ラガービールとエールビールの違いは発酵にあった!ビールの基本となる味や温度などを徹底解説
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現在クラフトビール市場が広がり、「エールビール」という言葉も浸透してきました。
世間でも浸透してきた「よなよなエール」は、スーパーでも販売されており、「エールビール」を見かける機会が増えた人も多いのではないでしょうか?
しかし、
・エールビールがどんなビールか知らない
・エールビールとラガービールの違いが分からない
こういった疑問を持つ人も少なくありません。
そこで今回は、エールビールとラガービールの違いからおすすめのビールまで一挙紹介していきたいと思います。
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目次
ラガーとエールの違いについて
ラガーとエールは「発酵工程」に違いがあります。まずは発酵工程や特徴をみていきましょう。
ラガービールの特徴
ラガービールは「下面発酵」と呼ばれる方法で醸造されるビールです。0〜15℃の低温で10日前後かけて発酵。酵母が底に沈んでいくため「下面発酵」と呼ばれています。
「下面発酵」の歴史はそこまで古くなく、発祥はドイツのバイエルン地方だと言われています。バイエルン地方ではエールビールに適した「硬水」ではなく、「軟水」が湧き出る地域でした。そこで軟水でもビール造りをしようと醸造士たちが奮闘をします。努力の甲斐あって「軟水でも活動できる酵母」が見つかり、ラガービールが作られるようになったのです。
その後この技術は世界中に浸透し、エールビールの時代からラガービールの時代へと移り変わります。なぜエールビールより浸透したのか、それは「低温発酵」にあります。
ラガービールは低温で発酵されるため雑菌の繁殖が少なく、大量生産が可能でした。日本でもほとんどのメーカーがラガービールを製造しています。管理が簡単で、生産がしやすいことからシェアが拡大したのです。
また「ラガー」と呼ばれる語源は、秋にビール樽を洞窟で貯蔵するところからきています。ドイツ語で「ラガー」は「貯蔵」という意味。これがラガービールの語源となっています。
味わいはすっきりと飲みやすいのが特徴で、キンキンに冷やして喉越しを楽しむのが美味しい飲み方。仕事終わりや風呂上がりに冷えたビールの流し込むのはたまりませんよね。
日本ではラガービールが99%を占めており、最も馴染み深いお酒のひとつです。
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エールビールの特徴
エールビールは「上面発酵」と呼ばれる方法で醸造されるビールです。15〜25℃の高温で3〜4日かけて発酵。発酵により酵母が上に浮かぶことから「上面発酵」と呼ばれています。
エールビールの歴史は古く、ラガービールよりも1500年以上前に誕生しています。発祥はイギリスで、穀物を使用してお酒が作られていたのが始まりです。その後、防腐剤としての役割がある「ホップ」などが添加されるようになり、エールビールのクオリティも上がっていきました。
エールビールはフルーティーな香りと、コク深い味わいが特徴です。ワインと同じように香りや舌の上で味を楽しむビールになります。ラガービールのようにゴクゴク飲むのではなく、ゆっくりと飲むのが一般的です。
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おすすめのビールを紹介
それではおすすめのラガーとエールを紹介していきたいと思います。
キリン一番搾り(ラガー)
一番絞り麦汁にこだわったラガービールです。最近は「新・一番搾り」としてリニューアルをし、さらに販売数を伸ばしています。
一番麦汁のみを使用していることからクリアでクセも少なくバランスが取れた味わいが特徴です。
またクリアさだけでなく、麦のうまみもしっかりしています。贅沢にも自社ビール比で1.5倍の麦芽を使用しているためです。
大麦の良さをダイレクトに味わえるラガービールといえるでしょう。
キリンラガービール(ラガー)
実はキリンラガービールは1888年から販売されている超ロングセラーのラガービールです。
本場ドイツの本格的なビールを目指して、ドイツから設備を取り寄せ、ドイツから醸造技師招き、ドイツから原料を輸入するなど徹底してこだわりでつくられています。
一番搾りとは違い二番麦汁なども使用しているのでビールらしいコクと深みがあり、大人な飲みごたえが特徴的です。
最近では2020年に使用するホップの種類や量、配合、仕込み工程などが見直されて、よりバランスよく味わいを楽しめるようになっています。
アサヒスーパードライ(ラガー)
日本で最も人気があるラガービールです。誰もが一度は飲んだことがあるビールなのではないでしょうか?
いわゆる辛口ビールで、キレと喉越しにおいては日本トップクラスと言ってもいいでしょう。2011年にはビール界のオスカー賞とも言われる「BIIA」で金賞受賞し、世界的にも有名なビールとなりました。
よなよなエール(エール)
最近スーパーでも見かけるようになったエールビールです。インターナショナル・ビア・コンペティションでは8年連続金賞という偉業を達成し、日本のエールビール業界を牽引する存在となっています。
アメリカンホップのフルーティーさと、モルトの奥深いコクが特徴です。喉越しやキレも良いので、ラガービール派の人でも美味しく飲むことができます。
「よなよな」という名前には、「毎晩ゆっくりと飲んでほしい」という意味合いが込められています。時間に余裕がある休日や、ゆっくりと過ごしたい夜におすすめです。
水曜日のネコ(エール)
よなよなエールと並んで人気のあるエールビールです。青リンゴのようにフレッシュな香りと甘酸っぱいフルーティーさが特徴。ビール初心者や女性でも飲みやすいように設計されており、どんな方にもおすすめできます。
「水曜日のネコ」という名前は、「自由気ままなネコのように心をリラックスしてほしい」という思いが込められています。
ドラフト ギネス(エール)
ギネスは、世界150カ国以上で飲まれているスタウトというタイプの黒ビールです。
コーヒーのような香ばしさとほのかな甘みにクリーミーな泡が合わさり、奥深くもスッキリと楽しむことができます。
水や原料へもこだわりももちろんですが、飲むときの味わいへの工夫も。
缶のギネスには、フローティングウィジェットという窒素を閉じ込めた白い球が入っており、開けると同時にきめ細かい泡が発生します。
これによりグラスに注ぐだけでお店で飲むようななめらかさが再現され、より美味しく楽しむことができるようになるのです。
まとめ
ラガーとエールの違いを紹介しました。
それぞれ特徴が違いシーンによって飲み分ければ、さらに楽しめることができそうですね。例えばラガービールで乾杯をして後はエールビールでゆっくり飲んだり、一人で落ち着きたい日はエールビールをゆっくり味わったりなど、自分の生活に合わせてビールを選ぶのもいいでしょう。
それでは今回の記事を参考に、自分好みのビールを見つけてみてくださいね。
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