菜食主義者専用の「ヴィーガンワイン」とは?特徴やおすすめ銘柄を紹介
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菜食主義者(ヴィーガン)の人たちは、ワインを飲まない人がほとんど。実はワインの製造過程で動物性食品が使われており、それを避けるために飲んでいません。
そして最近は「ヴィーガンワイン」というものが登場しています。今回はヴィーガンとワインの関係性やおすすめのヴィーガンワインを紹介します。オーガニックなワインも多いので、健康志向の方もぜひ参考にしてみてください。
目次
ヴィーガン(菜食主義者)とワインについて
まずはヴィーガンとワインの関係性を解説します。
ヴィーガンとベジタリアンの違い
最近、日本でもヴィーガン料理を出す飲食店も増え、馴染みのある言葉になってきました。しかし「ヴィーガン」と「ベジタリアン」の違いが分からない人も多いのではないでしょうか?
実は「ヴィーガン」は「ベジタリアン」を短縮させた言葉で、「Vegetarian」の最初と最後の文字を取って「Vegan」と呼ばれるようになりました。
だたし意味合いは少し違い、「ヴィーガン」は乳製品や卵も一切食べません。ベジタリアンの人は乳製品や卵を食べる人もいるため、新たなベジタリアンとしてヴィーガンという言葉が生まれたとも言われています。
ヴィーガン(菜食主義者)は3種類ある
ヴィーガンは、ひとくくりに「動物性の食品を食べない」というわけではありません。実はヴィーガンには3種類あり、それぞれに違いがあります。
ダイエタリー・ヴィーガン
ダイエタリー・ヴィーガンは「健康を重視する傾向の人たち」を指し、動物性の食品は健康に良くないという考えを持っています。
そのため身につける革製品やアクセサリーなどに動物が使われていても、気にしない人がほとんど。要するに食事に重点をおいたヴィーガンということです。
エンバイロメンタル・ヴィーガン
エンバイロメンタル・ヴィーガンは「環境保全を重視する人たち」を指します。実は畜産業が環境に与える影響は大きく、森林伐採で土地を広げて家畜を増やす畜産農家が増えているんです。そのため肉を食べないようにして、環境破壊を食い止めたいという気持ちを持っています。
エシカル・ビーガン
エシカル・ビーガンは「動物の命を大切にすることを重視した人たち」で、同じ命あるものを殺すのは良くないという考えがあります。そのため、食事だけでなく、革製品など動物で作られた雑貨も使いません。
なぜヴィーガンはブドウを原料にしたお酒がNGなの?
ヴィーガンの人はワインを飲みません。なぜならワインの製造工程に動物の脂(清澄剤)が添加されているからです。
ワインをクリアに仕上げるために必要で、ほとんどのワインに入っています。そのためヴィーガンの人は、ワインが飲みたくても飲めないのです。
菜食主義者専用の「ヴィーガンワイン」とは?
ヴィーガンの人も「ワインを飲みたい」と思っています。そこで生まれたのが菜食主義者専用の「ヴィーガンワイン」です。
このワインは動物の脂が使われておらず、代わりに植物由来の成分を添加、もしくは無添加で醸造。ボトルにヴィーガンマークが付いているので、すぐに見分けられます。
日本ではあまり販売されていませんが、ヴィーガンの人が多い欧米諸国では、よく見かけるワインです。家族や友人にヴィーガンがいる人も、ワインで乾杯ができるようになりました。
おすすめのヴィーガンワイン
それではおすすめのヴィーガンワインを紹介します。
今回紹介する銘柄はこちらです。
■ ヴィーガン認証赤ワイン レ・カデ
■ ノストレ・テッレ ヴィーガン シャルドネ
■ ドクター・レナーテ・モーゼル・ビオ・リースリング・ファインハルプ
■ デ・ハーン・アルテス エル・コンベルティード・ヴェルデホ
■ ワイングート・ゲンツ グラウブルグンダー・トロッケン
ヴィーガン認証赤ワイン レ・カデ
高級ワインの産地マルゴー(イタリア)の対岸にある、コート・ド・ブールでワイン造りを行う「シャトー・レ・グラーヴ・ド・ヴィオー」。ワイン辞典にも引用されるほど有名なシャトーです。
ビオロジック栽培を取り入れ、オーガニック認証とヴィーガンの認証の両方を取得しています。
カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネフラン、メルローをバランスよくブレンドし、しなやかで果実味のある味わいを実現。ヴィーガンの人だけでなく、健康志向の人にもおすすめのワインです。
ノストレ・テッレ ヴィーガン シャルドネ
イタリアの名門ワイナリーとして知られる「ノルレェイク・インターナショナル」。ヴィーガンワインの生産にも力を入れています。
ノストレ・テッレ ヴィーガン シャルドネは、動物由来の物質は一切使用せず、粘土や植物由来のものを使用し、生産されています。
こちらのシャルドネは、マンゴーやパパイヤが熟したような果実味とフレッシュな口当たりが魅力のひとつ。サラダなどあっさりとした食事に合わせやすい白ワインです。
ドクター・レナーテ・モーゼル・ビオ・リースリング・ファインハルプ
ドイツ・モーゼル地方で女性醸造博士が作るヴィーガンワインです。
自然派のワインにこだわり、有機栽培を徹底することで、
・自然派BIO(ドイツ政府認証)
・EU有機認証(ユーロ・リーフ)
・ヴィーガン認証
これら3つの認証を受けています。
自社畑で栽培されたリースリングは、青リンゴのような爽やかさと柑橘系のフレーバーが魅力です。
デ・ハーン・アルテス エル・コンベルティード・ヴェルデホ
スペインの高地でワイン造りを行う「デ・ハーン・アルテス」。ワインのバイヤーをしていたラファエル・デ・ハーン氏によって設立されたワイナリーです。ブドウは標高650メートルの高地で有機栽培し、高品質なワインに仕上がります。
欧州ベジタリアン協会認定を受けたヴィーガンワインで、柑橘やハーブのような香りと、程よい苦味、キレがある酸味のバランスが良く、どんな料理にも合わせやすいのが特徴です。
ワイングート・ゲンツ グラウブルグンダー・トロッケン
ドイツ・ハッケンハイムにある「ワイングート・ゲンツ」。ヴィーガン認証だけでなくビオランド認定も受けており、自然に寄り添ったワイン造りが魅力のワイナリーです。
300年続く畑では、上質なリースリングが栽培され、グレープフルーツのような果実味と、キレのある酸味が楽しめます。日本人には少々甘く感じるかもしれませんが、くどさはなく、スッキリとした甘さなので、甘いワインが苦手な人でも美味しく飲めるでしょう。
ヴィーガン用の日本酒も登場
海外では日本酒ブームが続いています。欧米でも日本酒が人気ですが、醸造の過程で動物由来のゼラチンが使われることもあり、ヴィーガンの人は日本酒が飲めませんでした。
そこでヴィーガン日本酒の製造に乗り出したのが、群馬県にある永井酒造です。
「MIZUBASHO PURE」「水芭蕉 純米大吟醸 翠」「MIZUBASHO 雪ほたか Awa Sake」「水芭蕉 雪ほたか 純米大吟醸」の4種類がヴィーガン認証を受け、日本では2番目に認証を受けた酒蔵となりました。
また永井酒造では、ヴィーガン日本酒とヴィーガン料理のペアリング会も主宰し、海外の人へ日本酒を広める活動も行っています。これがきっかけで日本酒がさらに海外へ広まるといいですね。
まとめ
今回はヴィーガンワインについて解説をしてきました。日本でもヴィーガンの人が認知されはじめ、食事だけでなくお酒を飲む場でも、注目を集めています。
ヴィーガンワインがあれば、菜食主義者の人とお酒が楽しめ、コミュニケーションも円滑になっていくでしょう。
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