サワーエールとはどんなビール?注目の酸っぱいビールを解説!

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みなさんはサワーエールとは何かご存知でしょうか?

「酸っぱいビール」と直訳されますが、酸っぱいビールの味を想像できる方はあまりいないかと思います。

そこで今回は、サワーエールとは一体どういったものなのかを解説するとともに、初心者にも試していただきたいサワーエールのご紹介もしていきます!

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サワーエールとは

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サワーエールとは酸味が特徴のビアスタイルのことですが、少し酸味が含まれるだけのビールはサワーエールにカテゴライズされません

一般的に酸味はビールの大敵とされていますが、サワーエールの場合あえてビールに酸味を与えることで、特徴的なビアスタイルを構築しています。サワーエールは酸っぱさを味方に取ったビアスタイルと言えますね。

ベルギー発祥の伝統的なビアスタイルである「ランビック」はサワーエールの代表格として知られています。アメリカでは徐々に人気が出てきていて、クラフトブルワリーではサワーエールが造られているのだとか!近い将来には日本でも飲めるようになりそうですね。

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サワーエールの製法

サワーエールにはいくつもの種類があるため製法もさまざまあります。ビールに酸味を与える方法は大きく分けて3つあり、発酵前、発酵中、発酵後のいずれかの工程で酸っぱくできるタイミングが存在します。

発酵前

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普通のビールイーストでビールを発酵させる前に、違う菌で発酵させ酸味を得てからメインの発酵を行う手法。ドイツ発祥のビアスタイル「ゴーゼ」がこの製法で造られます。乳酸菌などの酸を発生させる菌が用いられるため酸っぱくなります

近年は「ケトルサワリング」と呼ばれる手法が一般的です。ケトルはタンクを表し、タンクの中で麦汁を乳酸発酵させることを「ケトルサワリング」と言います。

「ゴーゼ」の場合、レモンピールとホップによる香り付けの後、22度になるまで麦汁を冷却させます。イーストによるメインの発酵と熟成が4週間にわたって行われれば「ゴーゼ」の完成です。強い酸味と塩気を持つ特徴的なビアスタイルとなります。

発酵中

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ビールの発酵中に酸味がもたらされる製法を「ミックスファーメンテーション(Mixed fermentation)」と言います。「ランビック」がこの製法で造られます。

ビールの発酵に使われるのは野生酵母。わざわざ酵母を添加するのではなく、ブルワリーに棲みついている酵母によって発酵が促されます。そのため発酵の工程はオープンな状態で行われます。日本酒でいえば蔵つき酵母で生酛づくりするようなイメージですね。

「ランビック」は自然の力を利用して造られるため、製造は主に腐敗の心配が少ない冬の間に行われることが多いです。冬季に仕込むという点も日本酒の「寒造り」と共通する部分となりますね。

ちなみにいうと「ランビック」にはフルーツタイプのものが多く存在していて、チェリー、ラズベリー、ピーチ、カシスなどがとても人気のフレーバーなのだとか。フルーツタイプではないランビックは「グーズ(gueuze)」と呼ばれ、若いビールと古いビールがブレンドされて造られます。

発酵後

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発酵後に酸味が得られる手法は「バレルエイジ」と呼ばれます。「バレルエイジ」は簡単に言えば「樽熟成」のことで、ビールを木樽に入れて乳酸が二次発酵することでビールに酸味が生まれます。ベルギーのビアスタイルである「フランダースレッド」がバレルエイジの代表格となります。

一般的にバレルエイジに使われる木樽は中古のものが多く、バーボン、スコッチウイスキー、ワインの熟成に使われたものが、サワーエールの熟成にも使われます。バーボン、スコッチ、ワインなどの味わいがビールに移っていくため味の多様性に富んだビールとなります。そのため「一期一会のビール」と言われることもあるのだとか。

「フランダースレッド」の場合、2~3年の樽熟成を経て出荷されます。熟成中に酸味が生み出されるので、ボトリングするときには赤ワインのような味わいが感じられるようになります。また「ランビック」の熟成にもバレルが用いられることがあります。

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初めてのサワーエールにはこれ!

サワーエールに挑戦しようと思っている方は、ぜひここで紹介するサワーエールから試してみてください。

モダンタイムス フルートランズ パッションフルーツ&グアバ

アメリカのクラフトブルワリー「Modern Times(モダンタイムス)」が醸す定番商品。乳酸菌由来の酸味とパッションフルーツとグアバの果実感が感じられる逸品です。

南国のフルーツを投入することでビールにトロピカル感を演出。酸味と塩気が良いアクセントとなっていて、一度飲んだらクセになりそうな味わいです。

ブーン クリーク

「ブーン クリーク」は濃いルビー色が特徴的なランビック。ハイクオリティのサワーチェリーを大量に漬け込んだ1~2年熟成のランビックと、若いランビックのブレンドによって造られます。ブレンドされた後はボトリングし瓶内で二次発酵されます。

苦味はほとんどありません。チェリー由来の香り、酸味、甘みが効いたフルーティーなサワーエールとなっています。特に女性におすすめです。

サワーエールに合うおつまみ

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サワーエール自身は酸味が強いビールなので、合わせるおつまみは同じ系統なものがおすすめ。

例えば、ブルーチーズやレモン風味の効いたカルパッチョなんかも良く合います。

ほかには、お酢の酸味が特徴な餃子、ピクルス、酢豚も相性抜群ですよ。ぜひ色々試して好みに合うおつまみを見つけてみてください。

まとめ

今回はサワーエールについてフォーカスしました。ひとくちにサワーエールと言ってもさまざまな種類が存在するのは驚きでしたね。

日本ではあまりメジャーではありませんが、海外ではたいへん人気のあるビアスタイルです。新たなビールジャンルに挑戦したい方は、サワーエールもチェックしてみてくださいね!

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