日本酒の勉強はこうする!勉強の仕方やおすすめ本、アプリ、資格をご紹介
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日本が世界に誇る伝統的なお酒の一つが「日本酒」。その味わい深さ、奥深さから昨今は国内外問わず高い人気を誇ります。
しかし、日本酒を本当に理解し楽しむには、その歴史、文化、製造方法、さらには使用される酒米の特徴まで、幅広い知識が必要です。
「日本酒について学びたいけど、どこから始めればいいだろう?」そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
本記事では、日本酒学習の重要なポイントをわかりやすく解説していきます。
目次
日本酒の勉強で学ぶ内容は主に3つ
日本酒の勉強で学ぶ主な内容は主に3つあり、実際の資格試験でも重要視されるテーマになります。
その①:日本酒の歴史と文化
日本酒の歴史は、水稲が伝来した弥生時代にまで遡り、奈良時代にはすでに清酒が存在し、平安時代には宮廷文化とともに発展しました。
日本酒はただの飲み物ではなく、古来から神事や儀式の中で重要な役割を果たしており、現代の文化にも強い影響を与えていることを日本酒勉強の初めに学んでいきます。
その②:日本酒の原材料と製造方法
日本酒の主な原材料は米と水、麹ですが、これらの種類、質が仕上がりの風味に大きな影響を与えます。
ワインでいうブドウ品種のように、日本酒にも多数の酒米があり、それぞれの名称や名産地、特徴や歴史について学びます。
また、日本酒の醸造では発酵の過程が非常に重要になるため、酵母や麹菌の種類や特徴、さらに細かく学びたい方は発酵の温度帯なども併せて覚えてみましょう。
その③:日本酒の種類と特徴
日本酒には「純米酒」「本醸造酒」「大吟醸」などの”特定名称酒”に分類されるものが8種類あり、それぞれ使用する原材料や製法によって味わいが異なります。
例えば、純米酒は米と水だけで作られ、米本来の深い味わいが楽しめるのが特徴であり、一方で本醸造酒や吟醸酒はアルコールを添加しているため、より軽やかな風味や香りが際立ちます。
各種類の名称、特徴、精米歩合などの細かい規定を覚えることが必要となるテーマです。
日本酒の勉強の仕方
次に、日本酒で勉強するテーマの総論を理解したうえで、いざ勉強を進めていくうえでのおすすめの方法を紹介します。
日本酒勉強に役立つ本の紹介
数年前と比べ、日本酒学習にぴったりの書籍が多く見受けられるようになりました。
なかでもおすすめなのは、以下の3つ。
日本酒の基礎知識が分かりやすく網羅的にまとめられています。
日本酒完全バイブル
日本酒の基礎知識
No.1ソムリエが語る、新しい日本酒の味わい方
また、より専門的な知識を深めたい方には、最後に紹介する各資格を申し込むと送付される教本が最適です。
日本酒の勉強に役立つアプリとサイト
次は少しテイスティング向けの実践的な方法になりますが、自分が飲んだ日本酒の銘柄や特徴を記録しデータベースとして蓄積可能なアプリを使って学ぶ方法も人気です。
「さけのわ」や「Sakenote」などのアプリを活用することで、飲んだ日本酒の特徴をメモして読み返すことで、テイスティング力は格段に上がるはずです。
さけのわ
URL:https://sakenowa.com/
Sakenote
URL:https://sakenote.com/
日本酒の資格おすすめ3選
せっかく日本酒の勉強を始めるからには、何か目標やゴール設定を決めておくのもいいでしょう。
趣味であれば、一般の方が受験しやすいことで人気の「日本酒検定」がおすすめですし、仕事柄お酒を取り扱う方や本格的に日本酒の知識を深めたいという方であれば、「J.S.A SAKE DIPLOMA」や「唎酒師(ききさけし)」の資格は持っておいて絶対に損はありません。
日本酒検定
日本酒検定は、プロフェッショナルほど深掘りする必要はないが、普段の日本酒の楽しみの幅を広げたいという趣味嗜好の強い一般消費者向けの資格になっています。
1級、準1級、2級、3級、4級、5級の6つの階級に分かれており、難易度は違えど、共通して日本酒の歴史や文化、製造工程や飲み方に関する網羅的な知識が問われます。
ちなみに、1級にもなるともはやプロ顔負けのマニアックな出題が多くなるため、合格者には「日本酒名人」の認定証書も配られるそうです。
我こそはという方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
日本酒検定公式サイト
詳細:https://ssi-w.com/nihonsyu-kentei/
J.S.A SAKE DIPLOMA
J.S.A SAKE DIPLOMAは、日本ソムリエ協会が提供する資格で、日本酒に関する幅広い知識が問われます。
筆者の私も保有している資格になりますが、試験レベルの肌感は非常に高く、まとまった勉強時間が確保できる方でないと1発合格は厳しい試験でしょう。
一次試験はCBT方式の筆記試験となっており、日本酒に関するさまざまな知識が広く深く問われます。
合格者は二次のテイスティング・論述試験へと進み、ソムリエ協会指定のテイスティングコメントを綴りながら(マークシート)、酒米や特定名称を答えます。
論述では、料理とのペアリングや主要産地の特徴など、知識を言語化する説明力が問われますので、暗記的な知識ではなく、受験者の”理解力”が問われる試験となっています。
J.S.A SAKE DIPLOMA
詳細:https://www.sommelier.jp/exam/exam_guidance_detail4.html
唎酒師(ききさけし)
唎酒師は、日本酒の資格の中でも歴史が古く、日本酒版ソムリエ試験として知られる有名な資格の一つです。
試験内容はJ.S.A SAKE DIPLOMA同様、日本酒の知識とテイスティング力の両方が深く試されます。
ただし、J.S.A SAKE DIPLOMAが日本ソムリエ協会(JSA)が主催する一方、唎酒師では日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が運営しているため、母体が違うことに伴い試験のテイストは異なる点が注意です。
実際にテイスティングのコメント方法なども用語が異なるため、J.S.A SAKE DIPLOMA保有者の方も、一度頭を切り替えて臨むことをおすすめします。
唎酒師
詳細:https://kikisake-shi.jp/
まとめ
本記事では、日本酒の歴史、文化、種類、製造方法などの学習内容から、おすすめの本やアプリ、さらには資格取得までの道のりを網羅的に紹介しました。
日本酒は日本固有の伝統的なお酒であり、その知識を深めることは日本人としての教養を高めることにもつながります。
この記事を通じて、日本酒学習への興味が深まり、その道筋がより明確になったのであれば幸いです。
所属先:株式会社ファイブニーズ
部署・役職:酒類販売事業部 部長
取得資格:(株)日本ソムリエ協会認定ソムリエ
フレンチレストランのソムリエを経て、ワインインポーターや酒類のEC販売にてMD業務に従事。現在は今までのキャリアを活かし、酒販売事業部にてオールジャンルのお酒の販売を行っております。