう。
ワインは造り手によって大きく味わいを変えます。違いは、造り手の方針や個性を表現しているともいえますね。
好きな生産者、好きなブランド、いわゆる「推し」が見つかると益々ワイン選びは充実したものになるでしょう。
ちなみに、生産者の違いを楽しむなら「水平飲み」がおすすめ。水平飲みは、同じヴィンテージや同じぶどう品種のワインなどで、違う畑や違う生産者のワインを飲み比べする飲み方です。
違いを楽しみながらワインを飲み比べてみましょう。
上級者向け | ヴィンテージにも注目
ワインにはヴィンテージ、いわゆるぶどうが収穫された年が表記されている場合がありますよね。
ヴィンテージの違いには、ぶどうが育った天候による違いや生産者側で世代交代があったなどの歴史的な背景要素が秘められています。
理解してワインを選び、楽しめるようになると味や香りから、さらに一歩踏み込んだ楽しみ方ができるでしょう。
揃えるのは少し大変ですが、「水平飲み」に対して「垂直飲み」という、生産者を同じに、ヴィンテージを変えて飲み比べる飲み方もあります。ワインを深く知りたい方は試してみてください。
シーン別!おすすめの赤ワイン16選
シーンや価格などを分けておすすめの赤ワインを紹介していきます。
スーパーでワインを選ぶならこの3本
まずは、スーパーなどでも見かけることが多いワインから3本を厳選してご紹介していきます。
コノスル ビシクレタ・レゼルバ
生産者 | コノスル |
国・地域 | チリ |
品種 | 複数 |
タイプ | 複数 |
おすすめ料理 | – |
価格帯 | 1,000円前後 |
自転車のマークが印象的な安旨ワインシリーズの代表格
「ビシクレタ・レゼルバ」は、1993年に設立されたチリの「コノスル」が販売する最もスタンダードなシリーズです。
コノスルは、ワイン専門誌で世界で最も称賛されるワインブランドで2位になるなど、世界的にも人気の造り手。
スーパーやコンビニでもよく見かけるワインですが、価格帯も500円~1,000円前後のものが多くかなりお手頃です。
また、赤白合わせて13種類ものバリエーションがあり、ぶどうの違いを楽しみつつ楽しめます。
最初に飲むならカベルネ・ソーヴィニョンやピノ・ノワールなどから飲み始めるのがおすすめです。
ムートンカデ
生産者 | バロン・フィリップ・ド・ロートシルト |
国・地域 | フランス、ボルドー |
品種 | メルロ、カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン |
タイプ | ミディアムボディ |
おすすめ料理 | 香草系の肉料理、ビーフシチュー |
価格帯 | 1,500~2,000円 |
超高級ワインを感じる安旨ワイン
「ムートンカデ」は、5大シャトーの一つ「シャトー・ムートン・ロートシルト」をカジュアルに楽しむために造られたワインです。
熟したカシスやブルーベリーの黒い果実とカカオのニュアンスに、凝縮感のある果実感とはっきりとした酸味、タンニンが非常に良いバランスで整えられています。
5大シャトーの安定したクオリティというと高価なイメージがありますが、1,000円台で購入が可能です。
コスパの良いスーパーで購入出来るワインといえるでしょう。
ビコーズ
販売者 | フィラディス |
国・地域 | 各地複数 |
品種 | 複数 |
タイプ | 複数 |
おすすめ料理 | – |
価格帯 | 1,000円台 |
知る楽しさを感じるワインシリーズ
「ビコーズ」は、ワインの輸入や卸を行う日本の会社フィラディスが販売する、知る楽しさに着目したワインシリーズです。
ラベルに香りを視覚化したアロマチャートがあったり、代表的で分かりやすい味わいのものをセレクトしていたりと、ワインを知って楽しむための工夫がなされています。
樽で買い付けて日本で瓶詰めをしているため、価格帯も1,000円台と抑えられており、ハウスワインとしても楽しみやすいです。
コスパ◎赤ワインに迷ったらこの5本
ワイン選びに迷った時に飲んで欲しい、定番でハズレの無い赤ワインをご紹介していきます。
ビー・ビー グラーツ カザマッタ ロッソ
生産者 | ビー・ビー・グラーツ |
国・地域 | イタリア |
品種 | サンジョヴェーゼ |
タイプ | ミディアムボディ |
おすすめ料理 | ラタトゥイユ、ボロネーゼなど |
価格帯 | 1,000~1,500円 |
自由な芸術的イタリアハウスワイン
イタリアの芸術家ビービーグラーツが辿りついたのはワイン造りでした。
本人の自由なセンスと土着品種への愛は、型破りなワインを創り上げ、イタリアで3位、世界最大のワイン見本市でのブラインドテイスティングで1位になるなど世界的な評価を得ています。
そんなビービーグラーツの、「カザマッタ」は世界観への入り口となるようなハウスワインです。
使われている「サンジョヴェーゼ」というぶどう品種は、プラムやブラックチェリーを想像させるような華やかで甘酸っぱいニュアンスになることが多いですが、カザマッタロッソは4つのヴィンテージがブレンドされているため、凝縮感や深みもしっかりとあります。
価格も1,000円前半とかなりお手頃です。
シャトー・モン・ペラ
生産者 | シャトー・モン・ペラ、デスパーニュ家 |
国・地域 | フランス、ボルドー |
品種 | メルロ、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン |
タイプ | ミディアムボディ |
おすすめ料理 | 蒲焼き、すき焼きなど |
価格帯 | 2,000円~ |
オーパスワンに匹敵?神の雫でも大絶賛のワイン
「シャトー・モン・ペラ」は、人気ワインマンガの「神の雫」に登場し、日本でも大ヒットしたワインです。
1998年には、「ル・パン」をはじめとするシンデレラワインや、「ハーラン・エステート」などのカルトワインを手掛けた天才醸造家ミッシェル・ロラン氏の監修も入り、以前に増して素晴らしいワインとなっています。
評価も高く、メドック第一級格付けワインを上回るほどの評価を受けることも。
味わいでは、メルロー主体というのが分かりやすい優しくもパワフルな果実味とタンニンをほどよい酸味がまとめあげてくれます。神の雫ではロックバンド「QUEEN」のようとも表現されていたり。
ハイコスパな価格設定も嬉しいですが、ワイン好きなら話題性的にも一度は飲んで置きたいワインです。
ソンジュ・ド・バッカス
生産者 | ルイ・ジャド |
国・地域 | フランス、ブルゴーニュ |
品種 | ピノ・ノワール |
タイプ | ミディアムボディ |
おすすめ料理 | ローストビーフ、焼き鳥(タレ)など |
価格帯 | 3,500円~ |
ブルゴーニュの教科書的ドメーヌがおくる日本限定ワイン
「ソンジュ・ド・バッカス」は、ブルゴーニュの教科書的存在であるルイ・ジャドが手がけるワインです。
AOCブルゴーニュですが、ヴィラージュ(村名)などの格上のぶどうも一部ブレンドされており、かなりリッチな造り。
ブルゴーニュ各地から選りすぐったぶどうをブレンドし、重厚感もある理想形に近いピノ・ノワールが表現されています。
コスパの高さを実感出来るワインと言えるでしょう。
ダックホーン デコイ
生産者 | ダックホーン・ヴィンヤーズ |
国・地域 | アメリカ、ナパヴァレー |
品種 | メルロー、カベルネ・ソーヴィニョンなど |
タイプ | – |
おすすめ料理 | – |
価格帯 | 2,000円前後 |
世界のTOP100ワイン1位に輝く2,000円台ワインシリーズ
「デコイ」は、ダックホーンヴィンヤーズが、「高品質なワインをリーズナブルな価格で」というポリシーでリリースしているセカンド位置付けのワインです。
2017年のワインスペクテーターで世界のTOP100ワインで1位に輝いた他、アメリカオバマ大統領の就任式昼食会で提供されるなど、その評価は確かなもの。
メルローが代表的ですが、カベルネ・ソーヴィニョンやピノ・ノワール、ジンファンデル、白各種と種類も豊富です。
コート・デュ・ローヌ ドメーヌ・ド・ラ・ジャナス
生産者 | ドメーヌ・ド・ラ・ジャナス |
国・地域 | フランス、南ローヌ |
品種 | グルナッシュ、ムールヴェードル、カリニャンなど |
タイプ | フルボディ |
おすすめの料理 | ステーキ、ローストビーフなど |
価格帯 | 2,000円~ |
野性味抜群!フルボディの高コスパワイン
フランスのローヌ地方で人気の生産者「ドメーヌ・ド・ラ・ジャナス」のコート・デュ・ローヌはコストパフォーマンスが高いワインです。
香りは思わず声が漏れるほどに複雑で濃厚ですが、口当たりは意外と優しめ。
しかし、ボディは強烈でブラックチェリーやプラムのような果実味や凝縮感はまさしくフルボディです。
余韻も長めなので、肉料理などのメインと合わせると良いでしょう。
価格2,500円ほどですが、倍額しても戦えるほどにパワフルなワインです。
料理別のおすすめワイン5選
料理とワインは切っても切り離せない関係です。
ここでは料理に合うワインをおすすめのセレクト基準において紹介していきます。
ハンズ ・オブ・タイム
生産者 | スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ |
国・地域 | アメリカ、ナパヴァレー |
品種 | カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、マルベック |
タイプ | フルボディ |
おすすめ料理 | 牛、ラムなどのグリルステーキなど |
価格帯 | 5,000円前後 |
ステーキに合うワイン
赤ワインと言えば肉料理という方も多いでしょう。肉料理にあわせて欲しいワインは数え切れないほどありますが、ここでは「ハンズ ・オブ・タイム」を紹介します。
ハンズ・オブ・タイムをつくるスタッグス・リープ・ヴィンヤードは、「パリスの審判」といわれるフランスワインVS.カリフォルニアワインのブランドテイスティングで1位になったワインを手掛けるアメリカを代表するワイナリーです。
ハンズ・オブ・タイムは、そんなスタッグス・リープの高い技術と伝統を表現する「手印」をアイコンにしたワイン。
熟れたベリーの香りと赤黒い果実に溶け込んだハーブ感が肉料理とバッチリと合います。
タンニンは柔らかめですが、余韻が長く、肉の強い味にも負けません。
スラ シラーズ
生産者 | スラ・ヴィンヤーズ |
国・地域 | インド |
品種 | シラーズ |
タイプ | ミディアムボディ |
おすすめ料理 | カレー、スパイシーな料理 |
価格帯 | 1,500円前後 |
カレーに合うワイン
インドのワインというとそれほど有名ではないかもしれません。しかし、「スラ」はフランスの3つ星レストランでも採用されるなどその評価は確かなものです。アジア発のワインで、最も人気なワインの一つといっても過言ではないでしょう。
味わいは、赤黒い果実のニュアンスに、黒コショウを連想する蠱惑的な香りが感じられます。
重すぎず、スパイシーさが豊富なので、カレーやタンドリー料理との相性は抜群です。
ワイン自体がしっかりしているので、スパイシーな料理だけでなくハード系のチーズやすき焼きなどとも合います。
穂坂 マスカット・ベリーA メルシャン
生産者 | シャトー・メルシャン |
国・地域 | 日本、山梨県 |
品種 | マスカット・ベリーA |
タイプ | フルボディ |
おすすめ料理 | 焼き鳥(タレ)など |
価格帯 | 3,000円前後 |
焼き鳥に合うワイン
少しピンポイントですが、日本のおつまみの代表の1つといえば焼き鳥は外せません。
焼き鳥に合わせて欲しいワインは、メルシャンの「穂坂マスカット・ベリーA」。
手掛けているメルシャンは、日本ワインのパイオニアとも言うべき日本を代表するワイナリーです。
華やかで明るい赤色の果実を彷彿とさせる香りと心地よい酸味に、多くの要素が絡み合うような果実味が、タレを使った焼き鳥と最高の相性を魅せます。
ベリーっぽさもあるので、ベイクドチーズケーキやブラウニーなどと合わせても良いでしょう。
テラザス レゼルヴァ マルベック
生産者 | テラザス |
国・地域 | アルゼンチン、メンドーサ |
品種 | マルベック |
タイプ | フルボディ |
おすすめ料理 | チョコレート、肉料理など |
価格帯 | 2,000円前後 |
チョコレートに合うワイン
チョコレートや濃厚なフォンダンショコラに合わせて欲しいワインが、「テラザス」の マルベックです。
香味は、フレッシュなスミレのアロマと、凝縮感のある果実味と重厚なタンニンが特徴的ですが、酸味がほどよくバランスをとっており、フルボディのなかでは飲みやすい印象があります。
チョコレート以外では、牛肉との相性が抜群。アルゼンチンが牛肉をよく食べる国ということもあってか、バッチリ合います。
ベリンジャー ファウンダーズ
生産者 | ベリンジャー |
国・地域 | アメリカ |
品種 | カベルネ・ソーヴィニョンなど |
タイプ | フルボディ |
おすすめ料理 | バニラアイス、グリルした赤身魚など |
価格帯 | 2,000円前後 |
アイスに合うワイン
食後もワインを楽しむならアイスと「ベリンジャー ファウンダーズ」のカベルネ・ソーヴィニョンとの食べ合わせは外せません。
ベリンジャー ファウンダーズのカベルネ・ソーヴィニョンは、ブルーベリーのような果実感が甘く、シナモンやバニラのニュアンスも持っています。
フルボディですが、酸味などのバランスがよくヘヴィ過ぎる印象もないです。バニラアイスと一緒に飲んだり、アイスに直接かけて食べても美味しくいただけるでしょう。
ハズレの少ない安定したワインで、価格もお手頃なので、常備しておきたいワインの一つです。
ギフトシーンにおすすめのワイン3選
ワインは誕生日や結婚等のお祝い、クリスマスなどのギフトシーンでワインが選ばれることも多いですよね。
ここでは、1万円以上の高級なプレゼントにおすすめのワインをご紹介します。
シャトー・カロン・セギュール
生産者 | シャトー・カロン・セギュール |
国・地域 | フランス、ボルドー |
品種 | カベルネ・ソーヴィニョン、メルローなど |
タイプ | フルボディ |
おすすめ料理 | ラム肉、ブルーチーズなど |
価格帯 | 15,000円~ |
ハートのラベルがかわいい高級ワイン
「シャトー・カロン・セギュール」は、メドック格付3級の人気ワインです。もちろんヴィンテージによって違いはでますが、お手本のようなボルドーワインで、伝統的で真っ直ぐな仕上がりが特徴。
しかし可愛いラベルとは反するように、エレガントでタンニンがしっかりしており、パワータイプです。
ちなみにセカンド位置づけの「ル・マルキ・ドカロン・セギュール」は、安ければ価格が5,000円台から探せます。
同じくラベルはハート。ぶどうの主体はカベルネ・ソーヴィニョンからメルローになっているので、シャト・カロン・セギュールよりも少しミディアムボディ寄りになっています。
手土産であれば、ル・マキ・ド・カロン・セギュール、結婚のお祝いなどの贈り物ならカロン・セギュールなどで分けると良いかもしれませんね。
サッシカイア
生産者 | テヌータ・サン・グイド |
国・地域 | イタリア、トスカーナ |
品種 | カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フランなど |
タイプ | ミディアムボディ |
おすすめ料理 | ジビエ料理、パスタなど |
価格帯 | 25,000円~ |
スーパータスカンといえばこのワイン
「サッシカイア」は、当初イタリアのワイン法上、使用しているぶどうがイタリア品種ではなかったことから、下位のテーブルワインとして位置付けられていたワインです。
しかし、世界的なワイン誌、ワイン・アドヴォケイトでも100点をとるなど、圧倒的な実力でその壁を乗り越えてきました。
そんなサッシカイアは、土壌や気候が栽培に最適と言われるボルゲリ地区で育ったカベルネ・ソーヴィニョンを主体に使用しており、圧倒的な存在感と高貴さを纏っており、飲む人の心を魅了します。
赤黒い果実とほんのりカカオを感じるような香りと、パワフルながらにシルキーなタンニン、奥行きを出すミネラルと上質な酸が絶妙です。
知名度が高いこともありますが、仕事関連のお祝いで、成長を期待して贈り物を選びたいというときには、ワインの背景も重なって良いギフトになるでしょう。
ちなみにセカンドの「サッシカイア グイダルベルト」は、10,000円以下で購入できます。
オーパス・ワン
生産者 | オーパス・ワン・ワイナリー |
国・地域 | アメリカ、ナパヴァレー |
品種 | カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、メルローなど |
タイプ | フルボディ |
おすすめ料理 | ソースがしっかりとした肉料理など |
価格帯 | 50,000円~ |
2大巨匠が手掛ける高級ワインの大定番
日本でも「オーパス・ワン」は高級ワインの定番として名を馳せています。お値段は張りますが、喜ばれること間違いなしです。
オーパス・ワンは、フランスワイン界の超大物フィリップ・ド・ロートシルトとカリフォルニアワインの第一人者のロバー・トモンダヴィが手を組んで生まれました。
旧世界フランスの伝統的な造りをベースにしているので、典型的なボルドーのフルボディですが、カリフォルニアらしい果実のフレッシュ感が他のワインとは一線を画しています。
ヴィンテージによっても評価は分かれますが、おすすめのヴィンテージは2013、2014、2016、2018あたりです。
お財布的に厳しい場合は、セカンド位置付けのオーバーチュアもおすすめ。30,000円前後で購入が可能です。
ワインをより美味しく飲む方法
ここからは、ワインをより美味しく飲むためのちょっとしたコツを4つ紹介します。
ワインを飲む「温度」にこだわる
種類 | 温度 |
赤ワイン(ミディアム~フルボディ) | 12~18度 |
白ワイン、赤ワイン(ライト~ミディアムボディ) | 8~12度 |
スパークリングワイン | 5~8度 |
ワインには適した飲み頃の温度があります。
赤ワイン、白ワイン、スパークリングワイン、ぶどう品種等々で細かく違いはあるものの、一般的には「12〜15度あたり」が良いとされる温度帯です。
ちなみに、ワインの温度を下げると、酸味はシャープになり、渋みが強調され、逆に温度を上げると、酸味や渋みはやわらかく、甘みを感じやすくなります。
そのため、赤ワインの冷やしすぎは渋みや酸味が前面に出るため、おすすめしません。もし冷蔵庫に入れているときは、取り出してから1時間程度置いて、飲むとより美味しく飲むことが出来るでしょう。
ちなみに白ワインは冷えている方がシャープに楽しめます。いろいろ飲み比べて温度による違いを楽しむのもおもしろいかもしれません。
適したワイングラスで飲むと香りが変わる
適したグラスでワインを飲むことも、より美味しく楽しむためのポイントです。
一概にワイングラスと言っても、ボルドー型、ブルゴーニュ型、万能型、モンラッシェ型、フルート型の5種類があります。
同じワインでもワイングラスの形状が違うだけでガラっと味わいが変わります。もちろんワインではないコップなどで飲む場合でも差を感じるでしょう。
とはいえ、最初から全て揃えるのも大変ですよね。1種類だけ揃えるのであれば、名前の通り万能型がおすすめです。
空気に触れるとワインが開く
映画やアニメなどでワイングラスをくるくると回すシーンが見られると思います。
これはスワリングと呼ばれるもので、ワインを空気にあてることで、香りを開かせたり、香りのマスキングを改善するためのものです。
ただし、回せば回すだけ美味しくなるというものでもありません。いろいろな考え方がありますが、基本的には2~3回程度回せば十分です。
回す前の香りと回した後の香りを比べてワインの理解を深めることを目的にする意識でほどほどにスワリングするのがおすすめ。
回し過ぎは厳禁で、白ワインであれば、1回2回もまわせば十分ですし、スパークリングなどは回していると泡も飛んでしまうので回さないほうが良かったりします。
ちなみに、マナー的にはこぼれても相手にかからない左回りで回すのがベターです。
飽きてきたらカクテルアレンジも
「飲み切れず余ってしまったので味変したい」「あまり口に合わなかった」ということもありますよね。そんな時はカクテルアレンジをして飲むのもおすすめです。
簡単な赤ワインカクテルを3つ紹介します。
ワイン×ジンジャーエール「キティ」
キティは、赤ワインとジンジャーエールを1:1で合わせたカクテルです。
作り方は氷の入ったグラスに、ワインとジンジャーエールを注いで炭酸が飛ばないように軽くまぜるだけ。
ジンジャーエールの爽やかさが加わるので赤ワインの渋みやアルコールっぽさが緩和され飲みやすくなります。
ちなみに白ワインとジンジャーエールを合わせるとオペレーターというカクテルに。
ワイン×コーラ「カリモーチョ」
カリモーチョは、赤ワインとコーラを1:1で合わせたカクテルです。
作り方はキティとほとんど同じ。氷が入ったグラスに赤ワインコーラを入れて炭酸が飛ばないように混ぜるだけ。
ボージョレ・ヌーヴォーなどの若いワインなどと相性が良く、カジュアルに楽しめるカクテルです。
お好みでライムやレモンを加えると、よりカクテルっぽく楽しめるでしょう。
赤ワイン×フルーツ「サングリア」
サングリアはワインに数種類のフルーツやスパイス、砂糖などをいれて造られるカクテルです。
赤ワインであれば、イチゴやベリー、シナモンなどを入れるのがおすすめですが、特に決まりはありません。お好みのフルーツを入れてください。
ただし、漬け込んで、アルコールを製造してしまうと酒税法に引っかかってしまうため、飲む前にフルーツをいれるように注意しましょう。
ちなみに、余ったフルーツは、そのまま食べてしまってもいいですが、砂糖を足して煮詰めてジャムすることもできます。
まとめ
今回は、赤ワインの基本的なところから、おすすめを16選ご紹介しつつ、選び方や美味しく飲むためのコツなどを紹介しました。
ワインは難しいイメージもありますが、ポイントを抑えると、楽しく飲むことができます。
お読みいただいた方のワイン選びなどの一助になれば嬉しいです!
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