ドイツワインの人気おすすめ銘柄10選|特徴や格付け、ぶどう品種、産地情報を紹介

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ドイツは狭小な土地からは想像が付かないほど、世界トップのワイン生産量を誇ります。約140品種以上のぶどう品種が栽培されており、多彩で高品質なワインが人気です。

今回は、ドイツワインのおすすめ銘柄を厳選してお届けします。

この記事では、ドイツワインの特徴や格付け、主要ぶどう品種と産地情報をご紹介しています。甘口ワインが好きな方、ドイツワインの勉強をしたい方、ドイツワインに興味がある方は参考にしてみてください。

目次

ドイツワインの人気おすすめ銘柄11選

ドイツワインの人気おすすめ銘柄を紹介します。

今回紹介するドイツワインの銘柄はこちらです。

■ ラングート エルベン・シュペートレーゼ (白)
■ マドンナ リープフラウミルヒ (白)
■ カール・ジットマン リープフラウミルヒ (白)
■ ブリー ホワイト リースリング (白)
■ グラウブルグンダー クーベーアー トロッケン (白)
■ マルティン・ヴァスマー ミュラートゥルガウ カビネット トロッケン
■ ドイツ モーゼル ツェル リースリング カビネット ファインヘルプ (白)
■ ミュラートゥルガウ カビネット トロッケン (白)
■ ブラック・タワー レッド (赤)
■ ラングート エルベン・ピノ・ノワール (赤)
■ アマリエ ナーエ ドルンフェルダー Q.b.A. (赤)

ラングート エルベン・シュペートレーゼ (白)

シュペートレーゼは、ドイツ国内で売上数がNo.1のワインブランドです。日本の女性が選ぶワインコンクール「サクラワインアワード」でシルバー賞を受賞されています。

ラインヘッセンの優良な畑から採れた完熟白ぶどうを使用し、ジューシーなフルーツの香りにキリっとした酸味が特徴。やや甘口テイストで飲みやすく、お値段もリーズナブルなのでドイツワイン初心者におすすめです。

ペアリングは、さっぱりとした豚しゃぶサラダや、チキンステーキが合います。

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マドンナ リープフラウミルヒ (白)

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MADONNA(マドンナ)
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ドイツの白ワインを代表する銘柄で、ドイツの教会から生まれた元祖リープフラウミルヒです。リープフラウミルヒとは別名、聖母の乳としても知られています。

その中でもアウスレーゼは、厳選されたぶどうのみを使用したプレディカーツヴァイン等級のワインです。通常のマドンナより糖度の高い葡萄を使用しているため、華やかな香りと深みのある味わいが楽しめます。

食後にホッとした一息をつきたい時におすすめな白ワインです。

ペアリングは、酸味のあるデザートが絶妙に合いますよ。

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カール・ジットマン リープフラウミルヒ (白)

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カールジットマン
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こちらはマドンナ同様、聖母教会スタイルの甘口白ワインです。ドイツの銘醸地モーゼル地方で人気な生産者カールジットマンが手掛けています。

ワインは、ミュラー・トゥルガウ 、シルヴァーナ、ケルナー、モリオ・ムスカートなど複数のぶどうをブレンド。淡いゴールドの色調に、リンゴとハチミツのニュアンスが感じられる軽快な飲み口となっています。

お値段は1,000円前後で、甘すぎないリープフラウミルヒを楽しみたい方におすすめです。

合わせる料理は、デザートのほか軽めの前菜もいいでしょう。

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ブリー ホワイト リースリング (白)

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BREE(ブリー)
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ベルンカステル地方に家族でワイナリーを営むブリーの白ワインです。ドイツ各地の優れた生産者から直接ぶどうやワインを買い付けるため、造られるワインの多くはリーズナブルな価格で楽しめます。

今回紹介するこちらの銘柄は、ブリー社が女性のために開発したワイン。ファルッツ地方のリースリング品種を主体に、レモンやリンゴ、トロピカルフルーツの豊かな果実の香り、ほのかな甘みと酸味が調和された上品な味わいに仕上げられています。

また、スタイリッシュなボトルデザインが特徴で、インテリアとしてお部屋に飾っておくのも素敵です。女性や贈り物にいかがでしょうか。

ペアリングは、和洋中とあらゆるジャンルの料理と相性がマッチします。

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グラウブルグンダー クーベーアー トロッケン (白)

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Karl Pfaffmann(カール・ファフマン)
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ドイツ農業協会が選ぶトップ100生産者の29位に選出された経歴を持つカールファフマンの白ワインです。ドイツ国内では、通算19回目となるスターツエーレンプライズや、ファインシュメッカー2014においてドイツNo.1生産者としても選ばれています。

広大な畑から採れた‎日光をたっぷり浴びたグラウブルグンダー品種のみを使用し、辛口テイストに仕上げました。黄色い果実やハーブのニューアンスに加え、フルーティーでいきいきとした軽快な飲み口が楽しめるでしょう。

肉料理との相性が良く、ディナーのお供におすすめです。

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マルティン・ヴァスマー ミュラートゥルガウ カビネット トロッケン (白)

ドイツ最南端のバーデン地区で造られたプレディカーツヴァイン等級の白ワインです。この地区を代表するマルティン・ヴァスマーが製造し、シャンボール・ミュジニィで研修を重ねた経験を活かしたワイン造りが行われています。

ワインはミュラー・トゥルガウ品種を使用し、マスカットを彷彿させる爽やかな香りと、フルーティーで心地よい辛口が特徴。

お値段は3,000円しますが、高品質なワインを楽しみたい方におすすめです。

合わせる料理は、和風パスタ、ローストポークなどが相性合います。

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モーゼル ツェル リースリング カビネット ファインヘルプ (白)

黒猫のラベルで有名なツェル村から送りされた、‎SMW社の白ワインです。SMW社は、これまで国内外で数々の賞を獲得しており、高品質なワイン造りが評判です。

中味は、ドイツ最古のワイン生産地モーゼル地方のリースリングを100%使用した10年熟成もの。芳醇な香りに加え、ミネラル感があふれるエレガントな味わいが特徴。

お値段はやや張りますが、特別な日や記念日などにおすすめします。

合わせる料理は、ソーセージ、ロールキャベツ、チーズケーキが相性抜群です。

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ブラック・タワー レッド (赤)

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レー・ケンダーマン
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ドイツ栽培規模のワイン生産者レー・ケンダーマン社の定番赤ワイン。近代的な醸造方法を積極的に取り入れ、低コストで高クオリティなワインが人気を集めています。

鼻を近づけると、ドルンフェルダー品種から来る黒い果実濃密な香りが広がります。適度に甘みと酸味があり、優しくて優雅な味わいが特徴。

お値段は1,500円とリーズナブルで、また様々な料理と合わせやすく、デイリーワインとしておすすめです。

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ラングート エルベン・ピノ・ノワール (赤)

近年、ドイツワインの中でも人気がじわじわ高まっているピノ・ノワールの赤ワインです。1789年に創業したヨーロッパ大手生産者フランツ・ヴィルヘルム・ラングートが手掛けています。

ドイツで初めて品質マネジメントシステムを取得したワイナリーで、長年培ってきた経験と技術を活かした高品質なワインが作られています。

チェリーとブラックベリーを彷彿とさせる香りに、繊細なタンニンと果実味が特徴。クセが少ないので、ワイン初心者の方でも飲みやすいです。

ペアリングは、味付けがマイルドな料理が合います。

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アマリエ ナーエ ドルンフェルダー Q.b.A. クヴァリテーツヴァイン(赤)

アマリエ ナーエ ドルンフェルダー Q.b.A. (クロスター醸造所) Amalie Nahe Dornfelder Q.b.A. (Weinkellerei Klostor GmbH) ドイツ/ナーエ/クヴァリテーツヴァイン/赤/甘口/500ml (12本)
Donguriano

こちらの赤ワインは、1958年に7つの村から形成されたワインの共同組合による赤ワインです。腕が良い醸造責任者の監修のもとで、生産者元詰めが行われています。

中味はドイツのナーエ地方で栽培されるドルンフェルダー100%を使用し、やさしい甘口テイストが特徴。甘すぎず、程よい酸味が果実のコクを引き立ててくれます。

また可愛らしいラベルデザインもポイントで、女子ウケ間違いなしです。お値段は2,000円前後で、贈り物やバレンタインにおすすめします。

ペアリングは、ベリーのタルトとチーズケーキなどのデザートが相性抜群です。

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ドイツワインの特徴

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ドイツで造られるワインの半数以上は白ワインが占めており、その多くは甘口ワインがシェアを誇っています。使われるぶどう品種の多くは、突然変異や交配品種です。

ドイツのワイン法では、ワインの品質ごとに格付けされます。中でもプレディカーツヴァインという白ワインは、ぶどうの糖度が高ければ高いほど上級とされており、糖度に基準を設けた格付けも存在しています。

主に輸出用に生産する甘口ワインですが、世界的に評価が高く、白ワインを飲むならドイツ産のものをこだわる方もいるほどの大人気です。

赤ワインに関しては、白ワインほどの生産量はありませんが、全体の3~4割ほどのシェア。最近では消費者の趣向に合わせた、人気の高いぶどう品種を栽培し始めたことで、赤ワインもじわじわと注目を集めています。

ワインの特徴としては、寒冷な気候ゆえに比較的に果実の酸味を持ちやすい傾向。しかし、ぶどうの糖分が高いので、酸味が絶妙に調和されたフルーティーな味わいに仕上ります

ドイツワインの格付け

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ドイツには、細かい規定によって定められたワイン法があります。

品質の高い順にプレディカーツヴァイン、クーベーアー、ラントヴァイン、ドイッチャー・ターフェルヴァインの4つに分類されます。

プレディカーツヴァイン

プレディカーツヴァインは、指定された栽培1か所の地区で採れたぶどう100%から造られるワインのことです。果汁の糖度によっても、以下のさらなる細かい基準が設けられています。

・トロッケンべーレンアウスレーゼ (甘口)
・アイスヴァイン/アウスレーゼ (甘口)
・シュペートレーゼ (中辛)
・カビネット (辛口)

クーベーアー

クーベーアーは、ぶどうの生産地域が限定されたワインのことです。こちらもプレディカーツヴァイン同様、指定された栽培地区しか名乗る事ができません。上質なワインが多く、保護伝統表記付きのワインになります。

ラントヴァイン

ラントヴァインは、26の指定地域の栽培ぶどうを85%以上を使用すれば、名乗ることが出来るワインです。辛口か中辛口に限定され、ラベル表示には地域名が表示されます。生産量は、4つの等級の中でも一番少ないです。

ドイッチャー・ターフェルヴァイン

ドイッチャー・ターフェルヴァインは、ドイツ国内で消費されるテーブルワインの位置づけ。地理的表示がなく、ブレンドワインやリーズナブルなワインに多いのが特徴です。

ドイツワインを代表的なぶどう品種

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ドイツでは、突然変異交配品種された非常に多彩なぶどう栽培が行われています。

白ぶどう品種がメジャーですが、近年は黒ぶどうの栽培も盛んです。

リースリング Riesling

ドイツのぶどう栽培数においてトップのシェアを持ち、国を代表する最高級な白ぶどう品種。甘口ワインの最上級「貴腐ワイン」をはじめ、ドイツで造られる高級ワインの多くに使用されている品種です。

甘口と辛口、どちらにも仕上がる特性があります。さらに長期熟成にも堪えられるので、非常に多彩なワインを生みだせる品種でもあります。ラインガウ地方では、果実味がしっかり反映されるので濃厚な味わいになります。対して、モーゼル地方ではフルーティーで上品な味わいになります。

リースリングについて詳しく

ミュラー・トゥルガウ Muller Thurgau

ドイツで多く栽培されているリースリングとシャスラ・ド・クルティリエールとの交配種。ラインヘッセン地方やバーデン地方などを中心に、約12.900ヘクタールの栽培面積を持ちます。

味わいの特徴としては、青リンゴやマスカットのような華やかな香りを放ち、フルーティなワインが多い傾向。また、比較的若いうちに飲まれるデイリーワインとして多く生産されているのが特徴です。

シルヴァネール Silvaner

ドイツが栽培する白ぶどうで、リースリングやミュラー・トゥルガウに次ぐ生産量を誇る品種。フランケン地方やラインヘッセン地方を中心に栽培されています。別名:ルヴァーナ。

酸味が少ないため、辛口ワインに多い品種です。柑橘系のさわやかな香りに加え、全体的に穏やかな味わいに仕上がる傾向があります。シャルドネと特徴が近いです。

シャルドネについて詳しく

グラウブルグンダー Grauburgunder

グラウブルグンダーは、ドイツで白ぶどうとして多く栽培されている優良品種のひとつ。フランスでは「ピノ・グリ」と呼んでいます。シュペートブルグンダーの突然変異によって誕生した品種で、別名ルーレンダー。

辛口ワインはグラウブルグンダーとして表記され、酸味が特徴なミディアムボディに仕上がります。対して、甘口ワインはルーレンダイと表記されることが多く、厚みのあるエレガントな味わいに仕上がる傾向があります。

ケルナー Kerner

ケルナーは、1929年にドイツで誕生したトロリンガーとリースリングによる交配品種。寒冷な気候を得意とし、10度を下回っても耐えられる耐感性があります。また早熟で収穫量も多いことから、ドイツでは昔から重宝されている品種なのです。

ケルナーで造られるワインは甘口~辛口、さらにスパーリングワインまで、幅広いスタイルで活躍しています。味わいの特徴としては、ピーチのようなフルーティーさに加え、ミントの清涼感が堪能できます。ソーヴィニョン・ブランの風味に近く、全体的にみずみずしく、控えめな酸味の軽やかな味わいが特徴です。

ソーヴィニョン・ブランについて詳しく

ゲヴュルツトラミネール Gewurztraminer

別名「スパイシー・トラミナー」とも呼ばれています。ゲヴュルツとはドイツ語で「スパイス」を意味し、ぶどう単体でもスパイシーさが感じられる個性的なアロマティック品種。

甘口ワインで仕上げた場合は完熟したメロンやピーチに加え、コリアンダーを彷彿させるスパイスの香りが漂います。一方、辛口ワインで仕上げた場合は、ぶどう自身が持つ香りにバラやライチ、そして青っぽいマスカットの香りがする特徴があります。

国際品種では、シラーと特徴が近いです。

シラーについて詳しく

シュペートブルグンダー Spatburgunder

トラミーナとシュヴァルツリースリングの自然交雑で誕生した黒ぶどう品種。主にバーデン地方やアール地方栽培されており、ドイツの黒ぶどう栽培量のトップシェアを誇っています。ドイツでは「シュペートブルグンダー」と呼んでいますが、「ピノ・ノワール」と同じ品種です。

淡い色合いや薄い果皮からは想像ができないほど、味わいは滑らかで奥深い。芳醇なレッドベリー系のアロマが楽しめるワインに仕上がることが多いです。

ピノ・ノワールについて詳しく

ドルンフェルダー Dornfelder

ドルンフェルダーは、1955年に誕生したヘルフェンシュタイナーとヘロルドレーベの交配黒ぶどう品種。主にファルツ地方とラインヘッセン地方で栽培されています。もともとは色付け用に作られた品種ですが、ドイツの気候と相性が良く、栽培しやすいことから栽培面積がどんどん拡大しています。

味わいの特徴としては、チェリーやカシスを連想させるようなアロマが特徴。タンニンはまろやかで、全体的に飲みやすいワインに仕上がる傾向があります。メルローと特徴が近いです。

メルローについて詳しく

ポルトギーザー Portugieser

ドイツでシュペートブルグンダーとドルンフェルダーに次ぐ、3番目の栽培面積を誇る黒ぶどう品種。主にラインヘッセンやファルツ地方で栽培されています。ポルトギーザーは柔らかく、シンプルな味わいが特徴。タンニンが少ない品種なので、比較的に若いうちに飲まれるデイリーワインとして造られることが多いです。

トロリンガー Trollinger

トロリンガーは、16世紀にドイツに持ち込まれた黒ぶどう品種とされており、ケルナーの親品種。ドイツのヴュルテンベルク地方を中心に栽培されています。乾燥や寒さに強く、収穫量が多い。主に、ドイツ国内向けに消費されるデイリーワインとして造られています。豊かな酸味に、しっかりとした味わいの力強いワインに仕上がります。

シュヴァルツリースリング Schwarzriesling

ドイツで ヴュルテンベルク地方を中心に多く栽培されている黒ぶどう品種です。公式名称は「ミュラーレーベ」。400年前にフランス・ブルゴーニュで栽培されていた品種で、フランスでは「ピノ・ムニエ」と呼んでいます。ミディアムボディからフルボディのワインが多く造られていて、軽めな味わいが特徴な品種です。

ドイツワインの主要産地

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ドイツワインの主要生産地は、南部エリアに集中しています。

ドイツは年間を通して気温が低いため、ぶどうの収穫が他の国に比べて遅いです。そのため、日照時間を確保できる川沿いの斜面にぶどうの栽培が行われています。

今回は、南部エリアからとりわけ主要な産地4つを紹介します。

ラインヘッセン

ラインヘッセンは、ドイツ最大のワイン生産地。造られるワインは高品質な甘口が主流で、特に「聖母の乳」として知られるリープフラウミルヒが有名です。

ワインの価格は1,000円~4,000円と幅広く、ワイン初心者におすすめな産地です。

ラインヘッセンは、ぶどう畑の面積は約2万5000ヘクタール以上あり、多彩なぶどう栽培が行われています。日当たりが良く、ワインはよく熟れた果実味が特徴。

栽培される白ぶどう品種は、リースリングやミュラー・シルヴァネール。黒ぶどう品種は、シュペートブルグンダーなどがあります。

ラインガウ

ラインガウは、ライン川を中心としたドイツを代表する5大産地の一つ。ぶどう畑の面積は3,000ヘクタールと大きくないが、高品質なリースリングワインが盛んに造られています。

ワインの価格は3,000円~5,000円前後、高級ワインを飲みたい方におすすめな産地です。

ラインガウは、ライン川の豊富な水源と温暖な気候を活かし、繊細かつパワフルな味わいに仕上がります。

栽培されるぶどう品種は、リースリング、シュペートブルグンダーなどです。

モーゼル

モーゼルは、ドイツ最古のワイン生産地です。造られるワインのほとんどが白ワインで、国内屈指の品質を誇ります。

ワインの価格は2,000円前後で、ラインガウよりお手頃な値段で白ワインを購入したい方におすすめな産地です。

モーゼル地方のワインは、標高の高さと急斜面を活かし、フルーティで爽やかな味わいに仕上がります。

栽培されるぶどうは、リースリング、ヴァイスブルグンダー、ミュラー・トゥルガウなどです。

フランケン

フランケンは、ドイツの辛口ワインを代表する産地で、平べったい伝統的なボトル容器「ボックスボイテル」が有名です。

ワインの価格は2,000円前後が多く、辛口ワインが好きな方におすすめします。

フランケンは、飲み口を表す残糖分が少なく、すっきりとした味わいのワインが特徴。

ぶどう品種は、シルヴァーナやバッフス、シルヴァーナが広く栽培されています。

ドイツワインの選び方

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白ワインが大部分を占めるドイツワインですが、一口に白ワインと言っても、様々な要素が加味してワインのスタイルに変化をもたらせます。

ではどのように選んだら良いのでしょうか?

次に、格付けや産地、ブドウ品種に注目した3つ選び方を紹介します。

格付けで選ぶ

格付けは、ドイツワインの品質を表す指標となるので初心者の方におすすめな選び方です。

ドイツワインの等級が高い順に、プレディカーツヴァイン、クーベーアー、ラントヴァイン、ドイッチャー・ターフェルヴァインがあります。

上質で高クオリティなワインを選びたい方は、プレディカーツヴァイン。リーズナブルなワインを選びたい方は、ドイッチャー・ターフェルヴァインを選んでみてください。

生産地で選ぶ

ドイツワインの生産地は13か所あります。南部エリアが盛んですが、他の地域でも個性豊かなワインが作られています。

有名どころは、ラインヘッセン、ラインガウ、モーゼル、フランケンのほか、アール、バーデン、ヘッシッシェ・ベルクシュトラーセ、ミッテルライン、ナーエ、ファルツ、ザーレ・ウンストルート、ヴュルテンベルク、ザクセンがあります。

産地の特徴に合わせて選んでみてください。

ぶどう品種で選ぶ

ドイツでは、突然変異や交配品種された多種多様なぶどう栽培が行われています。他の国とは一線を画す味わいを堪能できるので、味覚に合わせてぶどう品種にも注目してみてください。

白ぶどうは、リースリング、ミュラー・トゥルガウ、シルヴァネール、グラウブルグンダーなど。

黒ぶどうは、シュペートブルグンダー、ドルンフェルダー、トロリンガー、シュヴァルツリースリングなどがあります。

白ぶどう品種について詳しく
黒ぶどう品種について詳しく

まとめ

ドイツワインの人気おすすめ銘柄10選|特徴や格付け、ぶどう品種、産地情報を紹介 イメージ画像
今回は、ドイツワインのおすすめ銘柄を紹介しました。

ドイツの栽培ぶどう品種は、あまり聞いたことのないぶどうも多かったのではないでしょうか。

ぜひこれを機に、ドイツワインにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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